パーキンソン病のリハビリにロボットが使われている?!

パーキンソン病

ロボットが医療の現場に現れた!チラッと目にした程度で、この高齢化社会、介護の現場は増々人手不足だろうから力のあるロボットに助けてもらえるところは助けてもらえば良いよね!とか…。

見た目の可愛いロボットなら癒しにもなるし。それから歩行が困難になった人が“装具”の様な物をつけてリハビリをしているのもメディアで観たことはあります。でも、私には関係の無いこと。将来、自分に関係があるとすれば一人で入浴や排泄が困難になった時、家族に頼むより介護ロボットが一家に一台レンタルできるようになっていたら良いな~という程度でした。

先日、知り合いから地元の病院でパーキンソン病の“バランスのとりにくさの改善”に特化したロボットを使ったリハビリに参加するという話を聞いて“何それ?”と、初めてそのようなリハビリがあることを知りました(遅い!!)

ただ、パーキンソン病,ロボット,リハビリというキーワードで検索をかけると、アレッ!いくつか種類がある…ロボットを使ったリハビリは進化をしていたのですね。ただ、今のところは、どこの病院にも何かしらのロボットが導入されている段階ではないようです。

私が、そのリハビリを受けるならドア・ツー・ドアで1時間はかかります。往復2時間か~、チョッと躊躇してしまうかも。

けれど、ロボットリハビリは調べてみると、なかなか面白そう!私も近ければ受けたいです!その内容を分かる範囲ですが、ご紹介したいと思います。

最先端のロボットを使ったリハビリテーションとは?

ロボットがアシストしてくれる?機械がロボットの形をしている?それとも理想的な動きをするロボットをお手本に自分の動きを合わせていく?と、いろいろ想像していましたが、全てもろくも崩れ去りました。

先進的ロボットリハビリテーション治療に用いられているロボット(私たちが思い描く“人型だったり、スターウォーズの世界のロボット”とは違います)は、目的別に数種類あるようです。

❖BEAR(バランス練習アシスト)⇐ これがパーキンソン病にはピッタリかもしれません!
バランス練習アシスト(Balance Exercise Assist Robot:BEAR)は『立ち乗り型パーソナル移動支援ロボット』です。

アレッ!これってどこかで見たことがあるような形と思ってしまいました。立ったまま結構なスピードで移動できる乗り物が有ったような…。それはさておき、私たち患者は転ばないように安全ベルト?を装着し、前の大型モニタに映し出されるゲームをします。自分の身体を微妙に動かすことによってポイントが上がっていく仕組み。

ゲームとかポイントってバカバカしいようで熱くなるんですよね!パーキンソン病の症状の中で“反射が悪くなる”というのですが、健常者なら何でもない(例:肩が擦れた、重い引き戸を力を入れて引っ張った等々)接触であっても、踏ん張ることができずに前につんのめったり、後ろに引っ張られるように転倒したりします。

傾く方向も患者によって決まっています。電車で居眠りをして座席から転がり落ちたことがあります。ひじ掛けが有ったのに!恥ずかしさを通り越しショックでした。
そんなバランス感覚の悪さをこの「バランス練習アシスト」を使って改善していくのが目的だと思われます。

●バランス練習アシストの動画を観てみましょう。

まずは楽しそうですよね!でも、やってみるとすごく難しいのだと思います。その難しさが“やる気にさせる!”のではないでしょうか?そして、それをクリアした時の達成感!きっと最高ですよね。

このパートナーロボットを作ったのは?

この『バランス練習アシスト』を作ったのは、トヨタ自動車!機械に関する知識、技術力、開発力、どれをとっても世界に通用する企業ですが「介護・医療支援」にも参入していたのですね!

トヨタ自動車が医療機関への導入を始動させたのが2014年の後半…もう5年も前!着手したのは2007年のようです。その後、2011年から「歩行練習アシスト」「バランス練習アシスト」をリハビリ支援を目的とした臨床研究モデルとして開発していったとのこと。

上記のように、バランス練習アシストは、練習者の前後左右の体重移動が前のモニターのゲームの中のキャラクターと連動しています。私は、左側が弱いので右側に傾きます。だから、左を鍛えないといけない!足を上げるのだって右が20回なら左は30回しなくちゃ!

って、そんなことは分かっているのですが、ついつい楽な方へ体を倒してしまう。でも、ゲームだと左が、右がなんて言っている場合じゃない!左足を踏ん張らなければ打ち返せなないのなら踏ん張ります!!※運動神経は鈍いのですが熱くなると意地になる性格です。

ただ、このバランス練習アシストのリハビリを受けることができるのは、当然ですがこの設備に対応している病院だけ。私の知る限りでは県内に限っては1件だけですね。

この「バランス練習アシスト」の大きさですが、幅187㎝、長さ304㎝、高さ235㎝となっています。相当大きいですよね!どこの病院にも置けるものではありませんね。リハビリの環境とスタッフが揃っているというのが最低条件でしょうか?

まとめ

薬の開発は製薬会社、大学の研究室にお任せするとして、私たちパーキンソン病の2本柱(誰が言っているのでしょう?)とも言える服薬とリハビリ。そのリハビリにも新しい技術が開発導入されるのは朗報です。

現在もトヨタ自動車では、病院で実際にリハビリテーション支援ロボットの「バランス練習アシスト」の有効性を研究中のようです。

研究の名称: パーキンソン病患者に対するリハビリテーション支援ロボット(バランス練習アシスト)の有効性に関する研究※参加者募集ですね。これはあくまでも私の住んでいる地域の情報です。興味のある方は、調べてみるか主治医に訊いてみると取り入れている病院が分かると思います。

研究の目的: パーキンソン病に伴うバランス障害に対するバランス練習アシストの効果の検討。
方法は、ロボットによる介入を週2回、1回12ゲームを8週間実施するグループと、理学療法士によるバランス練習を週2回、8週間行うグループで効果のほどを検証するようです。

もう少し実施している病院が近ければ、間違いなく主治医に紹介状を書いてもらってます!かなり悔しい。

いつも新薬や新しい手術法などの情報にばかり気持ちが焦っていたのですが、リハビリ面からのアプローチというのも大切ですね。

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