パーキンソン病はツラいけど、保険制度のしっかりした日本で治療を受けられるのは幸せ?アメリカの医療制度は?!


私たちパーキンソン病患者は、進行の度合いがHoehn & Yahr重症度分類3度以上で生活機能障害度2度以上であれば医療費の助成を受けることができます。また、私のように高額かつ長期の分類に入れば医療の上限も抑えられます。

また、助成の要件を満たさないパーキンソン病の軽症者でも、1か月の医療費総額が高額な場合は、医療費補助の対象となります。※軽症者でも高額というのは1か月の医療費総額が33,330円を超える月が、年間3回以上ある場合。

確かに日本は医療や創薬において先進国と言えるかどうか、いろいろ調べていくうちに“後進国かも?”という思いが強くなりました。ただ、日本の場合フルタイムで働いている人も、その人に扶養されている側の“家族”、“親族”も同様に使える健康保険証なるものを保有しています。

日本では、それが当たり前なのですが、アメリカでは事情が随分ちがうようです。違うことは知っていましたが、実際どのくらい違うのか?というところまでは知りませんでした。

今回はアメリカを例に国によって違う医療制度について調べてみたいと思います。“健康保険証”は、日本では当たり前のことが、実はとてもありがたいのです。特に薬と定期的な受診が必要なパーキンソン病患者ににおいては尚更かもしれません。

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アメリカの医療制度は?

私はつい数年前までアメリカに医療保険がないことを知りませんでした。初めて知ったのは“医龍”というドクターが主役のテレビドラマ。ある優秀な医師が抱えていた暗い過去とは、アメリカの医療制度のもとで、助かるはずの妊娠中の奥様が亡くなってしまうというストーリーだったと思います。医療先進国なのに…ビックリしてしまいました。

そして、アメリカのオバマ前大統領の通称『オバマケア』と呼ばれる「医療保険制度の改革」です。これでかなり浸透しましたね。

難病患者であろうがなかろうが、私たちは皆!健康保健に加入しています。※このがポイントです。健康保険、国民健康保険、共済組合と団体は違っても、日本は「国民皆保険制度」というかたちで何らかの保険に加入していることになります。それが先進国では当たり前だと思っていました。

けれど、アメリカには国が制度として決めている『健康保険』というものは無い!※65歳以上の高齢者や低所得者には一部あるようです。

『オバマケア』でアメリカでは、民間の保険会社に自分で契約して入るということも知りました。保険に入るかどうかは自由だ!ではなく入れなかったらどうなるの?というところが問題ですよね。

そして、医療費の高さもハンパないです!チョッと検索しただけで驚きの医療費請求エピソードが出るわ出るわ!!心臓移植が7,900万と聞いてもピンときませんが、救急車が有料で、おまけに走行距離で金額が決まるそうです。そして救急センターで数時間の処置を受けても数千ドル(数十万!?)、普通分娩でも数万ドル(数百万…日本だと豪華ホテルで出産する感じ)が請求されたりもするようです。

では、もしアメリカに長期滞在する場合はどうしたらいいのでしょう?医療保険があるようですが海外医療保険は、長くて90日。それ以上となれば、アメリカの保険にはいるか日本でそれなりの保険に加入する必要がありますね!おちおち風邪もひけません。

健康保険制度だけじゃない問題も!

えっ!?でも、日本で、10割負担をした場合でもこれほど高額な料金は取られませんよね?保険対象外の歯を入れたとしても、ここまではいきません。じゃあ、なぜ?

確実に『これが原因』と断言できるわけではありませんが”要因”として挙げられる点がいくつかあります。

まず、日本では、治療によって金額が決まっています。今は診療明細書なるものがついてきて、それぞれの項目の点数が明記されています。これは北海道だろうが沖縄だろうが変わりません。そしてどのドクターから治療を受けても“追加料金”など発生しません。

薬価も全国津々浦々どの病院で処方されても薬が同じなら薬価も同じです。それって当たり前でしょ!という声が聞こえてきそうですが…アメリカは違うようです。


◇アメリカでは医療機関などが価格をコントロールするため、医療費が揃っていないという説!何と複数の病院から見積もりを取ることもある…金額やら、見積もりやらを聞いていると病気ひとつするのに家を建てるぐらいの覚悟がいりますね。

◇ドクターによって診療価格が違うとのこと。

◇保険料が高いにも関わらず、保険プランによって受けられるサービス?も違うようです。おまけに、アメリカの保険は受診できる病院が指定されているそうです。出張先とかで急病になったら大変ですよね!家が買えそうな治療費を払わないといけないのでしょうか?

救急隊もアメリカでは、まず保険の種類を確認→保険会社へ連絡→どの病院へ連れて行けばいいのかを聞く!?そんな悠長なことしてる場合じゃない!と言いたくなります。

おそらく手厚いサービスを受けようと思ったら保険料もそれなりに高額になるのでしょう「お金持ちだけが助かる制度」と言われていたようです。

それを根本から変えようとしたのが民主党のオバマ元大統領。9割もの人が保険に加入できるようになったそうですが、皆さんご存知のように現在の大統領トランプ氏は共和党。仲良し…な訳ないですよね。

富裕層が多いと言われている共和党。当然、国の医療保険制度となれば保険会社も経営が困難になります。そんな『オバマケア』反対派によってオバマケアは撤廃されるのでは?と危惧されているようです。もし撤廃された場合は数百万人が無保険者となると予想されています。

日本とアメリカを比較してみると

医療というのをどの立場からみていくか、患者の立場なのか、医師の立場なのか、納税者の立場なのか。そして“誰にとってのベストの医療なのか?”というのを組み合わせると、アメリカはお金のある患者にとっては最高ですよね。

最先端の医療というか、最新鋭の医療機器で、最先端の医療はお金をたくさん払えば最高のクオリティ(質)で受けられるのですから。

逆に日本は、お金のない(失礼な言い方ですよね。お金持ちというわけではない)患者さんにとっては、素晴らしい環境だと言えるのではないでしょうか?

ただ、多額のお金を払ってでも『最先端治療』を受けるアメリカの富裕層がいるからこそ、医療の発展が期待できるという考えもあるようです。

最先端医療が高額なのは当然といえば当然という見方もあるようです。例えに挙げられているのが“コンピューター”です。初期には1台10億円とか20億円!!だったのが、今は数万円で買えます。

庶民が到底買えないものから始まって、やがて市民化していくように、最初にお金持ちに高い治療費を払ってもらって医療を徐々に市民化していけば良いのではないか?という考え方がアメリカにはあるのでは!とも考えられているようです。

それを日本は理解できていないという意見がありました。アメリカの初期投資を「コスト」と考えてしまうため大きな発見や開発ができないのではないかと。

今のところ日本は「コスト」と「クオリティー」の面では世界でトップではないか?!最先端ではないけれど質の良い医療を、極めて安い値段で、誰もが公平に受けられるということに関しては、日本は世界一と言って良いとのことですが、これって褒められてるのでしょうか?

まとめ

アメリカは『パーキンソン病大国』と言われています。本当に多くの研究医薬品の開発が行われています。例えば、2014 年 4 月 4 日<ニュースリリース> 米国研究製薬工業協会

アメリカにおけるパーキンソン病治療薬開発に関する最新報告書を発表

加盟のバイオ医薬品開発製薬企業が 40 種類近くのパーキンソン病の新薬を開発中

この報告書によれば、アメリカのバイオ医薬品開発製薬企業は、世界中で推定 1 千万人はいると言われて
いるパーキンソン病患者の救済を目指し、37 種類の革新的な新薬を開発中とのこと。

パーキンソン病は、米国では二番目に多く見られる神経変性疾患で、米国におけるパーキンソン病の患者数
は推定で 150 万人に上ると言われています。そして、毎年新たにパーキンソン病と診断される患者数が約 6 万人。

このままだと、アメリカでは、2040 年までにパーキンソン病の患者数は 2 倍以上になると予想されているのです。

「バイオ医薬品の研究者たちは、パーキンソン病という難題を解決するために最新の知識と技術を傾注しています。

現在開発中の 40 種類近くの医薬品は、パーキンソン病が世界中の患者や経済に及ぼしている大きな負担を軽減させることができるという大きな希望を与える存在なのです」と報告されたとのこと!

アメリカでは、パーキンソン病の経済的影響も甚大で、パーキンソン病の経済的負担は少なくとも年間 144 億ドルに上ります。医療経費が 81 億ドル、疾患に起因する間接的費用が 63 億ドル。パーキンソン病の患者さんの疾患関連の医療費負担は一人につき 22,800 ドルで、これはパーキンソン病を患っていない人に比べて 12,800 ドルも高い額だそうです

世界の経済大国アメリカもこの厄介な病気にはお手上げ状態とは!その40種類の医薬品は日本でも開発・承認されるのでしょうか?

そこそこの治療を誰もが公平に受けられる国、日本。そのうえ、もし健康保険証を忘れて行ったら『今日は、一旦10割で支払ってもらうけれどできるだけ早く持って来てね。その週の間で解決!

アメリカの医療制度はかこむ医療を受ける環境は違うかもしれません。今回の記事を書きながらアメリカだの日本だのと言っている場合でしょうか?環境が変わっても“治らない病気を減らす”というように目標は同じです。

世界が手を携えてパーキンソン病など治療方法が確立していない難病に対して研究をしてもらいたいと思いました。