パーキンソン病には、やっぱり卓球!?近畿ブロック大会にスタッフとして参加してきました。


2019年10月20日(日)、神戸市北区の「しあわせの村」体育館で『第6回近畿ブロック卓球大会』が開催されました。

目的は近畿6府県の会員が卓球を通して親睦を図るというものです。去年は、そういう活動もあり、卓球はパーキンソン病患者にとって有効なスポーツであり…という机上論をネットで調べている程度。

ブログに書くために試合結果を聞いたり、会場の様子を画像で送ってもらったりしてました。一年後、自分がその会場でカメラを構えている姿など想像もしていませんでした。

以前、卓球がパーキンソン病にとって良いリハビリになるのでは?という記事を書いたことがあります。⇒こちらです。

上記の記事の前後が『なぜ、卓球がパーキンソン病患者にとって効果的なのか?』『卓球療法士が果たす役割は?』といった内容の記事になっています。一年前ですね。

今回は、いつも地元の支部で立ち上げている卓球の会だけしか見ていない(それでも、皆がイキイキと動き回っていることに目を疑ったほど!)私が、熱戦を目の前にしてアドレナリン全開でカメラ片手に走り回った一日をお伝えしたいと思います。

 

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おさらいです!卓球がパーキンソン病患者にとって有効な理由とは?

単純に考えても、自分がまず今から卓球をするぞ!ということになったとします(無理やりですね)。何をしなければいけないか?

①まず、ラケットを持ち台の前で相手に向かって立たなければいけません。これが健常者の方だと「はぁ?」って言われそうですよね。そんなことイチイチ言わなくても…って。
ところが、私たちパーキンソン病患者は○○しながら○○する!ということができなくなる、と言うか“しにくく”なるんです。

私の場合、両手に荷物を持ってスマホの操作をしている時は、後ろから見てて怖くなるほどフラフラしてるそうです。家に帰ってから家族にコンコンと説教されました。

もう耳タコでしょうが辛抱してくださいね。パーキンソン病になると、脳(中脳の黒質)に有るドーパミンの減少が起こります。残量が20~30%くらいになると、ついに病は頭をもたげます。それが、身体の動きの障害を引き起こすのです。

現時点では、根本的な治療法は見つかっていません。治療という“治”の“なおす”ことは、まだ不可能なのです。私たちが受けているのは“対症療法”と言われるもの。何とか“だましだまし”という言葉は誤解を招きそうですが、服薬で少しでも症状を改善させようというもの。

ただ、パーキンソン病が厄介なのは“進行性”であるということ!発症した時に処方された薬を飲み続ければ、そのまま症状は治まり穏やかに暮らせるのならどんなに良いでしょう!!

患者によって進行速度は違いますが、確実に進行していきます。そのため、薬が合わなくなってくる、効かなくなってくるんです。じゃあ、この薬を追加しておきますね!では済まないことが多いのです(私の場合、ノウリアストとトレリーフだけはスムーズでした)。

その薬が、合っているかどうか試してみなきゃ分からない飲んでみなきゃ分からないのです。本当にどこまでも厄介です。主治医と手探り状態で一番バランスの取れた服薬の状態を見つけていかなければいけません。

すみません。話しが「卓球」から大きくそれました。
②相手に向かって立ったままという訳にはいきません。ピン球が飛んできます。当然ですが自分のラケットにピン球を当て相手側のコート内に落とします。これを連続していきます。

〇〇しながら○○する!ことが難しく、足元もおぼつかない私がラケットを構え、相手の動きを見ながら、飛んでくるピン球の方へ移動し、それを自分のラケットにキチンと当て、思った所に打ち返す。という、いくつもの工程を数秒の間にこなさなければダメですよね。そうそう、私たちPD患者が苦手とするリズム!これも卓球には必要です。

PD患者にとっては、聞いただけでしり込みしそうな…、やる前からあきらめてしまいそうな感じです。けれど、卓球(運動、身体を動かすだけでも)をすると、ドーパミンが増えることが確認されたとのこと!

「神経学的に難しい活動」をすることが、ドーパミンを生成することに効果がある…ウーン!難しい。また、有酸素運動もパーキンソン病の症状改善に効果有り!という説も。ジッと家に閉じこもっているよりは自分に合ったペースで運動をすることは分かっています。

けれど、私たちはどんなスポーツをどのくらいすれば良いのか?が分かりません。私が住んでいる所は、大きなスポーツセンターが数カ所あり、障害者割引もあるのに障害者対応のできるスタッフがいません。

理屈よりも楽しさ!試合に臨む選手たちの頑張りと笑顔!

パーキンソン病患者が運動をすると、すべての患者で、血液中に脳由来神経栄養因子(ニューロンに作用してサポートをするもの)が増えていたという報告もあるようです。

これは、私の完全な私的な意見ですが、ふさぎ込みがちな神経難病患者にとって、卓球でも何でも(言い方が悪いですが)、運動する、身体を動かす、身体を動かす気になる…ということはとても大切だと思います。

最初の一歩のその気持ちが、次の小さなステップに繋がり、自信へと変わっていくのではないでしょうか?

関節の痛みや固縮の痛み、姿勢の悪さからくる腰痛や肩こり!一時的なものであれば、1日か2日安静にしていれば治るでしょう。けれど私たちパーキンソン病患者の痛みは安静にしていても治るものではありません。※もちろん時と場合によります!

むしろ、少し動いた方が固縮が緩んでくることもあります。これも私の場合ですが!
歩行障害や反射が悪くなるバランス障害を起こすことの多いパーキンソン病患者にピッタリな要素満載なのが『卓球』だったのです。

パーキンソン病患者がスポーツ(運動)をする場合に欠かすことができないのが、個人個人の進行状況に合わせて楽しめるかどうか?ということではないでしょうか?

屋外を走り回る競技も無理がある、その日の体調に合わせられたらもっと良いですね!団体競技よりも個人競技の方が良いかも。屋内で、個人で、競技スペースがそれほど広くない…となるとやはり“卓球”しかない!

卓球の良いところは、患者の状態に合わせ自由自在にアレンジができるところ。“フラツキ”、“すくみ足”、“前や後ろ突進”の不安が強い場合は、片手を卓球台に置いたままプレーすると安定感があり集中できます。

ここで卓球療法士の出番です。どうしても後ろ側に突進してしまうという不安が強い場合は、患者の後ろに立ってもらうという方法もあると思います。後ろに居てくれる!と思うだけで、安心してプレーできます。

パーキンソン患者が卓球をする場合、目的は多様だと考えられます。20日に行われた試合で白熱したゲームを楽しむぐらい上達することを目的とするケース。

また、卓球療法士やプレー歴の長い人に打ちやすい球を出してもらったり、ラリーを続けたりして、身体を動かすこと、リズム良く動けるようになることを目的とするケース。

卓球台の周りに置いた椅子に座り、ティッシュペーパーの空き箱(個人の状態によって変わります)などでピン球(ここで使用するピン球は視覚障がい者も使えるように転がると音がします)を相手側のコートに打ち返す卓球バレー(ホッケー)などで楽しむケース。

極端なことを言えば、皆がしているのを見ているだけでも“刺激”になると思うんです。そのうち一歩踏み出せるんじゃないかな?って。焦る必要はないですから。

卓球療法士は、卓球バレー(ホッケー)やラリーの相手、見守りなども大事な役目ですが、まだ参加できない人をフォローすることも大切かな?と思います。最初の一歩が無理なく踏み出せるように!

まとめ

なんと言っても『体を動かすこと』を楽しまなくては!20日に行われた試合風景と卓球療法士が卓球バレー(ホッケー)のデモンストレーションをしている所に現れた可愛いプリンス君の画像を紹介します。親子で参加してくださいました。可愛い!でもプリンス君上手いんですよ!!

ちなみに10月20日の参加者は代位所合わせて80名以上。日本卓球療法協会から9名、神戸学院大学OB3名、デイサービス理学療法士 今川先生、パーキンソン病友の会兵庫県支部「あゆみの会」より6名がボランティアとして参加しました。力を合わせた結果ですね!

この日ボランティアで参加してくれた皆で!

最初近況気味だったデモンストレーション参加の皆さんも徐々に打ち解けて和気あいあい!自然と会話も弾みます!卓球バレー(ホッケー)の醍醐味ですね!

 

試合風景、ボランティアの皆、表彰状Getの喜び、プリンス君の卓球バレー(ホッケー)初体験。皆輝いています。やるからには楽しくなくちゃ!!

★対戦表もとても可愛く作成!ボランティアの皆さん、中心になって準備をしてくださった方々に心より感謝いたします。

 

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