パーキンソン病と『せん妄』について。


先日、パーキンソン病の主治医の診察の際にDBSの手術の話になりました。現時点では、まだ考えなくても良いけれど、将来手術をする際に向精神薬を服用していると『せん妄』が出るかもしれないので、手術の許可が下りないかもしれない…と言われたのです。

私は『せん妄』という言葉をこの歳(いくつか分かりませんよね!)になるまで聞いたことがありませんでした。その時は、今服用している抗うつ剤の「リフレックス」を焦らずに断薬していきましょう(前回、一気に断薬し大変だったので…)ということで話は終わりました。

しばらくしてから、アレッ?!『せん妄』って何?という疑問が😱何て、鈍いのでしょう‼そこで、チョッと調べてみました。

今回は
*せん妄の症状とは?
*せん妄の原因は?
*せん妄の対処方法は?
*せん妄の診断基準は?について書いていきます。

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そもそも『せん妄』とはどのような症状なのでしょう?

『せん妄』は急性の脳機能障害で、急性錯乱状態(acute confusional stateまたはdisorder)、急性脳症候群(acute brain syndrome)などとも呼ばれるそうです。短期間の間に現れる意識障害を指します。

時間帯によっても出現したり消失したりするのも特徴で、夜間に悪化するものを「夜間せん妄」と呼びます。他にもアルコール精神病でみられる「作業せん妄(仕事でしている動作を繰り返す)」、手術後にみられる「術後せん妄」などがあります。私の主治医が言われたのは、この術後せん妄のことかもしれません。 

《代表的な症状》

まず、『せん妄』は、過活動型、低活動型、混合型の3型に分類されます。
過活動型:幻覚、妄想、焦燥性興奮、失見当識が主な症状。←全体の2/3を占めます。
低活動型:混乱、鎮静が主な症状。※幻覚や興奮は少ないですが予後の悪さが指摘されています。

ただ、どちらの場合も意識混濁や認知機能の低下のレベルに差は認められないとのことです。不眠や悪夢も代表的な症状に挙げられています。この『せん妄』は、何と高齢者の15~50%の人が入院中に経験するそうです

そして『せん妄』は、発症した日にちが特定できるくらい急に症状が出るのも特徴です。

『せん妄』の原因は?

『せん妄』の症状がでる3つの因子があります。準備因子、促進因子を背景に、直接因子が❝引き金❞となって発症するようです。

準備因子とは
脳の老化や中枢神経の脆弱化、加齢、脳血管障害、認知症疾患など、高血圧や糖尿病といった動脈硬化性疾患。また、高齢者の場合は脱水、インフルエンザ、便秘などと言った体調の悪化も影響するのです。

促進因子とは
心理的負荷が強くかかるようなことが場合。例えば、入院や手術。介護施設への入所による環境の変化。睡眠不足。また、メガネや補聴器が合わず❝感覚が遮断❞されたストレスも影響するようです。

直接因子とは
中枢神経疾患に加え、肺炎、心不全、心筋梗塞、不整脈、肝・腎機能障害などや、アルコールや睡眠薬の離脱なども因子となるようです。『せん妄』を起こしやすい薬物は、抗不安薬、抗けいれん薬、抗うつ薬、睡眠導入薬などの向精神薬。

抗パーキンソン病薬、抗コリン薬、鎮痛薬、抗不整脈薬、降圧薬などの循環器薬など多数の薬が挙げられています。高齢者のは多くの薬が処方されているケースがあり、特に複数の薬物で抗コリン作用が働くことで『せん妄』の危険度が高くなるようです。
※抗コリン作用:「コリン」とはアセチルコリンのことです。便秘・口渇・尿閉・眼圧上昇・目のかすみ・眠気・認知機能低下など。

ただ、今まで服用していた薬を止めたことで『せん妄』が出ることも…難しいですね‼今回、『せん妄』について調べてみてハッキリと分かったことがあります。

今、私は焦らず慎重に『リフレックス』という抗うつ剤を断薬中です。前回は、いきなり止めて失敗したので、今回は4週間半錠に、次の4週間は半錠を1日おきに、そして2日おきに…というように進めています。精神科の先生がおっしゃるには、もう薬の効果は抜けてるよ!後は飲まなくても大丈夫❗という私の気持ち次第だそうです。

無理は禁物ですが、断薬を強く心に誓いました。脳神経内科の主治医が向精神薬を服用している状態で手術に臨むというのは、病院からGOサインが出ないかもしれないと言われた意味がよく分かりました。その後、「せん妄が…」と言いかけて言葉を切られましたが、具体的な断薬の話になったのです。

私の場合、パーキンソン病治療薬、向精神薬を服用して入院し手術に臨む‼危険因子のオンパレードです。私は、断薬はエフピーが抗うつ剤と禁忌だからだと思っていましたが、将来を見据えてのことだと分かり、主治医との信頼関係が強くなったと改めて感じました😊

 

もし身近な人が『せん妄』になったら、どう対処すれば良いの?

『せん妄』と『認知症』って症状が似ていますよね。家族が「認知症になったのか?」と思うのも無理はありません。でも、『せん妄』は急に発症します。もし、家族の様子がおかしいと思った時は、冷静になって考えてみましょう。

ユックリと進行して行きましたか?意識はハッキリしていますか?もし、そうなら『認知症』の可能性が高いですが、急に様子が変わってしまった‼とい場合は『せん妄』かもしれません。『低活動型せん妄』は、うつ病と間違えられやすいのですが、こちらも同様に急に発症したりはしません。

『せん妄』かな?とまでは判断できなくても、様子がおかしいと思ったらできるだけ早く病院に行きましょう。『せん妄』は精神科と神経内科の両方が協力しなくてはいけません。

そして、原因となっているのではないかと思われるものを可能な限り元に戻しましょう❗ただ、私たちにできるのは、環境を整えたり、規則正しい生活が送れるようにするくらいです。薬となると医師の診察を受けるしかありません。

対症療法としての薬物療法を行うようですが、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬や抗不安薬は増悪の恐れがあるそうです。まずは、専門の医師に相談しましょう‼

時には、興奮して噛み付いたり殴ったり、蹴ったりという暴力が出ることもあるようです。それで、転倒して骨折するといったケースも😱どうしようもないときは救急に連絡するしかないかもしれませんね↘↘

 

『せん妄』の診断は?

『せん妄』の診断は標準的な診断方法であるConfusin Assesment Method(CAM)で、数分で採点できる簡易診断法です。ただ、原因は様々なので既往歴、服薬歴などの詳細な問診とともに、検査が必要になってきます。

通常、血液一般検査、血液生化学(電解質、肝腎機能、甲状腺ホルモンなど内分泌機能)、動脈血液ガス、CT、MRIなどの画像検査、脳波などにより、要因や、器質性脳疾患の評価をし診断するようです。

そして『せん妄』のスクリーニングツールとしては、CAM-ICUとICDSCがメジャーだそうです。どちらにもメリット、デメリットがあるようですが…。

『せん妄』について、簡単な入り口だけを書いてみました。これから先、私のパーキンソン病がどう進行していくかは分かりませんが、飲まなくても済む薬は主治医と相談しながら減薬を心がけていきます‼


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