パーキンソン病の初期症状は様々…診断にとって必要なのは『総合的な診療』です!③

パーキンソン病

日本の医療は体の一部分ごとに専門医がいるかもしれません。でも、自分の病気の専門医と出会う前に❝時間がかかり過ぎます❞。それは医療が細分化しすぎ総合診療というものが、根付いていないから。特にパーキンソン病のような難病の診断は難しいですからね…。

何年も遠回りしてたどり着いたのは「パーキンソン病」という診断でした。後悔先に立たずですが、パーキンソン病に限らず、人間を部分で診ずに、一人の人間として診て欲しいと思います。

今回は
①お薬手帳の大切さ。 ②医療・医学の細分化から医療・医学の全体化へ。
③情報量が多過ぎるのも問題?
④どんな総合診療科・総合診療医が求められているの!について書いていきます。

私が子どもの頃(半世紀も前になるでしょうか)は『お薬手帳』なんてありませんでした。それ以前に❝薬の飲み合わせ❞や❝薬価❞、❝それぞれの薬の効能や副作用❞なんて、患者は知らなくても良い‼という医療体制だったように記憶しています。出された薬は黙って飲む、言われた検査は黙って受ける、患者が医師や病院側に疑問を投げかけることはタブーだったと思います。ですから、いろんな病院で貰った薬が山盛り…なんて、珍しくも何ともなかった気がします。

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お薬手帳はいつからあるのでしょう?


『おくすり手帳』が導入されたきっかけは、1993年(平成5年)に日本の患者15人が、別々の病院から抗ウイルス剤と抗がん剤の処方を受け、併用服用して死亡した事件だそうです。

2000年(平成12年)に、薬の飲み合わせや併用禁忌チェックなどの必要性が評価され、厚生労働省の制度に‼薬剤の名称等を『おくすり手帳』に記載した場合、薬剤情報提供料に手帳記載加算が加算されます。

私の場合は、『お薬手帳』を忘れるなんて事は絶対にありません。サプリなんかもできるだけ摂取しないようにしています。※これは、個人の考え方です‼パーキンソン病の薬との併用禁忌は、必ずチェックしてもらわないと大変ですし、私の病気の事を聞きつけ「高価なサプリ」を勧めてくる人もいますが、サプリでパーキンソン病が❝治る❞なんてありえません😤
※私のサプリ拒否症はここから始まりました。サプリを否定しているわけではありません😡

私の係りつけ薬局は、夜中でも当番制で電話応対してくれます。もの凄く安心ですよね!🈵特に、その日新しく追加された薬が眠前だった場合、飲んでみて気分が悪くなるのは午後の10時以降…。でも、その薬局は当番の薬剤師に電話が通じるので話を聞いてもらえます。

複数の病院から、効能が同じ薬が処方されている場合は病院に電話を入れて取り消してもらえるので、経済的にも助かります。お薬も『総合的』に管理する時代に、ようやくなってきた☺という感じでしょうか❗

医療・医学の細分化から医療・医学の全体化へ!


局部・細部を撮影できる医療機器の技術の進歩で、医療の細分化に拍車がかかりました。総合診療は、新しい医療ではなく『医療の本質』に戻ろうとするものではないでしょうか

今の医療は眼科に行けば❝目❞だけしか診てくれません。当たり前と言えばお終いですが、すぐその横にある❝鼻❞にも異常があるのでは❓と考える医師は少なくなっているように思えます。臓器一つ一つも担当の診療科があるので、自分の担当ではない臓器は自分の治療対象ではないと考えてしまうような…。

私がパーキンソン病と分かるまでにドクターショッピングを繰り返したように、患者は『まず、症状が出ている診療科』を受診します。私の場合は、メマイなどの自律神経で耳鼻科・内科、そして痛みで整形外科…というように。そして、最新の機器をもってしても❝結果は異状なし❞を繰り返しました。

私の歩き方を注意深く観察したり、問診を丁寧にとってくれれば、パーキンソン病とまでは断定できなくとも脳神経系の疾患の疑いがあるかも?そして、しかるべき病院を紹介することくらいはできたかもしれません。

もし、ドクターショッピングを繰り返していた時に『総合診療科』があれば、私は迷わず受診するための紹介状を書いてもらったと思います。日本の医療は直ぐに細分化してしまいますが、まず病気をつきとめてから「細分化」し狙いを定めて敵を倒さなければ、いつまで経っても体の中の❝魔物の正体❞は分かりません

情報量が多過ぎるのも問題なようです!

 

最近、インターネットやメディアを通じて患者である私たちにも❝溢れんばかりの情報❞が入ってきます。多くの健康に関わる情報も、必ずしも正しいものばかりとはいえないでしょう。また、受け取る側の誤解や必要以上に不安をあおる内容のものも無いとは言えません。

名医のいる病院ランキングとかの出版物も出ていますが、評価基準はどうなんでしょう?TVでも❝神の手を持つ医師❞などと報道されることもあります。でも、どうすればその名医の診察を受けることができるのでしょう⁉ゴッドハンドや健康番組もホドホドに…。

また、患者は一人なのに多くの医師が関わっているため、たった一人の患者の情報がまとめられない、そこに訪問看護だのケアマネだのが入ってくると余計なことに時間がとられ、肝心の医療に取り掛かるのが遅れてしまっては本末転倒ですよね

どのような総合診療科・総合診療医が求められているの?


まず最初に患者が頼りにできる『包括的医療』を実践できる総合診療科、総合診療医が望ましいです。私たち患者の苦しみをキチンと聞いた上で、どういった専門の診療科に行けば良いのか、どのような病気の可能性が考えられるかをアドバイスしてもらいたいと思います。

できれば、自分がどんな病気か分からないといった不安を少しでも汲み取ってもらえたなら、そんな総合診療科が増えたら不要な検査やドクターショッピングは激減するのではないでしょうか?総合診療が充実すれば、分化医もいきてくるのでは?

そんな総合診療医の育成に国を挙げて力を注いでもらいたいと切に願います🌈

*ドクターG 『転びやすい』原因の病名は『薬剤性パーキンソン症候群』で総合診療医と研修医が意見をぶつけ合っていました。番組ですから脚色は有るでしょうが、一人の人間の症状を数人で診ていく…これが本当に日本でも定着したら素晴らしいでしょうね!

3人の研修医はすべて『薬剤性パーキンソン症候群』と診断しました。私も全く同じようにドグマチールで、パーキンソンン症候群になった経験があります。ドクターGはこの時点で、若年性パーキンソン病を否定することはできないことを指摘します。そして改めて検証した結果、『薬剤性パーキンソン症候群』と判断しました。

これは番組ですが、最初に患者の症状をシッカリ問診し、あらゆる面から可能性のある病気を挙げていく⇒消去法で病名を絞っていく‼そういう総合診療科・総合診療医そ育てることが日本の医療費削減に繋がっていくと誰もが容易に分かりそうなものなのですが…。

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