パーキンソン病は、この不快な『むずむず脚症候群』の原因?

パーキンソン病

何度か『むずむず脚症候群』のツラさを記事にしてきましたが、❝どんなに痛い❞か❝どんなにツラい❞かという泣きごとばかり。原因やパーキンソン病との関係は?など、肝心なことは書いていません。

本当に、パーキンソン病患者は『むずむず脚症候群』になりやすいのか?薬は?治療法は?治ることはないのか?など、未だに自分でも疑問だらけです。

★今までのむずむず脚症候群に関する記事はこちらです。⇒クリック
★むずむず脚症候群は『フェリチン不足』かもの記事はこちらです。⇒クリック

今回は、私を常に苦しませ続ける『むずむず脚症候群』とは、どういうものなのかを改めて調べていきたいと思います。本当に不快極まりない“魔物”です!

 

 

 

『むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)』の原因は?


『むずむず脚症候群』の原因は、まだはっきりとは解明されていないようですが、ある程度の可能性はいろいろと考えられているようです。そして、むずむず脚症候群は一般的に❝一次性❞と❝二次性❞に分類されています。

❖特発性(一次性)のむずむず脚症候群の原因と考えられるもの

(1) 遺伝的な素因
むずむず脚症候群の患者のうち約6割の人が、家族にも同じ病気に罹っていることから「遺伝的な要因」があるのでは?と考えられています。

(2)鉄欠乏や鉄代謝異常
私は、今通院している脳神経内科で、初めて❝フェリチン値❞というのを血液検査の結果で聞きました。一度も貧血などと言われたことがなかったので驚きました。

フェリチンとは何かというと「鉄」を蓄えておくタンパク質の事なんです。血液中の鉄分が不足した時には、ここから鉄分が放出されて血液中の鉄分を正常にする大切な役割を持っています。

(3)脳内の神経伝達物質「ドーパミン」の機能障害
ドーパミンは、私たちパーキンソン病患者で知らない人はいませんよね‼脳内ホルモンのひとつで、運動や末梢神経からの情報伝達のコントロールをしてくれています。そのドーパミンが作動する経路に何らかの問題が起きて『むずむず脚症候群』を発症するのではないかと考えられています。
※今まで全く知らなかったのですが「鉄」は、ドーパミンを作るのに欠かすことのできない物質なのだそうです。

❖二次性のむずむず脚症候群の原因と考えられるもの


二次性の場合に、多くみられるのが
鉄欠乏性貧血や透析中の慢性腎不全の患者さん。他にもパーキンソン病、うっ血性心不全、脊髄疾患、関節リウマチ、多発神経炎などが挙げられます。また、妊娠中にも発症することがあるそうです。

また、抗精神病薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬(アレルギー治療薬)などの薬物療法が原因になることもあります。ただ、不思議なのが私は抗うつ剤の❝リフレックス❞を服用していると痛みが和らいだんです‼これは、何故だか分かりません。今、抗うつ剤を断薬して❝むずむず脚君❞が昼夜を問わず大暴れしてます。

カフェイン、ニコチン、アルコールなどが要因になることもあるので、避けられるものならできるだけ摂取しない方が良いかもしれません。

 

『むずむず脚症候群』の症状は?

 

良く知られている症状としては、夕方から夜にかけて現れ、脚の内部(奥の方と感じる人もいる)が、火照る・ムズムズする・かゆい・虫が這っているような嫌な感じ・チクチク痛い…などがあります。

何かに集中している時よりも、ジッと座っている時や横になっている時に症状がでやすく、足を動かしたい強い衝動がある。そして、歩いたり、軽く運動をしたりすると不快感がマシになる…というのもご存知の方が多いでしょう。

寝ている時に、足がピクピク動く(周期性四肢運動)も特徴のひとつです。まだ、そんなにツラくないけれど思い当たる!という人は神経内科・精神科で相談しましょう。パーキンソン病で受診している場合は主治医と薬の調整が必要ですね。

ただ、このむずむず脚症候群はくせ者です😭私は夜だけでなく、ほぼ一日中悩まされています。場所も「足の裏が痺れる」「指の1本・1本が痛い」「ふくらはぎが筋肉痛のように痛い」「足全体がダルイ・痺れる」など、どうにも付き合いきれません↘↘

おまけに『むずむず脚症候群』は、足だけでなく、手や腕や背中まで不快な❝むずむずする症状❞を訴える患者さんもおられるそうですから、医療体制の充実が望まれます。

『むずむず脚症候群』の検査方法は?


まずは、問診で診断します。他の病気との鑑別診断では血液検査をし、鉄欠乏の状態や腎障害、尿毒症などの有無を調べます。また補助検査として、一泊入院が必要ですが「終夜睡眠ポリグラフ検査」や、家庭環境で実施できる「アクチグラフ検査」などがあります。

その検査によって、睡眠の深さや持続時間、周期性四肢運動の有無などを調べることもあります。周期性四肢運動は、むずむず脚症候群の患者さんの80%以上に認められるそうです。

むずむず脚症候群は、日本人の約2~5%(20~50人に1人)ぐらいが発症すると推定されています。私が思っていたよりも多いです‼どの年代でも発症しますが、40歳代あたりから増加し、60~70歳代でピークになります。女性にやや多い傾向があるようです。患者さんの約20~30%は小児期から青年期までの間に発症するケースも約20~30%あるとのこと…。

『むずむず脚症候群』の治療法は?完治するの?

 

❖薬物療法

治療薬として最初に挙げられるのがドーパミン受容体作動薬(ドーパミンアゴニスト)です。
*ビ・シフロール、レキップ、ニュープロパッチなど(私は、ニュープロパッチで副作用がでたので使えません)

次によく使われるのが「抗てんかん薬」です。
*リボトリール、ランドセン。神経系の活動をしずめる作用があるため、よく眠れるようになるそうです。私が処方されているのが❝ランドセン❞。まだ、飲み始めて1週間くらいなので効果のほどは、また後程。症状によって増量されていくと思います。

*ガバペン、レグナイト。足の痛みが強い場合に使われるようです。むずむず脚症候群の治療薬としては新しい方ですが、臨床試験によって高い有効性が確認されているとのことです。

※薬物療法+上記にもあるように、カフェインやアルコールはできるだけ控え、適度な運動をする非薬物療法も心がけましょう!

『むずむず脚症候群』は完治するか?という問題に対しては色んな立場で意見がわかれています。ただ、医師の意見としては「薬でかなりの症状を抑えることができますが、やはり対症療法ということになるでしょう」とのこと。

 

『パーキンソン病』と『むずむず脚症候群』との関係は?


パーキンソン病患者の約10~12%が『むずむず脚症候群』の症状があるとも言われています。パーキンソン病はドーパミンが減少するので、その影響でむずむず脚症候群の症状が現れるのではないかと考えられているのです。

ただ、逆の『むずむず脚症候群』になると『パーキンソン病』になりやすい…というのはないそうです‼パーキンソン病と付き合っていくのは本当に大変です。次から次へと悪友を連れてきますから😅

まとめ


ある治療院の話の中に、パーキンソン病から発症した症状の『むずむず脚症候群』は続発性のものなので、まずパーキンソン病の治療をすることが大切。続発性の『むずむず脚症候群』は、原因疾患の治療で症状が改善される可能性があります!という文章がありました。

焦らず、主治医と相談しながら少しでも症状が改善するように歩き続けるしかないですね❗ 

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