パーキンソン病患者は“喉の渇き”や“喉の違和感”に要注意です!


私はパーキンソン病と診断が下るまでに5年~6年を要し、体のアチラコチラに感じる不快感でドクターショッピングを繰り返しました。その頃の苦しさはこのサイトの最初に6回くらいに渡って書いています。

かかっていない“科”はない、していない“検査”はないのでは?と思うほどでした。「病院に行くのが好き?」とか「同情してもらいたいの?」とまで言われました。けれど、メマイや胸が締め付けられるような感覚、腰痛、など本当にツラいのです。けれど結果はいつも異常なしでした。MRIや血液検査は何度したか覚えてないほどです。

その不快な症状の中に“喉の違和感”がありました。パーキンソン病ではないかと疑い始めた頃ですから、体調に不安を感じ始めて4年くらいが経っていたと思います。ちょうど風邪を引いたように『喉が痛い』『微熱がある』という状態の日が2ヶ月に1度くらいありました。

でも、内科で診てもらうと「それほど炎症はないよ」と言われるのです。今にして思えば自律神経の乱れからくるものだったのかも…でも、真相は分からないまま。パーキンソン病の治療を始めてからはそういった症状は激減しました。今回は、“パーキンソン病と喉の症状”について調べてみたいと思います。

 

サイド上

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咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)とは?

「ヒステリー球」という言葉を耳にしたことがある方もおられるのではないでしょうか?ヒステリーの球!?って何?ですよね。

これは、喉がつかえたような症状(異物感・圧迫感)が出現することが特徴の『咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)とも呼ばれる病気です。※耳鼻咽喉科や内科で検査しても結果は異状なし!

というのも、この病気は“身体的”な病気ではありません。さまざまな要因の中では、ストレスなどの精神的な要因が深く関与しているのでは?と言われています。

内科、精神科では「ヒステリー球」、一方耳鼻咽喉科では咽喉頭異常感症と呼ばれることが多いようです。

ヒステリー球は身体的には病気とは言えないかもしれません。けれどDSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders:アメリカ精神医学会から出版された書籍)の診断基準では「鑑別不能型身体表現性障害」の感覚障害の一種に分類されます。

ヒステリー球では「喉の異物感(物がつかえた感じ)」「飲み込みにくさ」「喉に痰が絡む」「唾液も飲み込めない」と訴える患者さんが多いのですが、飲食物を嚥下したときには症状が現れにくいという特徴があるのだそうです。

他にも、ヒステリー球により咳、痰、吐き気、不安感、胸やけ、腹部膨満感(お腹が張ったような感じ)などが起こるケースも!この腹部膨満感ですが、経験者のみが知る苦しさです!

では、なぜヒステリー球が出現するのか?と言うと、今現在有力視されているのが、自律神経の「交感神経」が活発になることが関係するのではないかとのこと。

不安・緊張・ストレスは私たちの体に負荷をかけます。すると、体の自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位に!そして食道付近の筋肉の収縮が強くなり、喉の異物感や圧迫感、嚥下時の不快感などをひきおこすと考えられています。

ただ、喉に違和感を感じた場合は、まず最初にヒステリー球を疑うのではなく、耳鼻科や内科で検査を受け、それでも身体疾患がなければ心療内科の受診を考えましょう。

※パーキンソン病はストレスもたまりやすく、自律神経も乱れがち。喉の違和感を感じたら主治医に相談してみましょう。市販の風邪薬を服用するのは避けた方が良いかもしれません。あくまでも私の意見です。

口の渇きについて

「口の渇き」は、誰もが経験したことがあると思います。口の中は唾液腺から唾液(ツバ)が出て、適度な湿り気をもつように調整されています。唾液は、炭水化物の分解や消化にとても大事なものなんです。

唾液の正常分泌量は、0.5~3.0ℓ。3.0ℓ以上出るものを流涎症といい、0.5ℓ以下のものを唾液分泌減少症と呼びます。唾液分泌減少は、精神的な興奮、発熱時、嘔吐や下痢、糖尿病、腎不全、尿崩症、シェグレン症候群、唾液腺切除術後にみられます。

炎天下で運動したり、入浴の後は汗をかいていますから、当然喉が渇きます。特に汗をかかなくても、部屋が乾燥ていると、水分を取られて喉が渇きます。これは、生理現象ですから水分を補給すれば治まります。

生理的な現象で喉が渇いた場合は、原因さえ取り除けば治まります。けれど、特に運動もしないのに一日に何ℓも水を飲んだり毎晩のように夜中に水を飲みに起きるような場合は、糖尿病などになってないか受診する必要があるようです。※腎臓の病気でも喉が渇くことがあります。

★一番注意が必要なのは、薬剤の影響!

口渇(こうかつ)は、副交感神経を遮断するような作用をもつ薬でも起こることがあるそうです。副交感神経は“アセチルコリン”という神経伝達物質で神経の間の刺激が伝わるようになっています。

このアセチルコリンを阻害する作用のある薬を服用した場合、副交感神経遮断効果のため口渇などを引き起こす場合があるのです。これを抗コリン作用といいます。

抗コリン作用をもつ薬
鎮痙剤、風邪薬、安定剤、抗うつ剤、睡眠剤、頻尿の治療薬、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、抗パーキンソン剤、抗不整脈剤、など多くの薬に、抗コリン作用が認められます。


抗コリン薬(パーキンソン病治療薬)の種類
薬の効果:脳内のドーパミン作用を強め、パーキンソン病の手足の震えなどの症状を改善する薬。

脳内の神経伝達物質のアセチルコリンはドーパミンと拮抗し合う物質なのです。パーキンソン病ではドーパミンが不足しているので、アセチルコリンの作用が強くなっているのですね!

ですから抗コリン剤は、パーキンソン病患者にとって、アセチルコリンの働きを抑える作用を持った良い薬なのですが、反面「口渇」という副作用が出る場合もあるのです。

よく名前を聞く薬は、アーテン(トリヘキシフェニジル製剤)でしょうか!錠剤、散剤もあり多くの後発品も発売されています。
 

まとめ

 

以前にもパーキンソン病やアルツハイマー病患者にとって水分摂取不足が、いかに危険であるかを記事にしたことがあります。

私の場合ですが、この病気の兆候は“自律神経”も失調から始まりました。メマイから始まり、難聴、腰痛、食欲不振、排尿困難、喉の違和感、それから喉の渇きを感じにくいという症状が強く出たことがありました。あまり飲まないので、トイレに行かない。膀胱炎になりやすい…を繰り返しました。

今は、薬を飲む時にコップに一杯水を入れて飲み干す。これで800mlは最低飲んでいることになります。後は、3度の食事です。食事の際に、またコップ一杯の水を入れておいて、必ず飲み干す。これで600ml。合計で1,400mlです。ギリギリ合格ラインでしょうか?

できるだけ“喉が渇いてから”がぶ飲みするのではなく“適量”を数回に分けて飲んだ方が胃への刺激も少ないと聞いたことがあります。

アルツハイマー病やパーキンソン病などの「脳の病気」を持つ患者たちの食事習慣を調べた研究で、共通の問題点として水分摂取不足があげられているそうです!

また、パーキンソン病患者はオフの時にトイレに急に行きたくなっても動けない時があります。そういう経験をした場合、つい水分を控えてしまうことがあるようです。

私は、気圧に対応する機能や体温調節機能も低下してるな!と感じることがあります。ということは脱水症状になりやすい⇒熱中症に注意!ですね。

口の渇きや喉の違和感を感じたら、迷わず主治医に相談しましょう。薬の見直しが必要かもしれません。また、嚥下障害にもつながる可能性もなきにしもあらず!です。

いろんなバランスが崩れやすいパーキンソン病!本当に厄介な病気です。

コメント

  1. 原田清美 より:

    初めまして。現在フェイシャルエステの仕事をしていますが、もう還暦前で孫の成長を楽しみにしている私です。パーキンソン病と診断されてちょうど1年になります。
    初めに診断された先生がとても良くしてくださったんですが、4月に突然急死されて、紹介で総合病院に転院しました。
    最近体重が減ってきて、もともと痩せているので、余計気になりました。先生に話すと「胃カメラを飲んでみたら?ここの病院だといつになるかわからないから、個人の消化器病院にしたらいいんじゃないかな」と言われました。私は喉につかえたものがあるような感じの状態が続いていて、喉をさわるだけで吐き気が出るときもあるので、胃カメラを飲むことが凄く不安でした。
    先生に話すと吐き気止めを出しておきます。とのことで診察が終わりました。
    不安な気持ちでサイトを検索したらこちらにたどり着いて、何か気持ちが楽になりました。ありがとうございます。誰にも相談できなかったので、これから前を向いて行けるきっかけを頂きました。

    • コメントありがとうございます。素晴らしいですね!罹患されたあとも、他人を輝かせる仕事をされているなんて(*’▽’)尊敬です。
      総合病院の先生が、そう言われたのですね。素晴らしい総合病院もある筈ですが、時々、いやたまに、ごくまれに“エッ!?”
      と思うようなことを平気で口にする医師っていますよね。

      私もヒドク最初の主治医の言葉に傷つき転院を考え始めていました。そんな時ネット詮索していたのて見つけたのが“今の主治医”です。
      私たちが住んでいるのは決して“都会とは言い難い”ですが、JRからも徒歩圏で大阪までならドアツードアで一時間かかりません。
      可もなく不可もなくと言ったところでしょうか?今では家が仕事場に変わったのです。

      パーキンソン病は筋肉が自分の意思とは関係なく動くことも原因のひとつと考えられていますが“痩せる”方が多いのです。
      胃の不快感を訴えられて受診されたのでしょうか?そうでなければ、まずはパーキンソン病に関係はないか、処方した薬は
      あなたの体にも、他に飲んでいる薬とも相性は良いかを考えてからの胃カメラ検査ですか?

      私は、医師でもなく勝手なことは言えませんが「鼻からの胃カメラ」もありますよ!安心代だと思って胃カメラ飲んでみますか?
      もしも、主治医との関係が疲れるなら『セカンドオピニオン』という手もあります。私たちPD患者にとってストレスは大敵ですから!
      厄介な病気を抱えてしまったものですね!お互いに。

      • 原田清美 より:

        ありがとうございます。読みながら胸が熱くなりました!気持ちを聞いてもらえることが希望の光になりました。
        パーキンソン病を発症する3年前に、朝起きたら頭が勝手に右に回ってしまう状態になって、ショックでしばらく外出出来ませんでした。パーキンソン病と診断された時に、それが回旋斜けいと言うパーキンソン病の症状でもあるとのことでした。
        今は首下がりも出てるので、薬が切れたら首が傾いてくねくね状態になります。
        最近は喉の違和感と吐き気がでてきたので、さらに不安が増してきました。
        痩せてくるのも不安ですが、今の状態で胃カメラは負担なので、もう少し様子を見ようと思います。出来るだけ仕事はしていきたいので、今は気持ちを楽にしていこうと思います。
        不思議にコメントを書かせてもらってから、吐き気が出てないことに気付きました。まだまだこれからなんだと思いますので不安だらけですが、また書かせてください。よろしくお願いします。

        • こちらこそ!このブログを始めてから、ひとつのことを専門的に何十年かぶりで勉強させてもらってます。感謝です!お陰様(?)で、今私は生きています。意地を張って何も手伝わないで!と言っていましたが、今では“隙あれば、パパに頼もう!”としている私を見て子供たちがビックリ!ケーキバイキング🍰を皆で食べに行ったときです。主人が、自分のお替りのコーヒーを入れに席を立つ時、『君もいるかな?』『いつもと同じでミルクだけね』のやり取りに驚いたのは子供たち。独立して2人とも家を出てますが、病気になる前の私からは想像できないそうです。前だと「やめて、みっともないと言って、みんなの分をトレーに載せて持って来ていたとのこと。今、ホテルと言えども狭い通路、フカフカした絨毯、もしも誰かの頭の上にちゃぶ台返しならぬトレー返しをしてしまったら…考えただけでも恐ろしい。喉以外の体調は季節の変わり目ですが大丈夫ですか?多くのPD患者はバタバタと討ち死に!私も薬の効きが悪い、朝の吐き気、バランスが悪くなったなど、など。でも主治医は触っても変化もないし、一日の内で血圧が変動するのもPD特有。たくさん食べて、シッカリ飲んで、無理のない程度に歩いてね!ニコッ。このニコッ!に癒されてます。私は、仕事を続けているアナタを尊敬しています。忘れないで!