パーキンソン病で、控えた方が良い食べ物は?積極的に摂った方が良い食べ物は?


パーキンソン病になってから「食欲がある時期」と「全く食べたくない時期」が交互にやって来ます。これは、あくまで私の状態で、パーキンソン病患者全員に当てはまるものではありません。

この“食べられない時期”に家族は、できるだけ栄養価の高いものを用意してくれます。体重の減少も気になります。パーキンソン病患者が控えた方が良い食べ物、逆に食べた方が良い食べ物ってあるの?と考えてしまいました。

『何でも良いから、食べたいと思うものを食べなさい』と言ってはくれるのですが…。そんな時期は嵐が過ぎ去るのを待つしかないのです!

あえて食べるのを控えた方が良いとされている食品なら、できるだけ避けたいものですよね。いろいろな情報が飛び交う中、実際はどうなのでしょう?調べてみました。

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パーキンソン病に良いとされる食べ物は?

❖いろいろな情報が…。

「チロシン」を含む食品。⇒チロシンってパーキンソン病患者にとって優れもののようです!
チロシンはドイツの化学者がチーズから発見したもので名前の元はギリシャ語の“チーズ”ではないか?と言われています。非必須アミノ酸に分類され、興奮を伝達するアドレナリン、抑制を司るノルアドレナリンなどの神経伝達物質の原料となるそうです。また、脳の働きを助け、認知症予防にも期待できるかも!と注目されています。

そしてタンパク質の一種であるチロシンは、ドーパミンをはじめとする神経伝達物質の原料とされる栄養素!神経細胞の活性化に役立つ“ブレインフーズ”とまで言われています。

チロシンは乳製品、アーモンド、大豆(大豆の煮豆、豆腐、納豆、枝豆、おから、きな粉など)、かつお節、赤身魚、肉類、たらこなどに多く含まれています。

◆大豆は小さな働き者!アメリカでは「大地の黄金」
大豆(乾燥)の約30%は、必須アミノ酸がバランスよく含まれた良質なたんぱく質です。また大豆には、脂質、炭水化物、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE、ビタミンB1、葉酸など本当に様々な栄養素が含まれています。一方、コレステロールは全く含んでいないという“満点食品”と言えそうですよね!

◇チロシンの他にも、大豆レシチン(総コレステロールを低下させる)、オリゴ糖(ビフィズス菌を増殖させる)、大豆サポニン(抗酸化作用)、イソフラボンなど、多くの機能性物質が含まれているのです。

成人で、脳の神経細胞は、1日平均なんと10万個のペースで死滅していくそうです。これを補うためにも脳にとっての原料である“たんぱく質(それも良質な)”が必要です。その観点からも、パーキンソン病患者は“大豆食品”を積極的に摂った方が良いかもしれません。※パーキンソン病じゃなくても“大豆”は、素晴らしい栄養源だと思いますが…。

◆「抗酸化作用」のある食材を摂りましょう!という情報も。
トマト、キウィ、ブロッコリースプラウト、赤ピーマン、パパイヤ、大豆製品(無敵の大豆!)、ゴマ、海藻などだそうです。

◆コーヒーがパーキンソン病の発症を抑える可能性を秘めているかもしれない?
以前、コーヒーがパーキンソン病に良いかも、でもむずむず脚症候群にはカフェインはダメ…どうしたら良いの?という記事を書いたことがあります。

鳥取大学で、パーキンソン病の発症を抑える物質が、コーヒーに含まれているという研究に取り組んだ方がおられるのです。その研究によれば、主な環境的要因として、「加齢」、「ミトコンドリア障害」、「酸化ストレス」などが挙げられるそうです。これらからドーパミンを生成する神経細胞が変性するとのこと。

神経細胞を保護し、死ににくくする働きをもつ食べ物や飲み物、生活習慣について研究された結果が「コーヒー」だったようです。

いろいろと研究を続けて行く過程で、カフェインにはドーパミン神経細胞を保護する効果が、クロロゲン酸にはパーキンソン病に関連する分子のα‐シヌクレイン毒性を軽減する効果が、それぞれあることがわかったそうですが、コーヒーそのものの効果は調べきれていないとのこと。

ただ、カフェインやクロロゲン酸という物質がパーキンソン病の発症を抑制する効果があることは解明できたので、それが新しい治療方法の確立につながればと話されています。コーヒーを飲むと、安心感につながる…といった段階の様です。
 

パーキンソン病では控えた方が良い食べ物は?

パーキンソン病の場合は『食べてはいけない』ものはなさそうです。ただ、私たちパーキンソン病患者にとって“命綱”とも言える「薬」に影響する食べ物はあるようです。それは、避けなければいけませんよね!

アボガド:アボガドに含まれるピリドキシンはレボドパの分解を促進します。そのためアボガドを大量に摂取した場合レボドパが効きにくくなることがあるそうです。

ソラマメ:「そらまめ豆苗」100g当たり745mgのレポドパが含まれているそうです。主治医に相談した方が良さそうですね。

パイナップル:ムクナ豆などは有名ですが“パイナップル”もレボドパを含んでいるとのこと!かなり驚きました。

バナナ:エフピーの注意書きに「薬剤と併用する場合にはモノアミン含有量の多い食物(チーズ、レバー、にしん、酵母、そら豆、バナナ、ビール、ワイン等)との併用には注意すること」と記載されています。また、バナナジュースでレポドパを服用すると血中濃度が低下し本来の効果が弱まる可能性があるそうです。
※服薬と同時に摂取するのは避けた方が良いと思いますが、服薬後30分~1時間くらい経っていれば問題ないのではないでしょうか?だって、バナナ美味しいですもん!

ムクナ豆:これはサプリというか“粉状”で、ネット販売されているのをよく目にします。このムクナ豆が「合う」という口コミも見かけますが、自己判断は避けて、主治医に相談するほうが良いでしょうね。

グレープフルーツジュース(柑橘類のジュース全般と言われる時もあります):レボドパの吸収を早めますが、血中濃度の変化が急になるためジスキネジアがでやすくなることもあるようです。

ビタミンB6(ピリドキシン・ピリドキサール):レポドパの効果を弱めてしまいます。ビタミンB6を含む食物を食べないというのは難しいので、サプリメント(マルチビタミンなど)を摂取する時にB6が入っているものは避けましょう。ドリンク剤にも含まれていることがあります!気をつけましょう。


まとめ


パーキンソン病の場合は他の病気のために食事制限をすすめられている方を除けば、通常、炭水化物・脂質・タンパク質を中心にミネラルやビタミン、食物繊維など充分な栄養をバランス良く食べることが大切です。その際に水分補給もすることで“便秘対策”にもなります。

コーヒーや紅茶、アルコールなども適量であれば問題ないようです。ただ、アルコールの場合は転倒に気をつけなければいけません。ですから、ホドホドに!ということですね。

進行期になるとタンパク質を控える工夫が薬の効きをよくすることもあるそうですが、これもやり過ぎは“体重減少”につながります。自己判断はNG!まず、主治医とよく相談しましょう。

パーキンソン病とは闘っても勝てる相手ではありません。いかに長く、そこそこ自分のことが自分でできる生活を送れるように付き合っていくか!せっかく生きているのです。少しでも楽しく生きていきましょう!