パーキンソン病に卓球は効果あり!そして『卓球療法』とは?

パーキンソン病

この前から私のブログは、ちょっとした“卓球ブーム”!以前にも紹介したことのある卓球療法士さんと『卓球バレー』について書いていきます。実は、私も体験させていただきました。なかなかの優れものです!
今回は、内容がテンコ盛りで『卓球バレー』は次の記事で後編として調べて行きます!

どこが優れものかは、後ほどの記事でシッカリと書いていきます。
以前の卓球療法士さんに関する記事はこちらです。⇒クリック

この時は、初耳の資格でした。そして当時の記事に

他の資格を既に持っている人がプラスで取る資格としては凄く面白いし、将来性もあるような気がします。例えば、PT(理学療法士)さんが、講習を受けて取ってもらっていると、患者はその指導も受けることができわけですから良いですね!

と、書いています。それが実現するかもしれません!

今回は『卓球バレー』の前に、卓球に特化したリハビリを行っているというディサービスの紹介をします。その施設の介護職員の多くが卓球療法士の資格も取得されているそうです。

 

卓球療法とは?

 

私たちパーキンソン病患者が“健康に暮らす”とか“健康寿命”を伸ばすとかと言うと変に聞こえるかもしれません。だって、私たちが罹患しているパーキンソン病はれっきとした“指定難病”なんですから。おまけに治療法も未だハッキリせず、その上個人差があるとしても進行性です。

根治治療方法がない現時点では、「主治医とでき得る限り信頼関係を結ぶ」「自分に合った薬を選ぶ」「それでもオフの時間が長くなってきたら主治医と相談の上デバイス(外科的)治療を受ける…というのが一般的なパーキンソン病の対症療法です。※対症療法とは病気の原因に対してではなく、症状を軽減するために行われる治療法。

健康寿命を伸ばすのに卓球が向いていると言いますが、同時にいろいろなことを処理することが困難な、私たちパーキンソン病患者にとって卓球は最高のリハビリと言っても過言ではないかもしれません。

“リズムをとる”、“前後左右に体を動かす”、“体幹が鍛えられる”、“ピン球を見て、ラケットに当て相手側コートに入れる”という、複数の動きをしなければなりません。何より身体を動かさない事には卓球はできません。だから最高のリハビリなんです!

いかに健康的な老後を過ごすか?パーキンソン病の場合は「いかに長く自分の事は自分でできる状態に保つか?」、「杖をついてでも、カートをついてでも、出かけようとする気力と体力を持ち続けられるか」という感じでしょうか?

高齢者や障害を持つ人たちが、運動機能を回復させたという『卓球療法』とはどのようなものなのでしょうか?「日本卓球療法協会」というのがあってFacebookもありました。日本卓球療法協会Facebookはこちらです⇒クリック

卓球療法は、1990年代に大分の病院で始まったそうです。もう30年近くも前からされているんですね!驚きです。その後介護施設では盛んに取り入れられているとのこと!

★『卓球療法』の具体的なやり方は?特別な道具は必要なのでしょうか?
良い意味で“何でも有り!”という感じですね。取り組みとしては、卓球の用具を活用して心身機能の改善を目的にしています。

卓球に特化した機能訓練を行うディがあるんです!

2015年開設の《ピンポンディハッピー渋谷》の機能訓練は卓球に特化してしているそうです。

1対1で行う普通の卓球だけでなく、マシン(球出し用)を使った自主練習、チームプレーで楽しむ『卓球バレー』など、その人の身体能力に合わせて機能訓練が行われるのです。

★なぜ、代表の方がピンポンディを立ち上げたのか?
それは、開設当初は体操、ダンス、風船(風船バレーかな?)といった、いわゆるディのレクレーションをされていたそうですが、あまり利用者が楽しそうではないように思えたそうです。

これって、あくまでも私の個人的な意見ですが、分かります!私が介護保険を使った“通所リハビリ”を辞めて、ストレッチや筋トレ、ヨガをミックスした感じのカルチャースクールに変わったのも“楽しくない!”というのが理由でした。通所リハだと送迎もあるというのに…。

決して通所リハビリを否定しているのではありません。そこのところ誤解のないようにしてください。スタッフの皆さん一生懸命にやってくださいました。感謝してます。ただ、いろいろな目標、目的を持った利用者が同じフロアにいるわけですから“無理”が出てきます。

そして転倒や事故のないように限られたスタッフが気を配るわけですから、個々の目的に合わせることは難しいです!体幹を鍛えたい、歩行練習をシッカリと思っても叶えられないことは仕方がないことでした。

話しが外れてしまいました。元に戻します。この卓球療法ですが“療法”と謳っているのですから、卓球療法による評価・支援計画・記録が必要になってきます。

★他の競技よりも「卓球」を選んだ理由は?
例えば、ゲートボールのように必ずチーム編成が必要な場合、そして必ず勝敗が絡んでくるような競技だと、今回負けたのは誰のせい…とか言われて、結局楽しいどころかツラくて辞めたなんてことを聞いたことがあります。

けれど卓球は、スペースもあまり広くなくても大丈夫!天気も気にしなくても良いし、オリンピックのペアや団体戦じゃあるまいし、1対1で打ち合ってミスしたところで責められたりすることはないでしょう。

このディの施設のようにピン球が出てくるマシンがあれば(普通の卓球場にあるのかな~?)1人で練習したりして気分も晴れますよね。やはりディにとっては導入しやすく、個々の利用者さんの状態に合わせやすいというのは大きなメリットです!

★けれど、相手は高齢者や障害を持った方です。注意点も多いようですね!
卓球療法は、ただ卓球の相手をすれば良いというものではありません。それは、容易に想像できます。スタッフが卓球療法を受ける側の心身の状態をシッカリ把握しておかなければ、大怪我に繋がる危険性もあるのではないでしょうか?

私たちパーキンソン病患者は、同時に複数のことがしにくくなってきます。また、姿勢を保つことが困難になり、咄嗟の後ろへの一歩が出にくくなります。ということは“転倒”のリスクはとても高いのです。

その辺りの特性を把握した上で、運動機能や握力、反射神経を鍛えていかなければならない…大変ですね。また、卓球療法を受けている側にも“充実感”や“達成感”を感じてもらわなければならないのですから!

そのサポートをするのが『卓球療法士』!このディの介護職員の多くが、この資格を取得しているそうです。

まとめ


本当はこの記事で『卓球療法士』とは?『卓球バレー』とはまで書くはずだったのですが、例のごとく長文になってしまいました。後編に動画も取り入れた記事を書いていきたいと思います。

実際に“卓球”を機能訓練に取り入れたことによる効果としては、プレーを通じ嬉しい、悔しいなどの感情が沸き起こって来ることも、運動機能や反射神経が鍛えられることと同じぐらい重要ではないでしょうか?

そして、週2回約3ヶ月の卓球で介護度が『要介護2』から『要支援2』まで回復したというから驚きですよね!では、後編では(次の記事)卓球療法士とは、卓球バレーってどんなスポーツ?へ繋げていきたいと思います。

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