パーキンソン病は薬物療法が中心。抗パーキンソン病薬の一覧を紹介します。


パーキンソン病の兆候が現れて10年。診断が下って5年。パーキンソン病も進行期に入り、処方される薬の種類も増えてきました。私たちにとって❝薬❞は命綱ですが、合わなければツラい症状がでることもあります。抗パーキンソン病の薬をまとめてみました。

❝首下がりや腰折れ❞など強い副作用がでた薬もありました。長年、痛み止めとして服用してきた抗うつ剤を「エフピー」という薬を服用するために2度目の挑戦で断薬もしました。
※エフピーと全ての抗うつ剤は併用禁忌です。

パーキンソン病に罹患されている患者にとっては「そんな事、誰でも知っている常識だよ!」と言われてしまいそうですが、私自身のためにも『パーキンソン病治療薬』の種類・作用など調べていきたいと思います。

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自分が服用している薬のこと、他のパーキンソン病の薬のことをちゃんと知っていますか?

パーキンソン病の治療(と言っても❝対症療法❞ですが)は、まず主治医が私たち患者に合わせてくれた薬をキチンと服用することです。それぞれの薬には特徴があり、どんな症状が強く出ているかによって『まさに試行錯誤』しながら主治医に薬合わせをしてもらいます。

パーキンソン病は、薬の使い方が非常に難しいと思います。薬も❝飲んでみないと分からない❞という感じです。最初、少量から初めて副作用が出るか出ないかを診ながら、その患者にとっての適量を探っていくのです。

私が副作用に苦しんだ時は、ある一定量までは副作用は全く出なかったんです。ところが、次の段階の量に薬を増量した途端に❝首下がり❞が出たのです。当然、原因は分からないままです。

患者は、医師が処方した薬を、決められた回数、決められた用量をしっかりと守って飲むことが大切で、絶対に勝手に途中でやめたり、量を変えたりしてはいけません。私は、総合病院から個人クリニックの脳神経内科に転院しましたから、不安なことがあればいつでも主治医に相談できます。

逆に総合病院では、そうはいきませんよね‼薬が変わった時に、何か変だな?と思っても、次の診察まで不安な気持ちで待たなければならないのです(当然、総合病院のメリットもあります)。今は、インターネットで薬の情報は詳しく検索できます。でも、それが返って不安を煽ることにも…私がそうでした😅

パーキンソン病患者にとって大切な薬のことです。できれば薬が処方される時に、自分のどの症状を改善するためのものか、考えられる副作用と対処方法は、などを主治医に確認できる関係を築いておくのが一番

それを訊かれて機嫌を悪くするような医師なら、主治医の変更も考えても良いかも?っていうのは極論ですが…私たち患者にも❝知る権利❞はあるのです。ですから、患者側も自分の情報を正確にメモ書きなどをして医師に伝えられるように準備しておきましょう

パーキンソン病に使われる薬です。ますます増えていくことを期待しつつ‼

◆ドーパミン作動性神経刺激薬(ドーパミンアゴニスト):レボドパの副作用を克服するために開発された薬。

麦角系

●ペルゴリド(商品名:ペルマックス)
●カベルゴリン(商品名:カバサール)
●ブロモクリプチン(商品名:パーロデル)
※心臓弁膜症や肺線維症が起きることがあるため、これらの薬を使用するときは心エコー検査等で定期的に心臓の弁をチェックする必要があります。

非麦角形

●プラミペキソール(商品名:ビ・シフロール、ミラペックス)
●ロピニロール(商品名:レキップ)
●ロチゴチン(商品名:ニュープロパッチ)
●タリペキソール(商品名:ドミン)
※「突発的睡眠」が起こる恐れがあるため、できるだけ服薬中は運転しないよう警告が出されています。

◆抗コリン薬:パーキンソン病の治療薬として最初に使われた薬。

●トリヘキシフェニジール(商品名:アーテン)
●プロフェナミン(商品名:パーキン)
●ピロへプチン(商品名:トリモール)
●マザチコール(商品名:ペントナ)
※パーキンソン病では❝アセチルコリン❞が過剰になる、その作用を減らす目的で使われます。ただ、アルツハイマー病では、最初に脳内のアセチルコリンが減少します。通常70歳以上の高齢者には「抗コリン薬」は使用しません。


◆レポドパ含有製剤:1980年以降使われているパーキンソン病治療薬。

●レポドパ・カルビドパ(商品名:ネオドパストン、メネシット)
●レポドパ・ベンセラジド(商品名:マドパー、イーシー・ドパール)
●レポドパ、カルビドパ、エンタカポン(商品名:スタレボ)
※1970年代、パーキンソン病の治療に画期的な進歩をもたらした薬です。ただ、レボドパの作用時間は短いため、キレるとオフが現れ、過剰に服薬すると、レボドパ誘発性の不随意運動(ジスキネジア)が出現します。

ドーパミン自体は飲んでも脳へは移行しません。そこで、私たちパーキンソン病患者は、ドーパミン前駆物質のレポドパを服用します。

L-dopaは腸⇒血液脳関門⇒脳内⇒ドーパミン神経細胞の順に取り込まれドーパミンとなります。

◆COMT(カテコール-O-メチル転移酵素)阻害薬

●エンタカポン(商品名:コムタン)
※レボドパがCOMTによって分解されるのを「末梢性COMT阻害薬のエンタカポン(商品名:コムタン)が、防いでくれます。

◆モノアミン酸化酵素阻害薬(MAO-B)

●セレギリン(商品名:エフピー)
※B型モノアミン酸化酵素(MAO-B)によるドーパミン分解作用を抑制することで、神経シナプス間隙のドーパミン濃度を高めます。モノアミン類の中でも分解に関わる「B型酵素」を選択的に阻害するのが特徴。

◆ドーパミン放出促進薬

●アマンタジン(商品名:シンメトレル)
※アマンタジンはもともとA型インフルエンザの治療薬として開発された薬で、神経細胞からのドーパミンの遊離を促進させることで、ドーパミンの作用を強めます。

◆アデノシンA2A受容体拮抗薬

● イストラデフィリン(商品名:ノウリアスト)
※パーキンソン病はドーパミンが不足し、アデノシンA2A受容体が優勢になります。イストラデフィリンは、アデノシンA2A受容体を阻害し、アンバランスになった神経シグナル伝達を正常化します。

◆ノルアドレナリン前駆物質

● ドロキシドパ(商品名:ドプス)
※パーキンソン病の「すくみ足」にはノルアドレナリンの補充が有効と言われていますが、ドーパミン同様にそのままでは血液脳関門を通過できません。そこで、脳内で代謝されることでノルアドレナリンに変換される薬物を使用します。

◆レボドパ賦活薬

● ゾニサミド(商品名:トレリーフ)
※賦活(ふかつ)とは、物質の機能・作用を活発化することです。ゾニサミドは元々は❝抗てんかん薬❞でした。必ずレポドパ含有製剤と併用し、単体で使用することはありません。


どの薬を使って、どのレベルで薬を合わせていくか…本当に難しいです。10点満点の7~8点くらいのところで、一番バランスがとれたあたりを探っていくことが多いように思われます。

現在も開発中の薬、申請中の薬が数種類あります。パーキンソン病の薬だけでなく、欧米に比べると使える薬の種類は少ないです。当然、新薬の承認は充分な安全性の確認が大前提ですが、選択肢が増えることを願っています。

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