武田薬品、初のパーキンソン病治療楽『アジレクト』販売開始早々に服用することになりました。効果は?

パーキンソン病

2017年9月の記事で初めて『2017年06月29日に武田薬品工業株式会社が、パーキンソン治療薬『ラサギリンメシル酸塩』の製造販売承認申請を厚生労働省に提出したと発表しました!』という記事を書いています。既に55ヶ国で使われているパーキンソン病治療薬であることに驚いたことなどを書いています。
その記事はこちらです。⇒クリック

その後、『ラサギリンメシル酸塩』の効果に関する記事を2017年12月に!
その記事がこちらです。⇒クリック

そして2018年3月、ついに武田薬品の初のパーキンソン病治療薬『アジレクト』が承認を取得した記事がこちらです。⇒クリック

6月から販売開始ということで、前回の6月2日の診察日から使ってみましょうと言われていたのですが、アジレクトの薬価が決まったのが10日。昨日6月16日の診察日から処方されました。ホヤホヤの湯気が立つような薬ですよね!

私は、同じMAO-B阻害剤の“エフピー”がジスキネジアの出現という副作用で中断しました。今回、再挑戦です。私は、どうしても添付文書の副作用にこだわってしまう傾向があるようです。前にエフピーが合わなかったのも、もしかしたら“これを飲むと、ジスキネジアが出る”という思い込みからかもしれない…そう考えて主治医とも相談し、アジレクトの服薬に踏み切りました。

さて、ラサギリンメシル酸塩(商品名:アジレクト)について、おさらいをしておきましょう。

ラサギリンメシル酸塩(商品名:アジレクト)とは

 

以前の記事でも紹介したように、パーキンソン病治療剤「アジレクトⓇ錠(一般名:ラサギリンメシル酸塩)」は、武田薬品工業がTeva Pharmaceutical Industries Ltd.(本社:イスラエル)と、2014年3月に開発・販売に関する契約が締結され、日本での販売にこぎつけました。

日本での早期および進行期のパーキンソン病患者を対象とした臨床試験で得られた有効性、安全性のデータで、2018年3月23日に厚生労働省より製造販売承認を取得した出来立ての“薬”なんです!

武田薬品では、「パーキンソン病は、薬剤治療貢献度は高いものの、治療満足度の低い疾患のひとつとして知られています」と指摘しています。今さらながら自分自身の症状を表現する最適な言葉だと思います。

そして、アジレクトは、すでに世界50カ国以上で使用されているため実例も多く、安心して私たち患者が使用できるのではないかという内容も!安心、安全なのは良いのですが、既に50カ国で使われている薬が日本では“新薬”って…どう考えたら良いのか患者として不安になります。

 

アジレクトに関して詳しくみていきます!

 

●商品名:アジレクト
●一般名:ラサギリンメシル酸塩(Rasagiline Mesilate)
●製剤名:ラサギリンメシル酸塩錠
●薬効分類名:パーキンソン病治療剤(選択的MAO-B阻害剤)

●アジレクト錠1mg(Azilect Tablets):武田薬品工業  948.5円/錠 ←トレリーフOD錠に迫る高額!
●アジレクト錠0.5mg( Azilect Tablets): 武田薬品工業  512.1円/錠 
※通常、成人にはラサギリンとして1mgを1日1回経口投与する。
と、なっていますから1日2錠服用することの多いトレリーフOD錠(1錠が1,000円以上)よりは安い?と考えるべきでしょうか?

❖やはり併用禁忌の薬はセレギリン塩酸塩(エフピー)同様に多いです。
*セレギリン塩酸塩(他のMAO阻害薬)…エフピーからアジレクトに切り替える場合は14日間は間隔をあけなければいけません。

*抗うつ剤は、全て禁忌と考えても良いのではないでしょうか。これはエフピーも同様で、当時リフレックスという抗うつ剤の断薬に苦労しました。今は、正しい断薬の方法のおかげで抗うつ剤は服用していませんから、直ぐにアジレクトを試すことができました。
※私が服用していたリフレックスなどと併用すると“セロトニン症候群”という副作用が発現する可能性があるとのこと。抗うつ剤も服用を中止してから14日間は間隔をあけなければいけません。

まとめ


まずは、効果効能から。このMAO-B阻害剤はエフピーの時にもふれています。選択的MAO-B(モノアミン酸化酵素B型)を阻害することによって、脳内のドーパミンの分解を抑えます。結果として、脳内のドーパミン濃度が増え、パーキンソン病症状が改善するというわけです。

なかなか、これといった薬がない“すくみ足”や“突進歩行”の改善に期待したいと主治医が服用に踏み切りました。

◆副作用・注意事項
*傾眠(眠気でぼんやりする)、突発的睡眠または睡眠発作(前兆のない急な眠り込み)。
*ギャンブルや、過剰な買い物、性欲や食欲の病的な亢進など、衝動が抑えられない症状。
※患者、家族共に、医師からの説明を受ける必要があります。

*セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)を含む食品、喫煙、チーズ・ビール・赤ワインなど、チラミンを多く含む飲食物は控えた方が良いようです。

*主な副作用として、ジスキネジア(不随意運動)、転倒、鼻咽頭炎などが報告されています。※これです!私がエフピーを断念したのは。ジスキネジアがでるかも…なのに何かチョッとでもいつもと様子が違ったら、アッ!副作用と思い込んだのだのかもしれません。実際に副作用だったかも…。

今回は、注意しながら、気にし過ぎない!を心がけていきたいと思っています。薬の効果って気持ちの持ちようで、少し違うような気がするんですよね。これ飲んだら効くっていう薬はないですか?

ただ、どんな薬にも副作用が現れる可能性は否定できません。おかしい!と思ったら躊躇せず主治医に報告しましょう!

そして、最後にアジレクトとエフピーの違いです。前にも触れましたがエフピーは覚せい剤原料を使っていますから保管は、金庫。それも他のものと隔離しなければいけません。一方、アジレクトはその必要はありません。

今は、2週間後の診察で、副作用は感じませんという報告をしたいと思っています。

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