パーキンソン病になって3度目の症状の変化の余波は治まらず…たかが尻もちとあなどるなかれ!

パーキンソン病

先日、パーキンソン病になって3度目の大きな症状の変化という“波”がやってきているという記事を書きました。その後も大きな波は治まりつつあるのかもしれませんが、『凪(なぎ)』というところまではいかず、時折吹く風やさざ波に苦しめられています。

そして、たかが尻もちと思っていたのは間違いだったことに、今頃気づかされました。特に転倒は、何とか対策をして避けなければいけません。

3度目の症状の変化の記事はこちらです。⇒クリック

3度目の波が来る前と後とで、大きく変わった薬は夜に飲んでいたレキップの量です。1番多い時で、12㎎飲んでました。8㎎が1個と2㎎が2個。それがドンドン減っていき今は2㎎が1個だけです。

その代わり?と言っては変ですが、メネシットを半錠にカットしてもらった錠剤が一日3回まで“頓服”として出されました。波が来る前に変わった薬はMAO-B阻害薬の“アジレクト”の服用を販売開始直後の6月から始めたことです。

今、私が服用しているのが漢方薬2種類(パーキンソン病には直結しません)、スタレボ×3、メネシット半錠×3、トレリーフ×2、ノウリアスト×2、シンメトレル×2、痛み止め×2、アジレクト×1、むずむず脚症候群への効果を期待してランドセン半錠×3です。

ようやく、まだフラフラするもののチョッとしたことで転倒してしまう(しそうになる)というのは、かなり改善されたと思います。そして、急に立った時に数秒間目の前が真っ暗になるという症状も絶不調の時と比べると5分の1くらいでしょうか?たま~に、クラッと来るぐらいまで落ち着きました。

ただ、左足の指の痛みに関しては、痛くない時間がドンドン少なくなってきました。そして日によって、朝薬が効き始める時間がよめない!サッサと家事にとりかかれる日と、今日は昼まで痛みが続きました。足の指を糸で縛られるような痛みです。歩くことすらできません。

その痛みだけでも『勘弁して~』なのに別の痛みが…。絶不調の時に転倒して尻もちを2回つきました。2回目の時は、さすがに『痛い!』と声に出てしまうほどだったのですが、尻もちで良かったとしかその時は思いませんでした。たかが尻もち、されど尻もち!あなどってはいけません。

座ることすらできなくなりました!

 

2回目に“尻もち”をついたのは、凄く良く覚えています。一番下にある冷凍庫を開けようと中腰で引っ張った瞬間に後ろに転倒!パーキンソン病患者は後ろに体が傾いたとき、咄嗟に足が出ません。姿勢反射が悪くなってるんです。近頃、シャレたレストランでも重~いドアを引いて開けるお店の時は気も重~くなります。

この時は、直ぐに立ち上がれませんでした。と同時に“嫌な感じ”がしたんです。予感は的中でした。次の日の朝、やっとの思いでベッドから体を引きはがし真っ直ぐに座ろうとお尻を持ち上げてベッドに腰を下ろした途端飛び上がるくらいの激痛が!ちょうど、尻尾が生えるなら“ここ”の場所です。

病気になる前なら、座ってできないなら立ってすれば良かったのですが、今の私にそれも朝まだ薬の効いていない状態の私が立って靴下を履いたり、レギンスを履いたりできるわけがありません。クッションで体を支えお尻に体重を乗せないようにしながら奮闘すること約1時間で着替え終了!クタクタです。

フローリングには痛くて絶対に座れず、体操座りなどしようものなら痛みで唸ってしまうほど。それと、お尻を打ったはずなのに、日に日に首の周りが張ってくるような気がするんです。転倒した時に首の辺りがグッと押されたような感じがしたのですが…。

「尻もち」の怖さ。とにかく転倒を避けるのが1番です!

 

私は、パーキンソン病になって、進行期に入り、転倒の危険が付きまとうようになるまで「尻もち」を凄く軽いものだと思っていました。よく子供の頃に怒られても“お尻ペンペン”とか、年末の番組でもバツとしてお尻を叩くものもあります。一番、打っても体に影響のない場所が「お尻」だと勘違いをしていました。

ところが、いざ自分が打ってみると、その痛みや不快感の長さ、姿勢への影響など様々なツラさが押し寄せてきました。痛くて座れない、かばって歩くため、ただでさえ前かがみになる姿勢に拍車がかかるなど、挙げればキリがありません。

チョッと調べただけでも「尻もち」の衝撃で、脳脊髄液が漏れ続けることにより、長期間立位や座位のとき激しい頭痛やめまい、吐き気、全身倦怠感、記憶低下などに悩まされる『脳脊髄液漏出症』になった。

友達同士のイタズラで椅子を引かれ、その拍子に転倒尻もちをついて一時は寝たきりになった。※この方は手術と不屈の精神力でかなり回復されたようです。

また、腰椎や大腿骨の辺りは転倒して「尻もち」をついた時、その衝撃を直接受けやすく、腕の骨も同様だそうです。骨折で動かずにいると“筋力低下”や高齢者だと“認知症のリスクが高まる”などの恐れもあるとのこと!できる限り転倒は避けたいですね!

とは言え、転倒しないため動かなければ、筋力が低下するでしょうし、何より脳への刺激も少なくなります。パーキンソン病患者にとっては、こちらも避けなければいけません。

今回は、やや落ち着きつつある状態ですが、いつまた転倒しやすくなるか?この病気は予測不可能です。そこで担当のケアマネージャーと相談し、転倒時の衝撃を少しでも吸収してくれる下着を購入することにしました。

13,000円くらいはしますし、これをつけているから絶対に安心というわけでもありません。けれど、今日は体調が悪いな!と思ったらつけようと思います。もし何かあった時(有ってはダメですが)重症化は防ぐことができるかもしれません。備えあれば憂いなし!

どんな下着かというと

アメリカンフットボールの選手がこんなプロテクターつけてませんか?って言ったら怒られるかな?
①後ろから見た画像…お尻の部分に自転車のサドルのようなクッションがついています。

②左右のクッション…股関節を守るように付けられています。

③タオルを入れてみました。前から。

④タオルを入れて後ろから…シッカリ尾骨をカバーしてます!

⑤当然洗濯が必要ですからクッションは外せます。これだけをお尻に挟んでいても良いかも!トイレに行って落とすと嫌なのでヒモをつけようと思っています。

 

まとめ

 

訪問リハビリに週に2回来てもらっている担当PT(理学療法士)にも色々と相談をしつつ、今は無理のない範囲で、けれど腹式呼吸法などは今までよりシッカリと取り組むようにしています。

人は誰しも歳を取れば運動機能は低下します。けれど私たちパーキンソン病患者の様に病気の進行のせいで機能が衰えるなら、絶対に無理は禁物ですが少しは抵抗してみようと思います。

まだ、いろんな痛みが続いています。“痛み”というのが、これほど人をネガティヴにさせるものだと思っていませんでした。そのあたりもブログにまとめていきたいと思います。

転倒は、こうすれば絶対に避けられるというものではありません。けれど、気をつけるか、つけないか!そんな基本中の基本から考えていきたいと思います。パーキンソン病にとって「転倒は万病のもと」です。

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