パーキンソン病のためにカネカと順天堂大が共同研究した『コエンザイムQ10』の効果は?

承認されていない薬やサプリ

病院から処方される薬以外でも、パーキンソン病に効くと言われるものはたくさんあります。『コエンザイムQ10』は、その代表格⁉とも言えるサプリメント。それもカネカと順天堂大が共同研究したという記事を見れば❝効くかも❞って思いますよね❗ただ、パーキンソン病への効果というブームは去ってるかも…。

遅ればせながら『コエンザイムQ10』とは、どのようなもので、実際にパーキンソン病の改善に効果があるのでしょうか?調べてみました。

今回は、
*コエンザイムQ10って成分は何?
*コエンザイムQ10の効果・効能は?
*還元型はどう違うの?
*還元型コエンザイムQ10はパーキンソン病に効果があるの?
について書いていきたいと思います。

 

『コエンザイムQ10』って、よく聞くけど成分は何?


コエンザイムQ10は肉類や魚介類などに含まれる脂溶性の物質で、ヒトの体内でも合成されています。ユビキノンという呼び方を聞いたことはありませんか⁉これは、生物界に広汎に (ユビキタス;ubiquitous) 分布するキノン構造を有する物質であることからきているそうです。そして、コエンザイムQ10=Co 補助+補enzyme 酵素+補酵素Q10とのことです。

コエンザイムQ10の❝10❞は、構造の中のイソプレンという化学構造の繰り返しの数だそうです。???って感じですが😅そして1つのイソプレンは5個の炭素数になるので、コエンザイムQ10をコエンザイムQ(50)と表記することもあるそうです。

コエンザイムQ10は、私たちが生きていく上で必要なエネルギーの90%以上を生成しているミトコンドリア内に多く含まれています。そのため、エネルギーの生産に重要な役割を果たしているのではないかと言われているのですが、体内での合成のピークは20歳前後で、その後は下降の一途のようです。

日本で『コエンザイムQ10』が認知され始めたのは2000年以降ですが、発見されたのは1957年にさかのぼります。アメリカのウィスコンシン大学のF.L.クレーン教授によって発見され、翌年 カール フォルカーズ博士がコエンザイムQ10 の化学構造を解明しました。

1978年には、 ミトコンドリアのエネルギー変換におけるコエンザイムQ10 の役割について研究したピーター ミッチェルがノーベル賞を受賞‼こういう情報を見ると、何だか効きそうって思いますね↗↗

コエンザイムQ10の効果・効能は?


日本では、2001年に厚生労働省が『CoQ10』を食品として扱えるように許可を出し、サプリメントとして摂取することができるようになりました。CoQ10は、かつては❝ビタミンQ❞と呼ばれたビタミン様化合物です。

やはり、コエンザイムQ10の魅力は「強い抗酸化作用」のようです。生活習慣病や老化の原因となる活性酸素から体を守ることで、アンチエイジング効果を全面に謳っているサイトが多いですね。他にも細胞の代謝を促進し基礎代謝をアップさせるため、ダイエットにも効果あり!とかがほとんどです。

心臓のコエンザイムQ10含量は20代がピーク❗40代で30%、80代では50%以上が失われます。肝臓、腎臓、皮膚などの臓器でも割合は違うとはいえ減少していきます。そこで、注目され始めたのでしょう。

ただ、心臓病の治療薬からスタートしたコエンザイムQ10なのですが、実際に人間で効果を実証したものはないのだそうです。アメリカの心臓学会などでは、心不全の治療薬としてコエンザイムQ10を使うことは根拠が見つかるまで推奨しないとされているそうです。

コエンザイムQ10が有害でないことは事実のようですし、食事から摂取するのは難しいかもしれません。サプリメントの活用は有効だと考えられますが、未だ効果が出る摂取量も過剰となる摂取量も確定してない…というのが現実のようです。

もっと摂らないと効果が出ない‼というような情報に踊らされず、購入したサプリに記載されている摂取量を守りましょう。

「還元型」ってどう違うの?

コエンザイムQ10には「酸化型(ユビキノン)」「還元型(ユビキノール)」の2種類があります。そう言えば、サプリメントとして販売され始めた時「還元型」なんてフレーズは付いてなかったですよね‼もともと体内で作られるコエンザイムQ10は『還元型』の構造で存在しているそうです。

「還元型」の構造でコエンザイムQ10は、ようやく効果を発揮するそうです。「酸化型」のコエンザイムQ10を摂取した場合は、体内で「還元型」に変換してからでないと効果を発揮できないことになります。

❝還元❞という言葉の意味自体は、物事をもとの形・性質・状態などに戻すこととありますから、体内で作られる元の構造のコエンザイムQ10という事なんでしょうか?

現在販売されているコエンザイムQ10の殆どが「還元型」となっています。上記のような酸化型から還元型に変換する必要があると分かったら、各社とも❝還元型❞を製造するのは当然ですよね‼

ところで『還元型 コエンザイムQ10』はパーキンソン病に効果があるのでしょうか?

どうして『コエンザイムQ10』がパーキンソン病に効果があると言われ始めたのでしょう?それは、コエンザイムQ10が神経系の疾患に関しても抗酸化作用があるのでは⁉ということを期待されていたからだそうです。

パーキンソン病は、ドーパミンを作る神経細胞が死滅してしまう病気。ドーパミンを作る細胞は中脳の「腹側被蓋」という部分にあり、脳の多くの部分にに神経突起から信号のやり取りをしています。「大脳基底核」という部分への神経が死滅すると、そこを刺激するドーパミンが出なくなります。

現段階のパーキンソン病の治療は、ドーパミンの前段階物質のレポドパの服用ですが、死滅した神経を元に戻したり、死滅を防ぐことはできません。あくまでも対症療法です。そこで、コエンザイムQ10がパーキンソン病の根本治療に役立つのではという研究が始まったようです。

2000年頃に行なわれた研究発表では、300、600、1200㎎のコエンザイムQ10を与えたうちの、1200mgを与えた患者だけが16ヵ月後に運動機能の減退を防いだとのこと。じゃあ、1200㎎摂れば良いのでは?と思いますよね🤔

平均的にコエンザイムQ10の1カプセルには30mgのコエンザイムQ10が含まれています❗となれば1日40カプセルは飲まないとダメです😱それも根本治療になるかどうか明確でないのに…ですよ。このような結果から、コエンザイムQ10の投与がパーキンソン病患者に良いのかどうかはグレーゾーンのまま立ち消えとなったようです。

ただ、研究者達はコエンザイムがパーキンソン病患者のドーパミン作動性ニューロンの損傷に歯止めを掛けることを期待していただけに、その失望は想像以上だったとか。それは、私たちパーキンソン病患者にも言えることですけどね…また、すがる藁がどこかに行っちゃった😭って感じです。

がん患者や上記にも書いた心臓疾患についても言えることで、どれだけの量を投与すれば、どのような結果が出るという明確な結論は出なかったようです。ただ、近い将来、コエンザイムQ10に新たな❝可能性❞が見つかると嬉しいのですが…。

結局コエンザイムQ10を摂取すれば病気が治るとか、ならないようになるということは無いようです。けれど、副作用の報告もなく、健康増進のために飲むサプリメントとしては良いのではないでしょうか‼

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グルタチオン点滴・CBDオイル・クルミ・そしてコエンザイムQ10。どれも私たちの身体や健康にとって悪いのもではなく、合えば体調が改善されるのでしょう。それによって少しでもパーキンソン病の症状が楽になれば❝効果あり❞と言えなくもないですね🌈

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