パーキンソン病になって初めて「新幹線」一人旅!交通手段の障害者対策のおかげです。

パーキンソン病

パーキンソン病だからと遠出をあきらめていませんか?無理は禁物ですが、移動手段の電車や新幹線、駅そのものが障害者にとって❝使いやすい環境❞を提供してくれるようになりました。調べたり、問い合わせたりすると、意外に「これなら行けるかも!」って思いますよ。世界を広げましょう!

先週末、15年以上前に熊本に引っ越したママ友の所に「新幹線」で行ってきました❗2年前は彼女がUSJに来てくれたので、今度は私が行こうと思いつつパーキンソン病の私が足手まといになるんじゃないか?と不安ばかりが浮かび月日が過ぎていきました。

でも、一日決心が遅れれば、病気は一日分進行します。待っていたって風邪のように症状が治まるわけではありません。行ってしまえばなんとかなるさ!と、また悩むだけ悩んだら、急に吹っ切れる私の性格って…。

まず、友人に「行くからね!」宣言をしてしまいました。これで、後へは引けません↗↗2年前にUSJに行ったときは、薬の副作用で発症した❝首下がり❞、❝腰折れ❞が残っていたのでカートをついていました。その時も事前に連絡をしておけば、車椅子同様に車両とホームの間に板を渡してもらえるので乗車・降車共にスムーズでした。

駅にエレベーターが付き、障害者用のトイレが設置され、車椅子や杖をついていても奇異な目で見られることは少なくなった(まだ、あるでしょうが…)ように思います。そして、障害者対策の設備も増々充実してきているようです。そのあたり書いていきます。

 

 

まず『みどりの窓口』の対応に驚きました!


障害者手帳を提示すると100㎞を超える場合は乗車券が半額になります。※特急券は割引されません。今回は、当然新幹線で3時間近くかかりますから手帳を提示して、指定席の予約をしました。

九州新幹線は初めてなのでドキドキです‼その時のJRの窓口の方の対応が私たち障害を持つ者にとって心癒されるものでした。
*できるだけ出入り口に近い席を選んでくれました。⇒揺れの少ない新幹線でも狭い通路を荷物を抱え歩かなければならないとなるとパーキンソン病患者にとっては危険なのです。

*もしも、席に余裕が有れば隣は空けておいてくれるそうです。⇒障害者が一人で乗る場合は、自分の荷物を棚に上げられません(特にパーキンソン病は、後ろに倒れてしまう可能性大!です)。

ただ、この日は観光シーズンの週末とあって、そんな余裕はなかったのです。担当者が申し訳ないとおっしゃることに驚きました!「せめて、窓側にしますね」と言われたのですが、もし席を離れる際にバランスを崩し、通路側の人の膝の上に座ってしまうという笑えない事態が充分に考えられるので、お心遣いはありがたいですが通路側にしてもらいました。

*到着駅の降り口の近くの車両を予約してくれました。⇒少しでも負担が軽くなるようにとの配慮でしょうか?嬉しかったですね。「混雑していてすみません。」とまで言っていただきました。

段差が解消されている駅は全体の何%くらいなのでしょう?

近年では、さほど大きくない駅でも「エレベーター」が設置されています。これは、歩行が困難な者にとって本当に助かります。パーキンソン病は、❝オン❞の時は不思議と階段は登ることができるのです。ただ、❝オフ❞の時は怖いです😱特に降りる時に手すりのない階段は怖いです。

❖平成27年度末 鉄軌道駅における段差解消への対応状況について

●一日の平均利用者数が3,000人以上の駅で段差解消が基準に適合している設備で解消されている駅の割合です。平成27年度末時点
JR北海道:駅数46 適合駅数34(73.9%)
JR東日本:駅数551 適合駅数482(87.5%)
JR東海:駅数107 適合駅数91(85.0%)
JR西日本:駅数373  適合駅数319(85.5%)
JR四国:駅数14 適合駅数10(71.4%)
JR九州:駅数114 適合駅数90(78.9%)

これが平均利用者数5,000人以上となると、ほぼ100%に近い数字となります。

ちなみに『基準に適合している設備により段差が解消されている駅』とは、開閉とびらに窓があり、手すり等が設置されているエレベーターなどによって、乗降場ごとに、段差が解消された経路がひとつ以上確保されている駅のこと。

そして、高齢者、障害者等の円滑な通行に適する経路をひとつ以上確保している『段差を解消している駅』の率はもう少し高くなります。基準に適合というのは、段差を解消した上で、かつエレベーターを設置している駅なのです。 

この設備によって、障害者も自力で「行きたい時に、行きたい所にいくこと」ができる可能性が高くなったと思います。健常者にとっては❝当たり前のこと❞が、体が自由に動かなくなると❝当たり前❞ではなくなってしまうのです。

障害者用の設備はエレベーターやスロープだけではありません!

数枚のステップをフラットにすることで、車いすを利用する場合でも安全に使用できるエスカレーターだそうです。まだ、私自身は見たことがないのですが、徐々に設置される駅は増えてきているようです。

パーキンソン病の場合は、階段より怖い!と感じることがあるのがエスカレーターなんです❗階段だと自分の意思で立ち止まったり、態勢を立て直したりできますが、エスカレーターはそんなことお構いなしです(当たり前ですが…)。降りようとすると、急に足がすくんでしまうこともありヒヤリッ!としたことがあります。

大同工業という企業とJR東日本との共同開発の「階段昇降機」だそうです。ドンドン進化してますね!ただ、設置される駅の規模は限られてくるとは思いますが…。

まとめ


それでも、この数年、数十年で随分と障害者対策は進歩したと思います。自分が健常者であれば気づかなかったでしょう!今回、何とか無事に一人で新幹線に乗り、熊本まで行くことができたのもバリアフリーのおかげです。

それと、周りの方の温かい手助け!さり気なく気遣ってくださる方が増えました。周りの理解に支えられ、大切な親友との再会を久々に果たすことができました。感謝いたします。

コメント

  1. チビタ より:

    MSAは常時オフ状態といえばイメージしやすいと思います。
    なので、出かける前には利用駅のバリアフリー情報は必ず下調べしてます。

    お出かけは同感です。行ける日に行かないと次は無いかも知れません。
    で今回の上京ですが順天堂病院最寄のJR御茶ノ水駅はエスカレーターもエレベーターもないいまどき珍しい使ってはいけない駅です(ようやく2018年度にEV設置に向け工事中です。東京パラリンピックさまさまです。
    で私は東京駅から都バスが出てるのを利用することにしたのですが、バス停には椅子が無い。あいにくと当日は雨。
    もたれられる壁にはひさしが無く傘をさすはめに。
    帰りは地下鉄御茶ノ水駅を使いましたが徒歩5分でした。EVはありましたが。
    事実上車椅子は来るなといわんばかりの地でした。
    こんな過酷な場所もたまに有るので、トイレ含め下調べは必ずして下さいね。

    あっ、新幹線ですがトイレが近い座席指定も安心です。
    ちなみに「関西は無い」ですが。もしあれば急行ならJR急行券は半額です。無いけどね・・・・変なルールですよね。

  2. チビタ より:

    余談
    都バスは身障者手帳提示で半額になります。バスはたいがい半額です。
    近畿の地下鉄なら神戸と京都が半額です。
    介護人が居たらどこの電車バスも100km以内でも半額ですが、それだけ重傷者じゃないと使えません(だいたい介護が必要な人は年間1回使えるかどうかなので)ので、得してるわけでないので誤解しないでくださいね健常者のかた。

    なので、障害者割引があるか交通機関のサイトは必ず下調べする癖をつけましょう。

  3. チビタ より:

    追記
    都バスは身障者手帳提示で半額になります。バスはたいがい半額です。
    近畿の地下鉄なら神戸と京都が半額です。
    介護人が居たらどこの電車バスも100km以内でも半額ですが、それだけ重傷者じゃないと使えません(だいたい介護が必要な人は年間1回使えるかどうかなので)ので、得してるわけでないので誤解しないでくださいね健常者のかた。

    なので、障害者割引があるか交通機関のサイトは必ず下調べする癖をつけましょう。

    • エッ!御茶ノ水駅ってイメージとは違い過ぎます。凄くオシャレな感じがするじゃないですか?他の駅より進んでると思ってました。

      本日、大阪のグランキューブまでパーキンソン病のセミナーを聴きに行ってきました。障害者手帳が2種から1種になって、初めてです。以前は100㎞以上だったので京都が目安でした。今回からは、同伴者がいれば距離に関係なく2人とも半額。ただ2人とも同じ区間を買う必要がありますが(※当然と言えば、当然です)

      これは、ありがたいのですが“みどりの窓口”で手帳を提示し切符を購入しなければいけません。自販機が使えないんですよ!みどりの窓口が混んでないことを祈りつつ、早めに家を出ました。こればかりは、人のチェックが必要なので仕方がないですね。

      疲れましたが、本当に行きたい時には『臆せず行く!』。難病者は、無理のない範囲でできる時にできることをやっておきましょう!私が住んでいるところはノンステップバスが1時間に1本の割でしか来ません。ツラいです。

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