大阪大学 神経内科学の「パーキンソン病」に対する取り組みに期待!


『パーキンソン病の早期診断』につながる研究が始まる!!診断までに数年を要した私のような患者を一人でも減らして欲しい…。神経内科学 望月秀樹教授によると2015年に「神経難病認知症探索治療講座」という新しい寄付講座が大阪大学に開設されたとのことです。

教授は、国立精神神経センターの永井義隆先生で、 脊髄小脳変性症、ALS、パーキンソン病など変性疾患の病態機序解明、治療の開発などが専門。最新の技術や動物モデルを駆使して疾患の発症に関わる重要な成果が発表されているそうです。つい、期待が高まります‼

パーキンソン病の早期診断には私も受けた「MIBG心筋シンチ検査」が有用ですが、特別な装置が必要、費用が高額、 検査時間が長いことなど…簡単な検査とは言えないかも。実際に、自分が受けてみて半日がかかりだな!と思いました。

そこで、大阪大学では患者の血液から早期診断することができる『 パーキンソン病の診断マーカーの研究』に取り組むそうです。研究期間は2020年9月までとのことですが、これが実現すれば、私のように長年ドクターショッピングを繰り返すこともなくなるでしょう。また、この研究がパーキンソン病の根本的な治療につながることを心から祈っています。

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大阪大学病院 神経内科の特色は?

パーキンソン病では、最適な薬物療法を決め、綿密なリハビリ、機能予後の改善を目指す。症例によっては脳神経外科と連携してDBS(脳深部刺激療法)も対応可能。またジスキネジアに対するボツリヌス治療など病態に応じた治療を行っているそうです。

不随意運動(ジスキネジア)に、ボツリヌス治療が有効なんですね‼さらに治験などにより最新の医療も提供も目指しています。

大阪大学では、医工連携を特徴としていて、より新しい運動評価手法を確立しパーキンソン病、ALS などに応用しています。
※医工連携(いこうれんけい)とは、医療に関わる新技術の研究開発や、新事業の立ち上げを目的として、大学などの教育機関・研究機関、民間企業の医療関係者と工学関係者が連携すること。


『臨床研究グループ』の研究

❖立位歩行に関わる中枢神経機構の解明

私たちパーキンソン病患者にとって、歩行・バランスの障害は、避けて通れないほど多く出現する障害です。そして、この障害は転倒のリスクを上昇させたり、介助量の増大にもつながるため、本人だけでなく、家族や介護者のADL・QOLを低下させる原因となります。

※QOL:Quality of Life(クオリティ・オブ・ライフ)の略で「生活の質」と訳されます。人間らしく満足して生活しているかを評価する概念で、医療で使われることが多いです。

ADL:Activities of Daily Living(アクティビティ・オブ・デイリー・リビング)の略で「日常生活動作」と訳されます。私たちが普段行っている食事や排泄、入浴などの動作がどの程度自分でできるかを測るための指標です。

大阪大学では、fMRI(機能的核磁気共鳴画像)やNIRS(近赤外光血流計測)など機能的脳画像手法や筋電図や運動機能解析などを組み合わせることで、中枢神経における立位歩行の制御機構とその障害に関する理解を目指した研究を行っています。 

これまでの研究で明らかになったこと、①健常者における立位バランス維持における大脳皮質の役割、②脳卒中患者や変性疾患患者などで大脳皮質、特に補足運動野 がバランス障害やその改善と深くかかわっていること。

そして、これは急いで欲しいです‼運動解析の手法などを用いて『すくみ足』の病態解明にも取り組んでいるそうです。 

『神経変性グループ』の研究

私たちパーキンソン患者にとって、一番身近?というか関係の深いグループですよね!望月教授のライフワークとも言える『パーキンソン病を中心とした神経変性疾患』の病態解明を目的としたグループとして新たに立ち上げられたものだそうです。

パーキンソン病を中心とした神経変性疾患の多くは神経細胞内の特定の蛋白質の異常集積が原因ではないかというのは、このブログでも書いたことがあります。大阪大学では、パーキンソン病の原因遺伝子の一つである「α-synuclein」、「 parkin」に着目し蛋白質の品質管理という観点から研究が進められているようです。

蛋白質レベル、細胞レベル、動物レベル、それぞれで『パーキンソン病の早期診断技術の開発』、『細胞死を制御する候補物質を選定し、その神経保護効果を確認』、『より人間に近い霊長類を用いてその安全性および有用性を確認』という課題に取り組んでいるとのこと‼
一日も早い解明が待たれます↗↗

また、『筋疾患グループ』では核酸医薬による遺伝性パーキンソン病の治療研究も進められています。

『神経病理グループ』は、臨床へフィードバックされる生検組織(筋・末梢神経・脳)や剖検症例の臨床病理診断。そして、研究面では致死的な運動ニューロン病である筋萎縮性側索硬化症(ALS)やパーキンソン病類縁疾患、疾患モデル動物としてALS1モデル、乳児神経軸索ジストロフィー((INAD)  の疾患モデルなどの病理学的解析を行っています。

神経疾患をまとめて扱うのではなく、それぞれの疾患ごとに細かく研究が行われている‼それだけでも、パーキンソン病患者である私には❝希望❞となりました。どうか、この研究が実を結びますように…。