パーキンソン病の進行と共に、家の中の『段差』が心配。住宅改修を考える!

パーキンソン病

パーキンソン病は、徐々に、でも確実に進行していきます。最初に介護認定を受けた時に『手すり』などを取り付けてもらいました。我が家は、築30年の分譲マンション。

今の新しいマンションと違い❝バリアフリー❞とは程遠い構造です。洗面やトイレの下に配管があるので段差があります。簡単な住宅改修で床をフラットにすることは不可能です。

さて、老後に向かって、そして進行していくパーキンソン病に対して、家の中をどう「改修していくか?!」を夫婦で話し合いました。

今回は、歩行器をレンタルしたことで段差の大変さを実感したこと。ただ、大規模改修はジックリと考えて行った方が得策ではないかということ。福祉用具のレンタルを利用しながら本当に必要な物を見極めていくのも良いのでは?について書いていきたいと思います。

 

 

 

歩行器をレンタルした時に『段差』があっては使えないことを痛感!

一時(今も続いていますが)、すくみ足が突然に!という感じで出現し、対応に困った時にレンタルしたのが歩行器でした。
その時の記事がこちらです。⇒クリック

これで安全‼と思ったのですが、少しの段差を乗り越えるのも大変でした。狭い所も通れないし…。結局、アゴニストの追加で症状が落ち着いた時点で❝4点杖に❞レンタルを変更しました。歩行器は大きいのでキッチンのシンク前までは行けるのですが、コップに水を入れるために蛇口に手を伸ばすのも一苦労。

まして、我が家は洗面所、トイレ共に一段上る構造になっているので歩行器は廊下とリビングしか使えませんでした。バリアフリーだったら…と思っても仕方がありません。パーキンソン病は進行性の病気です。これから、増々家の中でも❝危険がイッパイ❞という状態になってくるでしょう…そう思うと不安がつのります。

介護保険認定後に付けた「手すり」も良く使うものと、そうでないものがあります。

 

まず、要支援1の認定後に手すりを付けた場所は、浴室、トイレ、廊下、そして玄関です。
①廊下の手すりです。これは、動きが良くない時は玄関まで必ず使用します。ストレッチのバーとしても活躍‼

②便座の横・便座の前

私が一日で一番良く使うのが、この便座の前の手すりです。横はほとんど使用していません。パーキンソンの薬の効きが悪い時は、ユックリと座ることができず❝ドタッ❞と腰掛けてしまいます。立ち上がるのも大変😭そんな時に、活躍してくれるのが前に付けた手すりです。

水を流すレバーを押すのも体をひねる必要があるのですが、夜中だと体の動きが悪いので、またまたこの手すりが活躍します‼

③玄関はあえて突っ張り式に!

福祉用具担当の方の助言で、あまり全部取りつけてしまうと進行によるカスタマイズができませんよ!とのことで、設置場所移動可能な突っ張り式でレンタルにしました。必要に応じて「レバー」の取り付けなどもできるそうです。これも靴を履くときや荷物を置くときなど無意識の内によく使ってます。この突っ張り棒がなかったら壁紙が手垢で汚れてたかも😱

そして問題の段差です!


①玄関の段差は約1cm:このくらいの段差なら『解消グッズ』はたくさん販売されています。

 

②乗り越えられないのは、この段差!

洗面所に上がる時も同様の段差があります。ここにスロープを付けるのは廊下が狭すぎて無理です。どうしたものでしょう。

何と!古いマンションをバリアフリーにしている設計事務所もあるんです。


『押しても引いてみな』じゃないですが、構造が古く配管の関係上、洗面やトイレなどの水回りが他の部分よりも一段上っている場合は、下ろせないなら他の部分を上げてフラットにしてしまおう‼という考え方↗なるほど❗


こういうものを使って高さ調節をしていくそうです。ただ、費用面ではかなりコストがかかりそうですよね。これは色々な面で相当な覚悟が必要になってきます。

昨日は、あぁでもない、こうでもないとリノベーション計画を立てていたのですが、ふと気づくと家中を❝スロープだらけ❞にしてしまうのは、私たちパーキンソン病患者にとって本当に『安全』なのでしょうか

前に❝つんのめって❞しまいそうになることってありますよね。将来、車椅子生活になれば、できる限りスロープを付けたり、ドアを引き戸やアコーディオンドアに変更する必要があると思います。けれど、今の段階では『いっそ、段差の方が良いかもしれない🤔階段は、逆に歩きやすいんだよね☝』という結論に達してしまいました。

色々調べたのは何だったの?と思いましたが、あまり急いで、現在の病気の進行に合っていない大規模改修をするのは、また❝使わない場所❞を作るだけかも…と思いました。

介護保険でレンタルできる「手すり」も多機能です!


何とか自分で動くことができる間は、ケアマネジャーや担当PTと相談しながら「進行」や「部屋の構造」、「玄関の造り」に合わせた「手すり」をレンタルするのも良いかもしれません。1割負担だと月に数百円で借りることができます。

例えば段差がある場所には、こういうコンパクトな「手すり」が良いですね!これだと他の家族のスペースを狭くすることもありません。

トイレも、私は手すりを取り付けてしまいましたが、後々私が今のマンションに住み続けられなくなったら…そんなことを考えるのは寂しいですが、便器に設置する形の「手すり」もあります。

これからも、自分のパーキンソン病の進行具合に合わせて、自分でできる事を増やす(チョッと欲張りですね!減らさない)ように、福祉用具の利用、必要であれば住宅改修を家族と共に考えていきたいと思います。

 

コメント

  1. […] ★住宅改修の写真入りの記事はこちらです。⇒クリック […]

  2. チビタ より:

    ご参考に

    うちも浴室に出入りする脱衣場兼洗面所とトイレが一段高いです。同じく配管のため。
    配管のために段差を無くすための床を掘り下げる工事が出来ず
    途方に暮れてました。
    そこで掘り下げが無理なら「盛り上げ」は可能では?と施行業者に提案したら突破できました。
    廊下を盛り上げた分、廊下に繋がるリビングと玄関はさらに段差が高くなりましたが
    よっこらせと腕で段差を超えれるうちは手すりを、腕力がなくなったり、歩行車や車椅子にならざるを得なくなったらスロープにすることで解決できました(まだよたよたあるくのでスロープは危険なのでスロープ外して押入れに保管してます)

  3. チビタ より:

    ちなみにトイレですが
    車椅子化をにらみトイレの壁やドアを無くし、アコーデオンカーテンにしました。
    これにより動線もひとふで書きになりスイッチターンしなくてよくなりました。
    振り向けない病気はPDも同じだと思います。

    照明もセンサーライトにし、スイッチを押さなくていいようにしました。

    • やっぱり盛り上げですか?今、我が家が考えているのが洗面台をフラットの一枚板にして、シャワー付き洗面ボールを置くという設計で見積もりを取ってます。とにかく“シンプルイズベスト”です。空間を広く取ることに重点をおきました。

      必要のないものは置かない。なるべく一つの事を一か所で済ませるように、配置を変えています。例えば起床から着替え、一応の身だしなみを部屋を変えずにできるように。

      もしも、一人で入浴が困難になっても、洗面台で洗髪ができれば、介助者も楽かと。後は、浴室です。チョッと焦ってましたが、ケアマネと相談しつつ市のホームページを見て慎重に考えます。障害者対応のリフォームは費用がかかります。何度もできるものではありませんから。

      的確な助言ありがとうございます!

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