パーキンソン病に対する卓球の有効性はどこまで!?卓球をリハビリの中心にしているデイサービス、卓球を取り入れ始めたデイサービスなど。卓球が熱い!


今、“卓球、パーキンソン病”と検索キーワードに入力すると、出るわ出るわ!たくさんの記事!!例を挙げてみます。『卓球と、パーキンソン病の改善』、『パーキンソン病患者のための卓球世界選手権 10月にニューヨークで』、『第5回世界パーキンソン病学会で、パーキンソン病治療における卓球の効果についての発表並びに卓球ルームの開設』など、ズラリです。

ますます、浸透してきましたね!パーキンソン病患者への卓球効果。できれば、私たち患者の間だけじゃなく、広く世間の人達にもパーキンソン病とはどんな病気なのか!と少しでも良いから分かって欲しいな…と思います。

同情して欲しいとか、助けて欲しいとかじゃなく、理解して欲しいとまでも思いません。ただ、現時点では病名だけで実態があまりにも伝わっていないのです。iPS細胞で名前だけが独り歩きしている“パーキンソン病”ですが、この厄介さは伝えられたことすらありません。

初めて『卓球』に特化した“デイサービス”が有ると聞いてから半年以上になります(これは、私がそれまで知らなかっただけです)。その時は、ヘェ~!みたいな感じでしたが、今となっては、これほどアレンジができるスポーツってそうそうないよね!と思えるようになりました。

今回はデイサービスで卓球がどのように取り入れられているのか?そして、卓球を取り入れたことで、利用者の方々にどのような変化が有ったのか?などについて調べてみたいと思います。

サイド上

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デイサービスの話しの前に卓球療法のおさらいです!

「○○療法」は聞き慣れた言葉ですから大体のことは想像できますよね。読んで字の如し!『卓球によるリハビリテーション』で良いみたいですね。

詳しく言うと、医療機関や介護施設等において、身体疾患、認知症や介護予防が必要な方、精神疾患の方を対象に、医療・福祉職や卓球療法士が卓球を活用して医療的・社会的にリハビリを目指すもの。となるそうです。

そして今や全国規模の協会も設立され、また卓球を取り入れる施設も広がりを見せているようです。

現在の日本卓球療法協会理事長が『卓球療法協会』を設立されたそうです。全国から協力者も募ったとのこと。

“卓球がリハビリに有効”。1991年から理論的にも実践現場でも言われてきたことのようですが、きちんとまとめることができていなかったようです。

本格的に協会設立を目指し動き始めたのが2013年6月。準備会に参加した18名で活動をし、翌年の3月には『NPO法人日本卓球療法協会』が誕生したのです。

★NPO法人日本卓球療法協会が認定している資格
●卓球療法士
●上位資格:卓球療法士インストラクター

★卓球療法の特長
●卓球をしようとすると、まず自分が構え、相手の動きを見て、ピン球を追い、それを相手方のに打ち返すという色々なことを一気にならなければいけません。私たちパーキンソン病患者が苦手とするところの1つです。

けれど、そうやって脳を使うことで、多方面に効果が得られるのかもしれないですよね!

●これは、皆さんも思い浮かんだことでしょうが、室内なので天候に左右されない。グラウンドを走り回るのはチョッと…というよりグラウンドを走り回れる人がパーキンソン病患者の中にどれくらいいるのか?ですよね。

卓球は本格的にされている方の運動量は別にして、移動スペースの限られています。転倒などのリスクを考えればうってつけ。重要なポイントは、その人の状態に合わせた運動量、レベルで実施できます。卓球は『100歳を超えてもできる運動』だそうです。

リハビリの手段として“卓球”を使い、リハビリを受ける側は卓球を“プレイ”として楽しむわけです。楽しいからリハビリの効果も高くなる!ということでしょうか。

こうやって書いてしまうと、そりゃそうでしょ!かもしれません。でも、最初に形にした人…凄いと思います。この数年間で、卓球の新しい価値を見い出して確固たるものしたのですから。

卓球に特化したデイサービスとは?

2015年の11月27日。神奈川県のタウンページが、日本で初めて機能訓練に卓球療法を取り入れたデイサービスが12月1日にオープンすることを記事にしています。それが『ピンポンデイハッピー渋谷』。

★日本初!卓球療法協会認定施設座位での卓球バレーは車いすの方も楽しめる。となっています。地域や福祉関係者と連携して“認知症カフェ”などの取り組みを展開している「介護のハッピー合同会社」が、1号店として「ハッピー鶴間」を、そして2号店として「ピンポンデイハッピー渋谷」をオープン。もう、4年になるんですね!

卓球経験は関係なく、誰もが卓球を通じハッピーになれる施設を!と願ってのこと。顧問には日本卓球療法協会理事長を迎え、卓球台なども本格的だそうです。

まずは、返球しやすいボールを送って連続ラリーを目標に!ほとんどの人がこれで虜になりますね。
●レベルが上がれば、ポイントを競う試合さながら打ち合いも!これ絶対にムキになって、熱くなるんですよね。

●個人戦のあとは卓球バレーや卓球ホッケーで!!
これです!卓球療法には最初は、結構皆さん静かに『ホ・ホ・ホ』という感じでゲームを始めていかれるのですが。途中点数が絡んできたりすると、今まで車椅子に座ってたのに…アレッ!?卓球台に手をついて腰が浮いてる!!(でも、座ってプレーしてくださいね。)

この時点で、ラリーの最高記録はな・な・何と1320回!患者さんの体力にも脱帽ですが、1320回相手が打ちやすいところに返球し続けた卓球療法士も凄くないですか?

卓球バレーや卓球ホッケーは、今まで自分は“スポーツ”を諦めてきた!と思っている人が“自分も参加できるスポーツがある!”って思えるだけで励みになります。

開設当初は、“卓球療法”の認知度も今とは比べものにならず、まず『卓球療法』とは何ぞや?からの説明が大変だったそうです。

そうでしょうねぇ!私もパーキンソン病と卓球の関係を初めて記事にした時に、ふと目にした『卓球療法』『卓球療法士』という文字に“スゴイな”くらいにしか思いませんでした。まして、パーキンソン病と卓球をつなげて考えたことのない人にとっては“何それ?”ですね。

◆そのリハビリ効果は卓球マジックと呼ばれているそうです!!

脳血管障害の患者さんに今までのリハビリに卓球をプラスすると、平均で2ヶ月間という短期間で車椅子の人が43人→15人に!自立歩行が可能になった人は41人→66人に!これって凄くないですか?

卓球マジックは運動機能面だけではないんです。重度の認知症と診断された人。卓球療法前20人→7人!正常と診断された人。34人→59人!まさにマジックです。

私が住んでいる地域にもできないかな?

他にも卓球をリハビリに取り入れている事業所は?

平成28年1月に介護予防体操の一環として卓球を取り入れた事業展開をしてきた「やわらぎ運動教室」が、新たに要支援専用の機能機能訓練特化型デイサービスを始めたという“お知らせ”です。

2018年に『やわらぎ卓球デイサービス』の代表で「やわらぎ鍼灸整骨院」の院長をされている方がお話しをされています。

卓球は患者さんそれぞれの体力に合わせて、できるだけ安全に行えるスポーツ。また、体を痛めてしまうリスクの少ないスポーツとのこと。

また、目をよく使うこと、反復運動が多いことは卓球経験がない高齢の方でも続けていくうちに認知症の予防につながるのではないか!とも話されています。

やはり卓球は、運動機能の改善だけでなく、認知予防への期待も高いようですね!一年前の時点で介護職員3人は全員現役の卓球選手。定員は10人で約90分間を卓球中心のリハビリにあてているそうです。

充分な運動量ですよね。10人ぐらいが運動もできるし、休憩も挟めます。せっかくですから心地良い程度の“疲労感”というか“達成感”は欲しいものです。この時の最高齢は93歳の女性。卓球の経験はなかったようですが、続けていくうちに70回くらいのラリーができるようになったとか。

この女性が、パーキンソン病かどうかは分かりませんが“継続は力なり”ですね!

まとめ

これからも、恐らくですが卓球を取り入れるデイサービスの施設が増えてくるでしょう。ただ、初期の頃に開設したところは試行錯誤を重ね、自身も卓球経験者だったりと、基本的な方向性が定まった上でスタートしているように思うのです。

それが、徐々に“今、流行っているから”とか“人集め”のために卓球リハビリの旗を掲げ、卓球台を置き、キチンとした知識と経験のない人が行なうと“危険”の一言です。

卓球は、個人のレベルに合わせられますが、あくまでもそのレベルの指導ができ、よりステップアップを目指せる指導員がいての話しです。そして、ただでさえバランスを崩しやすいパーキンソン病患者に事故なく指導していくのは至難の技?かもしれません。

どれだけ無理をさせずに、今の運動を機能を維持させるか?そういうスタッフがいて初めて『卓球デイサービス』を名乗れるような気がします。近くだったら行きたい!!

コメント

  1. 川合寛道 より:

    卓球療法に関する記事をあげていただき有難うございます。10月にNYで行われた世界卓球大会に参加してきました。60人以上の患者さんが世界から卓球をするために集まって来られたのは壮観で、試合が進んで行くごとに生まれた会場全体の一体感もすごいものがありました。また参加された皆さんのADLの良好さが卓球のリハビリとしての有効性を証明している様に思いました。このピンポン・パーキンソン運動を日本でも広げて行きたいと思っています。卓球やってみたいんだけど、一緒にやってくれる人が近くにいなくてという方にお役に立つ様なピンポン・パーキンソン・ジャパン(PPP-J) を作っていきましょう。

    • コメントありがとうございます。おっしゃる通りなんです。PDに対して卓球は効果が期待される!と多くの記事で見かけても、まだまだその卓球ができる環境が少なすぎます。設備やスタッフが不十分なまま進めてしまえば『効果』どころか『危険』しかありません。薬とリハビリは車の両輪です。どちらが欠けてもダメなんです。自治体頼みは難しいですが、できるだけ多くのPD患者が良い薬、良いリハビリに出会うことができますよう、患者の一人として願わずにはいられません。