2度目の挑戦で長年服用した抗うつ剤(リフレックス)を断薬して、飲み始めたパーキンソン治療薬『エフピーOD錠』。3週間以上が経過しても効果を感じられないばかりか、口の周りが❝気持ち悪い❞です。
パーキンソン病の薬は数多く扱われています。けれど、同じ薬であっても患者によって❝効き方❞が違うように思います。一生付き合うことになるであろう『抗パーキンソン治療薬』‼その効能に迫ります。
この口の気持ち悪さは、もしかしたらジスキネジア?と思いながら、「もう少し頑張って様子をみてください!」と主治医に言われたので5日先の診察日まで頑張ります👊
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そのあたり書いていきます。
『塩酸セレギリン(商品名:エフピー)』ってどんな薬?
エフピー錠は、1998年から発売され、2007年に「エフピーOD錠」に変わりました。『MAO-B阻害薬(B型モノアミン酸化酵素阻害薬)』という種類に属し、モノアミンの吸収・分解を防ぐことでモノアミン濃度を高めるのです。
※OD錠は、「口腔内崩壊錠」の事です。唾液に触れると溶けるので、水なしで服用できるため、外出先で服用するときや嚥下障害がある患者さんにも安心です。
パーキンソン病はモノアミンの1つであるドーパミンの減少が原因と考えられているため、モノアミン濃度を上げるエフピーはパーキンソン病の治療に使われているのです。
『エフピー』の特徴は、ドーパミンを増やすというよりも、分泌されたドーパミンを減りにくくさせるお薬であるというところなのです‼そのため、エフピー単体で処方されることはあまりなくレポドパ製剤との併用が一般的です。
※2015年12月に「Yahr重症度ステージI~III」において単剤投与が追加となりました。
また、その特徴からドーパミンがほとんど分泌されない❝ヤールⅤ❞の患者さんには使用できません。
日本では適応とされていませんが、エフピーのような『ドーパミンが吸収・分解されるのを抑えるお薬』であるモノアミン再取り込み阻害薬が❝うつ病❞の治療薬として用いられている国もあります。
パーキンソン病治療の主体としては、ドーパミン製剤が使用されますが、ご存知のようにレポドパを長期服用していると、その効果が少しずつ弱くなってきます。ウェアリング・オフ現象ですね‼「筋固縮」や「無動」など様々な症状が現れてきます。
このような症状が現れた時に、レポドパ製剤と併用して効果を発揮するのがセレギリン(エフピー)なのです‼
レポドパの作用を強めるだけでなく、投与量の減少にも繋がることもあるのです。これは、薬物療法が中心のパーキンソン病にとっては非常に大きな効果です。
良いことばかりのように思える『エフピーOD錠』ですが…。
何と言ってもエフピー錠の難点というか、ある意味特徴なのですが、とにかく併用禁忌の薬の多さです。それで、私も抗うつ剤を断薬せざるを得なくなったのです❗
《エフピー錠との併用禁忌の薬》
*三環系抗うつ剤:トリプタノール等
高血圧、失神、てんかん、動作・精神障害の変化及び筋強剛といった副作用。死亡例も報告されている。
*セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤:トレドミン、サインバルタ
*ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤:レメロン、リフレックス
※ほんの一部です‼とにかく全ての抗うつ剤は併用禁忌です。断薬後も14日間は間隔を空ける必要があります。抗うつ剤再開の場合も同様の間隔を空けなければいけません。両薬剤の作用が増強されるようです。
併用禁忌は、他にもたくさんあって、併用注意を合わせると❝数え切れない❞と言ったほうが良いかもしれません。
また、重篤な肝障害、重篤な腎障害がある場合、高齢者、レポドパ含有製剤の投与が高容量の場合、.心・脳循環器系障害がある場合なども慎重な処方が必要です。
《エフピー錠服用時に気を付ける食べ物》
チラミンを多く含んだ食物:チーズ、 レバー、そら豆、バナナ、ワインなど
※高血圧を生じることがあるので、避けた方がいいで しょう。
チラミンは、モノアミン神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ヒスタミン、ドーパミン、アセチルコリンなど)と構造が良く似ています。 さまざまな食品に含有されており、高血圧発作の誘因となる化合物なのです。
他にもビール、カジキ、ニシン、タラコ、スジコ、イチジク、バター、チョコレート等が挙がっています。パーキンソン病の患者さんで❝痩せる❞ことを気にしているって多くないですか?私もその一人😱
チーズやバナナ、イチジクなどは、食欲がなくても食べられる数少ない栄養源なのにショックです!ただ、大量摂取は止めましょう、という意味かなと思いますが…。でも自己判断せずに主治医に訊いてみます🤔
『エフピーOD錠』の副作用は?
エフピー錠2.5における使用成績調査では、副作用発生率は約36%と報告されていますから少なくはないですね‼というより多いです。
エフピーの作用は、モノアミンの分解・吸収を抑える事によって、ドーパミンをはじめとしたモノアミンの濃度を上げること。そのため、ドーパミン量増加による副作用が出現することがあります。
主な副作用として報告されているのは、悪心・嘔吐、ジスキネジア、幻覚、食欲不振、めまい・ふらつきなどです。
頻度は少ないものの重篤な副作用としては、幻覚、妄想、錯乱、せん妄、悪性症候群、胃潰瘍などが報告されています。
チョッとリスクの高い薬だな~と思いますが、先生方がそこまで勧めるには、それだけの効果があると信じて飲むしかありません。本当にダメなら直ぐにストップがかかるでしょう❗
この先、体が「エフピー」に慣れて、効果が出てくるのか?しばらくは様子を見るしかありません。けれど、全くなかった食欲が徐々に戻ってきています。良い方に向かうことを期待しつつ穏やかに過ごしたいと思います。
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