パーキンソン病は診断が難しい病気です。だからこそ『総合的な診療』が必要なのです!①

パーキンソン病

日本は診療科目が細分化され、それぞれのドクターが『自分のテリトリー』を守り『他の医師のテリトリー』を侵害しない‼パーキンソン病の薬が合わず苦しんだ、私の体験です。特に、神経疾患の難病は、診断までの時間もかかります。

患者が苦しんでいれば、複数の技術と知識を結集して、一日も早く適切な治療を行うことが『医師のプライド』ではないでしょうか🏥総合診療ができなければ医療の発展は期待できません😡

 

今回は
①日本の医療の現場は?総合診療とは程遠いのでは?
②総合診療の役割は大きいはず!について書いていきたいと思います。

私が最初に体の不調を感じたのは❝メマイ❞と❝片耳の聴こえにくさ❞でした。まず、近くの耳鼻科に行くと「突発性難聴ですね」と言われ、大量の薬を渡されました。そして、暫くは落ち着いていたのですが…、そこからがドクターショッピングの始まりでした。

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日本の医療現場は『総合診療』とは程遠い病院が多いのでは?


内科だけでも思い浮かぶのは、消化器内科、循環器内科、腎臓内科、呼吸器内科、血液内科、そして私たちパーキンソン病患者を多く診ているのが神経内科…、多分もっと多くの専門科があると思います。

これらの内科は『専門を分けて、その分野に特化した内科』ということですね❗でも、消化器だけが悪いとか呼吸器だけが悪いっていう患者さんの方が少ないように思うのは私だけでしょうか⁉「血圧だけが高くて、他に何の問題も無いので❝循環器科❞だけです」、なんていう人も中にはおられるでしょうが、他に何か体調不良の原因が隠れているかもしれません🤔

ここで、もし「あの~、先生この前の健康診断で気になる数値があるんですが…」なんて言おうものなら、同じ総合病院内であっても該当する診療科の❝予約❞からスタート‼もし、会社を休んで来ていればその日の内に受診したいですよね。そうなると、予約外診療となってしまいます。

これは、あくまでも私が通院していた市民病院の例です。神経内科を受診し終えた後で、先生に「近頃頻尿気味で」と言いました。何も神経内科の先生に手術を依頼しているわけではありませんから、私はてっきり❝その医師から❞お薬が処方されるものと思っていたのです。

「じゃあ、泌尿器科を予約しましょう」と泌尿器科の方へと回されました。何と待つこと4時間😡4時間ですよ‼元気な人でも病気になりそうです。

確かに神経内科の予約もイッパイですから、ひとりの患者に余計な検査(検尿して、炎症反応が有るかどうか確認するだけですけどね)をしていると、目の前の患者が❝さばけない‼❞っていうのが現状なのです。

総合診療の役割はとても大きいと思います!

私がドクターショッピングを繰り返していた時、MRIを何ヶ所撮ろうが、血液検査を何回しようが、大腸の中を内視鏡で見ようが異常はありませんでした。ブロック注射を何度打っても痛みは消えません。

 これって私の症状の❝ひとつ、ひとつ❞しか診てないんですよね。その専門分野の症状としては異常は無かった…ということなんです。もし、総合的に❝私という一人の患者❞を診た場合、何年も不調を訴えているわけですから、消去法で考えれば『もしかしたら神経系の疾患かも』という診断はついたかもしれません。

これは、あくまでも私の仮説です😤神経内科の医師であれば、MRIも血液検査もファイバースコープも必要なかったんです。ただ、私の腕を持ってグルッと回すだけ、それだけで9割くらいの確率でパーキンソン病だと分かったでしょう‼

確定検査は後日必要ですが、ドクターショッピングを数年も繰り返すことだけはなかったはずです😔一つ一つの「病気」じゃなく、一人一人の「患者さん」を診ようという総合診療・総合内科(家庭医学科)の考えは、これから増々大切になってくると思います🌈

次回も総合診療について書いていきたいと思います。

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