パーキンソン病患者の願いはひとつ!「iPS細胞」の実用化。

パーキンソンン病の治療の展望

iPS細胞を用いた治験がようやく始まりました。とは言え、まだその治験ですら“完治”を目標にはできていません。またヒトiPS細胞を使っての治験ですから拒否反応が起きないかどうかも今回の治験でみていくようです。

本当に、一歩前に進んだ感じでしょうか?もしかしたら、前進どころか、問題が起きて後退!なんてことにもなりかねかねません。まだまだ、ゴール地点すら見えない状況なのかも…。けれど、この一歩、一歩の積み重ねがなくてはいつまで経ってもゴールは闇の中!

それに最近では『再生医療』という言葉も普通になってきました。再生医療を手がける大学、附属病院、製薬会社など、多くの医療機関が名前を連ねています。

今回は、富士フイルムです。今年度中に稼働予定の『iPS細胞の生産設備』をアメリカの子会社の拠点に新設することを発表しました。富士フイルムについて、今後の展開について調べていきたいと思います。


年齢的に成人なら誰でも「富士フイルム」という社名を聞いたことがあるのではないでしょうか?けれど、この富士フイルムという会社の概要までご存知の方は知名度の高さからするとやや少ないように思えるのですが!

『富士フイルム株式会社』ってどんな会社?

お気づきでしょうか?“フィルム”ではなく“フイルム”が正式名称。実は、私知りませんでした。社名から想像できるのは、まずカメラ!そしてデジタルカメラ。医療とどう関係があるのかな?と思ったのですが、エックス線写真がありました!

映画用フィルム、オフィスに無くてはならない複合機、ここまでは簡単にイメージできます。その他にも医薬品、医療機器、化粧品や健康食品も製造・販売しているそうです。

そう言えばCMで観たことあるなぁ!くらいの認識しかなかったです。
「富士フィルム」の研究所・技術開発センターの数に圧倒されます。カメラから再生医療研究まで!次はどこへ?というくらいの躍進です!

ザっと挙げただけでも、先端コア技術研究所、有機合成化学研究所、アドバンスト マーキング研究所、医薬品・ヘルスケア研究所、などなどになってしまいます。

メディカルシステム開発センター、光学・電子映像商品開発センター、フラットパネルディスプレイ材料研究所、記録メディア研究所、エレクトロニクス マテリアルズ研究所、インフォマティクス研究所、高機能材料研究所、そして再生医療研究所は神奈川県足柄上郡にあります。

今後、富士フィルムは日本の…いえ世界の再生医療を牽引していくのでしょうか?

iPS細胞・再生医療、20年くらい前には私たち医学に携わらない仕事をしている者には、耳にしたこともない言葉でした。今、最も注目を集める再生医療…損傷を受けた生体機能を生体外で再生した組織や臓器を用いて再生させる医療。夢のようですね。夢で終わらせないで欲しいです。

『再生医療』が実現し、実用化されればどのようなことが起こるのか?まず、未だに有効な治療法や医薬品がなく、満たされない医療上のニーズ(アンメット・メディカル・ニーズ)に対しても、治療の可能性が広がるかもしれません。

また、ドナー不足問題なども解決できる可能性も考えられます!そして、話を一足飛びにしてしまいがちなのですが、まず、医薬品を開発するうえで画期的なものとなる可能性も秘めているのです。

まだ、現時点では“可能性”としか書けないのがもどかしいですね!私たちパーキンソン病のように完治させる、進行を止めるといった治療方法が確立されていない“アンメット・メディカル・ニーズ”の数は、驚くなかれ30,000種類以上だそうです!

一体、世の中に病気の種類って何種類あるんでしょう?

『富士フイルム』はどうやって再生医療に取り組んでいくのでしょう?

富士フイルムの強みは“技術力”です!その精密な画像は、細胞を映し出すのに大切な要素となりませんか?

富士フイルムは、総額約25億円を投じ、アメリカに治療用の人工多能性幹細胞(iPS細胞)の生産施設を新設すると発表しました。そして今年2019年度中には稼働させる計画だそうです。ということは、ほとんどでき上がっているのでしょうか?

その生産拠点は、米子会社のフジフイルム・セルラー・ダイナミクス(FCDI)社のアメリカでの拠点であるウィスコンシン州マディソン市に新設することが発表されています。ということは日米2つの拠点で治療用iPS細胞を生産していくことになるわけです!

FCDI社の目標は、新施設で生産したiPS細胞を使い、自社再生医療製品の開発を更に進めていきたいとのこと。また、iPS細胞およびiPS細胞由来分化細胞の開発・製造受託にも事業を広げていくことだそうです。

再生医療は、パーキンソン病患者にとっては希望の星!けれど、副作用などの問題も無視できません。実用化への期待が高まる中、iPS細胞による治療を本当に実現するためには、細胞についての品質管理など問題は山積?かもしれません。

FCDI社は、細胞の大量生産に適した大量培養設備と、少量多品種培養設備、細胞の品質を高精度に評価できるシステムなどを導入した生産施設を新設するそうです。その辺り期待できますね!

今後、FCDI社は、加齢黄斑変性や網膜色素変性、パーキンソン病、心疾患、がんの領域の再生医療製品の開発を進めていくとのこと!またまた期待が高まります。し過ぎちゃダメなんですけどね…。

まとめ

私たち難病患者は日々自分の身体の変化に怯えながら生活しています。進行していくことを自らがハッキリと自覚できるのです。

新しい治療法に期待を寄せるとともに、海外では使われているレポドパの徐放剤…噂によると“薬価が安い”というのが開発を阻んでいるようです。ではなぜ国が、そういった薬を開発する企業を支援しないのか?患者も待ちこがれているというのに!

再生医療や新薬に期待をしたり、絶望したり。そして重い身体、痛い足、そんな厄介なパーキンソン病と私たちは日々生きているのです!

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