大日本住友製薬からパーキンソン治療薬トレリーフ50mgOD錠が発売開始!


今月12月8日に「大日本住友製薬」から“ある発表”がありました。それは、現在既に、パーキンソン病治療薬として使用されている「トレリーフ(一般名:ゾニサミド)」の25㎎OD錠に加えて、新規格となる50㎎OD錠の販売を12月18日開始するというものでした‼

これは、トレリーフ25㎎OD錠を1日2錠服用しているパーキンソン患者(まさに、私ですが!)にとって朗報なんです。

★トレリーフ(ゾミサミド)についての記事はこちらです。⇒クリック 

今回は、「トレリーフ50㎎OD錠」の販売開始が、なぜパーキンソン病患者にとって朗報なのかについて書いていきます。

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「トレリーフ(一般名:ゾニサミド)」ってどんな薬?

トレリーフ25mgが、パーキンソン病治療薬としての製造承認を取得したのが2009年1月21日。パーキンソン病で、処方する際にはレボドパ含有製剤と併用することが定められています。

ゾニサミド自体は、半減期が長い(62時間)を持つ“抗てんかん薬”として、錠剤(商品名:エクセグラン錠100mg他)と散剤(商品名:エクセグラン散20%他)が1989年6月から臨床使用されています。

ゾニサミドのてんかん治療での作用機序は、この2009年にパーキンソン病治療薬として製造承認された時点では完全には解明されていなかったようです。発作活動の伝播過程の遮断、てんかん原性焦点の抑制などによるものと推測されている、となっています。

このゾニサミドがパーキンソン病治療に応用されるようになったきっかけですが、痙攣発作を起こしたパーキンソン病患者にゾニサミドを投与すると、痙攣が抑制され、なおかつパーキンソン病症状にも改善が見られたというエピソード!トレリーフを服用しているパーキンソン病患者の間では有名です。

また、パーキンソン病のWearing-off現象について2013年8月に追加承認(用法・用量の一部変更)されました。その後もトレリーフは進化を続けます。

2015年2月にはトレリーフOD錠25mg」が発売されました。「トレリーフOD錠25mg」は、トレリーフの剤形追加品です。ご存知のように“OD錠”は、口腔内崩壊錠で唾液により崩壊し、水なしでも、水とともにでも服用することが可能となります。※OD錠の「OD」とは、「Oral Disintegration」の略。日本語では、「口腔内崩壊錠(こうくうないほうかいじょう)」のこと。

飲み込みにくさを感じる、パーキンソン病患者にとっては助かります。また、私たちは薬を取り出すときに“オフ”の状態なら錠剤をつかむことすら困難な時があります。その問題を解消すべく、錠剤の大きさを6.6mmから8.0mmに変更し、シートから錠剤を取出し後、転がり落ちにくいように平らな形状に変更されました。

健常者にとっては、「そんなことぐらい…」と思われるかもしれませんが、私たちにとっては“そういう工夫”がありがたいです。

「トレリーフOD錠50mg」の発売で期待できることは?


今、私は朝食後トレリーフOD錠25mgを2錠服用しています。OD錠なので飲みやすいのですが、服薬する薬の数が少なければ少ないほど、患者本人や介護者の負担は軽減される可能性は高くなります。

50mgの発売により、1 日 1 回 1錠投与となることで服薬錠数が減ることで服薬アドヒアランスの向上にもつながると期待されています。近頃、よく耳にする“アドヒアランス”とは、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けることを意味します。

今までは、医療者は「医療者の指示に患者がどの程度従うか」というコンプライアンス概念のもとで患者を評価してきたそうです。けれど実際の医療現場では、コンプライアンス概念で乗り越えられない治療成功への壁があり、そこで、患者自身の治療への積極的な参加(adherence)が治療成功の鍵であると考えられ始めたとのことです。医療者が患者とともに考え、相談の上決定していく必要があるのです。

「トレリーフOD錠50mg」の販売価格は?

《「トレリーフ®OD錠25mg」の概要》

*販売名:トレリーフ®OD錠25mg
*一般名:ゾニサミド
*剤形・含量:白色~帯黄白色の素錠
*トレリーフ®OD錠25mg:1錠中ゾニサミド25mg含有
*用法・用量:レボドパ含有製剤と併用すること。
通常、成人にゾニサミドとして、1日1回25mg を経口投与する。パーキンソン病における症状の日内変動(wearing-off現象)の改善には、1日1回50mgを経口投与する。
*薬価基準:1,1115.9円(何と言ってもこの薬価の高さ!)1日2錠だと2,231.8円。一ヶ月だと66,957円。3割負担で20,087円です。トレリーフだけでですよ!

私の場合「特定医療費(指定難病)受給者証」がありますから、ひと月の自己負担上限が決まっています。また、高額かつ長期と言って月ごとの医療費総額が5万円を超える月が6回以上ある場合は自己負担額の上限は抑えられます。

ただ、パーキンソン病で受給者証の対象になっていない軽度の患者でも医療費総額が33,330円を超える月が3回以上あれば医療費助成の対象となります。トレリーフが処方された時点で対象となりますね。※だからと言って主治医がわざと高額な薬を処方することはあり得ません‼

《「トレリーフ®OD錠50mg」の概要》

*販売名:トレリーフ®OD錠50mg
*一般名:ゾニサミド
*剤形・含量:白色~帯黄白色の素錠
*トレリーフ®OD錠50mg:1錠中ゾニサミド50mg含有
*用法・用量:レボドパ含有製剤と併用すること。
通常、成人にゾニサミドとして、1日1回25mg を経口投与する。パーキンソン病における症状の日内変動(wearing-off現象)の改善には、1日1回50mgを経口投与する。
*薬価基準:1,673.9円 2倍ではないので1日1錠ですから一ヶ月だと50,217円。3割負担で15,065円です。

まとめ

薬価だけでみても、一か月で約16,740円の差がでます。3割負担だと一人当たり約5,000円は下がりますね。パーキンソン病患者全体で考えると50mgの登場は、医療費削減に大きく貢献することになるのではないでしょうか!