パーキンソン病患者にとって大切な薬。薬のスペシャリスト『薬剤師』の在宅医療への取組みに注目!

パーキンソンン病の治療の展望

今、薬剤師の仕事がAIにとってかわられる?などと言われています。そして、ますます増えるであろう在宅医療に力を注ぐことが唯一AIに仕事を奪われない方法ではないかとも言われています。実際はどうなのでしょう?

私が『薬剤師』ときいて、まず思い浮かべるのは、今の医薬分業になるもっと前の風景。子供の頃の記憶です。医院の中に受付や調剤をする場所があって、診察が終わるとその医院の中で説明を受けて薬を貰います。

何だか病院の人は皆白衣を着てるイメージがあります。お薬を手渡されるとき、袋にその薬の飲み方(1日に何回、食後か食前かなど)が書いてあったと思います。

私たち患者は薬の名前であるとか、成分は何かとか、それぞれの薬の効能は何かとかという情報は無くて当たりまえ…と思っていました。病院で出された薬は安全だと信じきってましたね。

薬に副作用があるとか、併用すると良くなかったり、それどころか『禁忌(きんき)』と言われるようなことがあるなんて思ってもみませんでした。薬はたくさん飲めば、それだけ効くと考えていたのです。親もそう思っていたと思います。

一口に『薬剤師』といってもその活躍の場は、想像以上に広いようです。そして、女性が増々一生物の資格として薬剤師を目指す中、地域差はありますが飽和状態とも言われ、生き残りをかけた動きも出てきているようです。それが私たちパーキンソン病患者にとって良い影響をもたらしてくれると嬉しいのですが…。

 

『薬剤師』の仕事を大きく分けてみると!

まず、代表的なというより、私たちが直接お世話になっている薬剤師さんの仕事と言えば、病院や調剤薬局、ドラッグストアで働く薬剤師さんですよね。

病院や調剤薬局で働く薬剤師さんは、医師の処方箋(確か4日間有効)に従って、私たちに間違いなく調合し手渡してくれます。最近では「お薬手帳」も随分と浸透した様で、同じような成分の薬が別々の病院で出されていれば、薬剤師がその場で医師に連絡し指示を待ちます。
おかげで少しでも薬を減らしたい私たち難病患者は、とても助かっています。

また、近年ドラッグストアでも「第一類医薬品」というものを販売できるようになりました。ただし、第一類医薬品を販売する際には薬剤師が勤務し、私たちに効能や副作用の説明をしなければ販売できません。
※私は、ドラッグストアでアレルギーの市販薬を購入する際にも「お薬手帳」持参です。
ドラッグストアなどで働く場合は接客業もこなしていかなければいけません。コミュニケーション能力も必要かもしれませんね。

次に、思い浮かべることができるのが「製薬会社」や「大学の研究室」などで、新薬の開発研究に携わっている『薬剤師』。本当に私たちは薬剤師さんにお世話になってるんですね!

開発して承認された薬を医師に説明する仕事もあります。製薬企業の営業を担当するMR(メディカル・レプリゼンタティブ)という職種です。同じ製薬会社に勤務していても薬への関わりかたは様々なんですね!

そして、言われてみれば…と思う仕事が公務員なんです。保健所では、食品衛生監視業務に薬学の知識は欠かせません。薬物犯罪を取り締まる捜査などで活躍するのが「麻薬取締官」。学校の衛生環境を守るため幼稚園、小学校、中学校、高等学校などには「学校薬剤師」を1名置かなければいけないそうです。全く知りませんでした。

他にも「自衛隊」「刑務所」など、本当に様々なところで活躍されているというのには驚きと感謝です!ちなみに麻薬取締官の薬剤師は全国でも250人くらいしかおられないとのことです。地方公務員も各自治体で採用は5名程度だそうですから超狭き門ですね。

このように、薬剤師の仕事は薬局勤務・研究、製薬会社勤務・公務員の3つに分けられるようです。

その『薬剤師』という仕事が機械化の波にのまれる?

 

今、機械化というか人工知能(AI)の発展に伴い、近い将来多くの職業がなくなるのではないかと言われているようです。薬剤師という職業も例外ではないということでしょうか?

そして生き残りをかけて、これから力を入れていこうとしているのが『在宅医療』だと言われています。
在宅医療の仕事内容は?というと、通院が困難な高齢者や寝たきりの患者さんに対して、医師や看護師などが自宅や施設に訪問しておこなう医療サービスのことですね。これは周知のことかもしれません。

その中で、薬剤師は服薬や薬剤の管理についての指導をおこなうスペシャリストという立場で、チーム医療に欠かせない存在になっていかなければならないと考えられているようです。

【仕事内容】
◆調剤した薬を医師と、または単独で患者宅へ届ける。
◆患者に服薬方法や管理の仕方について、指導をおこなう。
◆薬のスペシャリストとして、ヘルパーやケアマネージャー、医師・看護師などと連携をとる。

今後、高齢化社会は確実に進むでしょう!私は、この1週間たまたま母を預ける候補として挙がっている「有料老人ホーム』の見学に2ヶ所行ってきました。そこで、実感したのが“施設が足りていない”ということです。少しくらい高くなっても安心して任せられるならと思って甘い考えで行ったのが間違いでした。

駅近の施設は、なんと40人待ち!!毎月の支払いも結構大変なのに…。私たち3人兄弟で協力してやっていこうと思って決断したのですが、肝心の施設がどこも満杯状態なのです。

ということは、在宅医療のニーズはますます高まるのでしょうか?在宅医療をおこなっている薬局はまだ少ないのが現状のようです。けれど、今回の母の件でも在宅療養の需要が確実に高まっていく可能性は高いと思われます。

これからの薬剤師は在宅医療の経験が不可欠になってくるかもしれません。一般的な薬の知識はもちろんのこと、注射坐位や点滴の無菌調整の技術、医療材料、介護用品についての知識も必要になります。

在宅医療は、私たちパーキンソン病患者にとっても他人ごとではありません。より総合的な知識を持った薬剤師さんが増えてくれるとありがたいですね。

 

まとめ

すごく長いシリーズのようになってしまいました。今回は様々な分野で活躍する薬剤師の仕事と、これから期待される在宅医療、在宅療養のさわりだけになってしまいました。

次回は、かかりつけ薬局とかかりつけ薬剤師について詳しく調べていきたいと思います。くどいようですが、パーキンソン病にとって薬は命綱。信頼できる主治医と同様に信頼できる薬剤師も必要不可欠なのです!これから先、病気が進行し在宅医療に頼らざるを得なくなった時、少しでも良い状態で過ごせるように、調べていきたいと思います。

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