パーキンソン病に影響する代表的な神経伝達物質。「メラトニン」「セロトニン」「ドーパミン」について。


パーキンソン病と言えば「ドーパミン(ドパミン)」ですよね。神経細胞が老化することで“物忘れがひどくなった”、“何もする気にならない”、“寝つきが悪い”といった症状が現れるそうです。

神経細胞と他の細胞との違いは、胎児期に作られると生涯ほとんど分裂せずに生きていくという寿命の長い細胞なのです。ただ、30歳を過ぎる頃から1日に10万個以上の神経細胞が死滅!その数はドンドン減っていくそうです。

心身に大きなストレスがかかった時も、細胞が死ぬ原因となるそうです。神経細胞の死によって、神経ネットワークが壊れると「認知症」へと繋がりかねません!ネットワークが壊れた範囲が広いほど認知症の治療が難しくなるとのことです。

『認知症』とは何か?あらためて調べてみると、物忘れや認知機能の低下が起こり、日常生活に支障をきたしている状態となっています。

では『認知機能(cognitive function コグニティブファンクション)』とは何か?物忘れにみられるような記憶の障害のほかに、判断・計算・理解・学習・思考・言語などを指します。

今回は、認知症と“セロトニン”、“ドーパミン”、“メラトニン”といった「脳内の神経伝達物質」について、あらためて調べていきたいと思います。

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セロトニンとドーパミンの関係は?

私たちの日常に全くストレスを1日中感じなかった!そんな日はあるでしょうか?そのストレスの強さにも個人差があるでしょうが、ストレスに関係するホルモンとして挙げられるのが、“ノルアドレナリン”、“ドーパミン”、“セロトニン”など。

私たちの脳内にある約1000億個もの神経細胞。そのとてつもない数の神経細胞同士が情報をやりとりするときに必要な神経伝達物質が、ノルアドレナリンやドーパミン、セロトニンだそうです。

私たちパーキンソン病患者の場合、ド-パミン神経終末の脱落に呼応するように線条体のド-パミンも低下していることが運動症状の原因。そしてパーキンソン病では、ドーパミンの他にもセロトニンやノルアドレナリンという別の神経伝達物質も低下しているとのこと!

うつ病の原因として、このセロトニンやノルアドレナリンの異常が関係しているのではないかと言われています。ということはパーキンソン病患者がうつ病になりやすいことと繋がっているようですね!

そうすると脳内でドーパミンが低下するパーキンソン病の患者が「抑うつ状態」の原因では?!と考えられています。

ここで、それぞれの特徴と働きをみてみましょう。

ノルアドレナリン
緊張や不安、集中、積極性など。私たちがストレスを感じた時に、乗り越える手助けをしてくれます。反面、過剰になると攻撃的、ヒステリー、パニックを引き起こします。

ドーパミン

喜びや快楽、意欲をもたらす働き。反面、過剰になると過食や買い物依存、アルコール依存に!これは以前記事でも取り上げています。

セロトニン

アドレナリンとドーパミンの2つが過剰になって“悪い面”が出ないようにバランスをとっている。

*ストレスがかかるとノルアドレナリンが出て、自律神経に働きかけて心拍数を上げたり、血液量を増やすことで、活動しやすい状態に。


ドーパミンは、ストレスに押し潰されそうなツライ状況を乗り越えたときの達成感、達成感からくる快感をもたらします。


セロトニンは、ノルアドレナリンとドーパミンを調節して、気持ちを安定させます。気持ちの安定には、それぞれの脳内物質のバランスがとれていることがベスト!

 ※上の図のように、絶妙なバランスが保たれていないと、それぞれの神経伝達物質が上手く働いてくれないんですね!

※幻覚や妄想はLewy小体が広範に出現した場合だけではなく、パーキンソン病の治療薬によって誘発されることもあるそうです。一般的にドーパミン、セロトニン、ノルエピネフリンの増加は幻覚や妄想を誘発。アセチルコリンの減少は記憶の減衰を誘発するといわれています。

神経は使わないと老化する?

《4大認知症》

●アルツハイマー型認知症

●前頭側頭型(ぜんとうそくとうがた)認知症(前頭側頭葉変性症のひとつ)

●レビー小体型認知症

●脳血管性認知症 ※アルツハイマー型、脳血管型、レビー小体型で分類する3大認知症が、圧倒的に多かったと思うのですが、認知症の研究が進んでいる!と考えてもいいのでしょうか?

神経』も筋肉同様に使わなければ老化しやすくなるそうです。老化させないためには『とにかく神経を使うことが原則』と言われていますが、具体的にはどのようなことをすればよいのでしょう。

パーキンソン病は、進行性の難病です。今のところ進行を止める方法すら分かっていませんが、神経に良いとされるなら、この際何でもやってみた方が良くないですか?※とんでもないようなことでなければ…。

愛知県には「国立長寿医療研究センター」という、凄い名前の施設があります。認知症の最先端研究センターといったところでしょうか。高齢化の進む日本には必要不可欠ですね。

認知症予防運動プログラム「コグニサイズ」

記事の最初の部分で書いたように認知機能の英語が(cognitive function コグニティブファンクション)ですからそこからきた名称でしょうか?コグニティブファンクション+エクササイズ?←これは、私の勝手な想像です。

認知症を患う人数は、2012年に全国で462万人と推計された人数が、2025年には700万人を超えるとされています。わずか10年間で1.5倍に増加すると予想されているんですね!

国立長寿医療研究センターでは、自治体等との連携の下で進めてきた研究から、MCI(認知症ではないが正常とも言えない状態)の段階で、運動と認知トレーニングを組み合わせた「コグニサイズ」の実施が、認知機能の低下を抑制することを明らかになったとのことです。

そして、私たちは“報酬”があるとさらにテンションが上がりますよね!報酬はお金に限ったものではなく。自分へのご褒美。自分の励みになれば何でも良いそうです。買い物でも美味しいランチでも!

努力と報酬については、脳内から分泌されるセロトニンやドーパミンといった「報酬系ホルモン」が関係するそうです。努力の期間中は多くのセロトニンが分泌され、セロトニン神経が活発化します。そして、タイミング良く報酬があるとドーパミン神経が活発化してドーパミンが放出されるとのこと!

ポイントは、セロトニンが少ないとドーパミンが出にくくなること。両方の神経を活発化させるためには、努力も必要ということですね!

メラトニンを分泌させて不眠を解消

パーキンソン病患者の悩みの中で上位にあるのが“睡眠障害”。寝返りが上手く打てないことも原因のひとつです。寝つきが悪くなる(入眠障害)、夜中に目が覚める(中途覚醒)、朝早く起きてしまう(早朝覚醒)などの症状が表れます。

就寝前にぬるめのお湯で入浴すると、神経が静まり寝付きが良くなるそうです。不眠は「メラトニン」と呼ばれるホルモンの分泌不足が原因であるとも言われています。

メラトニンの分泌を増やすためにも、起床時に明るい光を浴び、質の良い睡眠を心がけましょう。すると、メラトニンが分泌されやすくなり、よく眠れるという良い循環が保たれるのです。

❖セロトニンとメラトニンの関係は?

セロトニンは、メラトニンの原料なんです。メラトニンには私たちにとってとても大切な働きがあるんです!それが“サーカディアンリズム”といって、季節のリズム、睡眠・覚醒リズム、ホルモン分泌のリズムといった 概日リズムを調整することなんです。※メラトニンが不足すると糖尿病の発症率が高くなるという研究が報告されているそうです。

◇この「概日リズム」って何?
体内時計は、25時間周期で動いている…って聞いたことはありませんか?これを「概日リズム」というのですが、地球の1日の周期は24時間ですよね。このズレを調整するのが日光なんです。日光は睡眠・覚醒のリズムを整えるのには欠かすことのできないもの!

日中に太陽光を浴びて(無理のない程度に!)、セロトニンを作っておくと、夜メラトニンの分泌が増えると言われています。睡眠障害の患者さんにはうってつけですよね!タダですし。

❖感覚神経に刺激を与える「手で顔面マッサージ」⇐これは以前の記事でもとりあげてます。
体の中で感覚神経が最も集中している場所は顔と手!顔もみの記事はこちらです。⇒クリック

別の方法は、顔と手の2カ所を効率的に刺激するとうもの。ということはお分かりでしょうが、手で顔面のマッサージ!両手の中指の腹を小鼻に当てます→人さし指を頬骨の上、薬指は鼻と上唇の間、小指は下唇の下、親指は頬の下の方に当てます。→そのまま頬全体を5回つまみます。→中指以外の全ての指を離して、中指で小鼻を2~3回押します。

この動作を30秒間くらいで1セットとして1日3セット。でもなかなか習慣にするのって難しいんですよね!なんて言ってる場合じゃありません。パーキンソン病の進行は待ってはくれませんから、頑張りましょう。

まとめ

パーキンソン病とは?で調べてみると“肉眼的には中脳の黒質・青斑核の色素脱失がみられ、組織学的には、黒質や青斑、迷走神経背側核、視床下部、交感神経節などの神経細胞脱落が生じていて、”何??っていうくらい難しい言葉が並んでいます。

この“黒質核”がメラトニンでできているのです。植物の体内に光合成でできた物質が野菜を食べた人体の中で更に光合成で左脳の神経伝達物質であるトリプトファンに代わります。難しすぎる!

そのトリプトファンが、人が日光に当たることによってメラトニン・セロトニンに変化するのだそうです。なんだか、読んでいて息切れしそうです。やはり日光に当たることが大事!

セロトニンは脳と腸で作られます。脳内に存在する数パーセントのセロトニンが人間の精神の落ち着きに大きな影響を与えるのです。

私たちの気分や意欲は、こういった脳内の神経伝達物質に左右されているそうです。自分の中の怒りや気力、元気といった心の動きについて、この神経伝達物質が働いているんだ!と思うと冷静になれるかもしれません。

気持ちで、この厄介なパーキンソンン病が良くなるわけないよ!と思いますが、難病を抱えて生きていかなければならないのなら、目標を持って、良い意味で神経を使い、鍛え続けて行きたい(生きたい!)とおもいます。きっとドーパミンも増えますよ!