パーキンソン病にとって『便秘』は大敵!自分に合った、できるだけ身体に優しい「薬」を処方してもらいましょう。


以前にも、パーキンソン病を発症する前から何かしらの「前駆症状(ぜんくしょうじょう)」が現れている可能性が高いのではないかという記事を書いたことがあります。

前駆症状とは、ある病気(ここではパーキンソン病について書いていきますが)が発症する前兆として現れる症状のことです。

パーキンソン病は、少なくとも1000人に1人は罹患している日本では2番目に多い神経変性疾患(ちなみに1番は脳血管障害だそうです)で、動きの面では手足・首が震える、手足がこわばる、転びやすくなるという症状が徐々に、でも確実に進行していきます。

私の場合は5~6年もの間、いろいろな症状に悩まされ、あらゆる“科”を転々とするボヘミアンのような日々でした。診察室や待合室には「○○科専門医」と誇らしげに認定証が額に入れて飾られています。

確かに、医師がその専門分野で秀でていること、経験が豊富で色々なケースを診てきたことは素晴らしいことです。けれど、体調不良が続いている、どの科に行っても決定的な原因・病名が分からない。

そこで処方された薬を飲んでも、やっぱりスッキリしない…というような症状を訴える患者の場合は、今出現している症状の原因を突き止めるためにも「同時に身体全体を診てもらうこと」も大切ではないでしょうか?

例えば「眼科」を例に挙げれば、まず“眼”を診たのに、患者の目が特に眼科の範囲内での異常は認められなかった。とか、いろいろと処方した目薬を長期間使用しても思ったような効果が現れなかった。
そんな場合、『じゃ!病院紹介するから』と、処理をすれば、ある意味スピーディーにも思えますが…。
※あくまでも、良い方に考えた場合です。主治医と患者のコミュニケーションが日頃からシッカリととられていることは必須条件です!

また、パーキンソン病と診断される前の「前駆症状(ぜんくしょうじょう)」として患者が訴えるものは“腰痛”も多いです。

私も行きました“整形外科”!に“整骨院”!腰が重だるく、片側の腿の辺りが痺れて同じ姿勢をとり続けることが苦痛でした。大体、診察結果は“坐骨神経痛”におさまります。その頃、自分が分からない症状は全部坐骨神経痛で片づけてるんじゃないの?!とまで思いましたから。

ようやく、ようやく最近の研究で、少なくとも発症する10年以上前から、便秘・立ちくらみ・匂いが分かりにくい・うつ症状・睡眠障害・むずむず足症候群(私は今も悩まされています)などの「前駆症状」が出現する確率は決して珍しいことではないことが分かってきたのです。

今回は、その中でも症状を訴える患者さんが多い『便秘』にスポットを当ててみたいと思います。以前にも書いていますが、実際に私が処方された、処方されている“薬”のことについても触れていきたいと思います。

 

サイド上

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前駆症状がある!ということは実はラッキーなんです。


上記の様な症状が現れるということは、パーキンソン病患者の神経細胞数の減少が、前駆症状がみられる時期から開始・進行しているということに繋がっていると思うのですが…。

このような前駆症状期があるということを“脳神経内科以外”の専門科の医師にも、是非!知っておいていただきたいと思います。医師でもない私が何という事を!と思われるかもしれませんがドクターショッピングのツラさは相当なものです。

◇腰が痛い、足が痺れる=坐骨神経痛→リリカなどの神経性疼痛の薬の服用→神経ブロック注射。
◇メマイがする=メニエール病→脳神経外科でMRIの撮影→特に身体面に問題がなければ心療内科。
この他にも書ききれないほどの納得できない?パターンがあります。

中には、直ぐ脳神経内科に運ばれた人おられるようですが、なかなか診断がつかなかった場合、私のように長期に及び“抗不安剤”を服用し続けていた、という方はいらっしゃいませんか?

今では、そのパーキンソン病の予兆を見逃すことなく、正確に診断し、できるだけ早期に適格な治療を受けるべきというガイドラインで進められているのでは?(これはあくまでも私個人の意見です)と思います。

『便秘』はそんなに悪いことなの?

パーキンソン病の患者さんで、便秘の症状を訴える方は80%にもなる!と言われています。私は、パーキンソン病の兆候が現れるまで『快食・快便』(はしたない)でした。朝ご飯を食べ終えると15~20分ぐらいでスルッ!でした。元気にたくさん食べてたくさん出す

ところが、体調を崩してからというもの『下痢と便秘の繰り返し』でした。心療内科で“コロネル”という過敏性腸炎の薬を服用しながらの仕事は結構ツラいです。下痢の波(ゴメンなさい、凄い単語ばかりで)の後に訪れるのが便秘の波です。トイレの中でツボを押したりお腹のマッサージをしたり…。

パーキンソン病になるとからだの動きが悪くなります。自分が意識して動かしている手や足は、“動いてないな~”と感じることも、見ることもできます。けれど、お腹の中までは見ることはできませんよね。

当然と言えば、当然なのでが、パーキンソン病で体が動きにくくなるように胃や小腸や大腸の動きも悪くなっていくそうです。なるほどね!!

加えて、からだが動かしにくいから運動不足なる。→水分摂取が減る。→便秘になりやすくなる!という負のスパイラルです。また、パーキンソン病の治療薬の中には、長期間の服用で腸の動きが悪くなるものがあるとのこと!まずは、主治医と相談ですね。

『便秘』と簡単に言っていますが、出すべきものを出さないと、とんでもないことになるようです。『便秘』は、腸内にウンチ(今日は許してね!)が長期間溜まった状態です。

そして、私達の腸内細菌に悪い影響を与えます。ウンチエサとなって、悪玉菌が増殖!そして発ガン物質、アンモニア、硫化水素などの有害物質、おならの元となるガスを発生させます。だから便秘の時のウンチは、臭いのです。※これ嫌です!

そして便秘が続くと、有害物質はドンドン腸壁から吸収されて、血液中をめぐります。一般的なウンチの水分量は80%ですが、大腸に長時間とどまっているウンチは、水分が吸収されて70%以下になり、硬くなっていきます。硬くなる→余計に腸内で動きにくくなる→ドンドン固くなって溜まる!※まさに『悪循環』

一番大切なのは、長期に及ぶ便秘の習慣は、腹痛や食欲減退の原因になるとともに、『薬』の吸収をも悪化させることがあるということなのです!

便秘解消には、繊維質タップリの食事、充分な水分摂取、野菜や果物、さつまいもなどの芋類、キノコ類、などを多くとる習慣をつけましょう!とよく病院に貼ってあります!よし、頑張るぞと思える人は良いのですが、なかなかままならない状態の患者さんも多くおられます。

となると、便秘薬を処方してもらうことになるのですが、どんな便秘薬があるのでしょう?

パーキンソン病から起こる『便秘』によく使われる薬は?

まず、基本的に多いのが「マグネシウム製剤」。胃腸薬のプリンペランやドグマチールは、パーキンソン症状を悪化させる可能性があるからです(服用する量にもよります)。マグネシウムはその点が安心と言えるかもしれません。

ビニールの袋に入ったサラサラの粉薬と錠剤があります。私は、どちらも服用したことがありますが、粉薬は細かすぎてむせたり、いつまでも口に残っている感じがします。錠剤の方は“マグミット”が処方されています。OD錠ですから、直ぐに溶けてしまいます。

「マグネシウム製剤」の特徴は、お腹が痛くならないことですね!腸を揺さぶって無理矢理出す!というよりも定期的にキチンと服用して(もちろん、タップリの水で!)、自然に近い排便を目標にしているようです。ただし、必要最低限の量を守ることをメーカーが謳っていますから、処方された量以上は決して服用しないでください。

便秘の薬も開発が進み「アミティーザ」が2012年から使えるようになりました。アミティーザもマグネシウム同様に便を軟らかくして自然な排便をうながします。どこが進化したかというとマグネシウムは腎機能が低下する場合があるようです。

私は、マグネシウムを処方されていますから、2ヶ月に1度は必ず、肝機能、腎機能を中心に血液検査をしています。薬の量も多いですから、肝臓、腎臓に負担がかかっているかどうかを調べるためですが、いくつになっても注射は嫌です。

2018年に「エロビキシバッド水和物:グーフィス錠」という世界初の作用機序を持つ薬が使用許可されたそうです。マグネシウムやアミティーザでもダメな場合に使用するようです。

胆汁酸の再吸収を抑制し、大腸内に流入する胆汁酸の量を増加させることで、大腸内で水分および電解質を分泌させ、さらに消化管運動を亢進させて便秘治療効果を発現します。

まとめ

私は、1か月ほど前からツムラ83抑肝散加陳皮半夏2.5gが新しく処方されるようになりました。漢方が苦手な私は渋々だったのですが良い感じです!ビックリ。マグネシウムは週に1~2錠飲むかな?ってペース。

抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)は、神経の高ぶりをおさえ、また、筋肉の“こわばり”や“つっぱり”をゆるめて、心と体の状態をよくします。吐き気や食欲不振にもいいです。となっています。

抑肝散加陳皮半夏の構成生薬は下記の9種類。“柴胡”は、熱や炎症をさまし、腹直筋など筋肉の緊張をゆるめる。“釣藤鈎”には脳循環をよくする作用で、手足のふるえ・けいれんなどにも効果的と考えられます。“蒼朮”と“茯苓”は、水分循環を改善する漢方の代表的な利尿薬です。

“茯苓”には、緊張をやわらげたり、動悸をしずめる作用もあるといわれます。さらに、血行をよくして貧血症状を治す“当帰”と“川きゅう”、気分を落ち着かせ食欲不振や吐き気にもよい“陳皮”と“半夏”、緩和作用の“甘草”が加わります。

柴胡(サイコ)、釣藤鈎(チョウトウコウ)、蒼朮(ソウジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、当帰(トウキ)、川きゅう(センキュウ)、陳皮(チンピ)、半夏(ハンゲ)、甘草(カンゾウ) 最近は、こうした漢方も加わり、実際どの薬が私に作用しているのか分からなくなることも…けれど、主治医と2人3脚で薬の模索を続けています。

それでもダメなら「センナ」などの刺激性を使用するようですが、腹痛を伴う可能性が高いかも!パーキンソン病に便秘はつきものというものの、できるだけ自然に近い状態で排便したいですからね。そして、お薬が効いているからと言って水分補給は絶対に欠かさないようにしてください。※腸閉塞(イレウス)なるほど重症化する場合もあるようです。