パーキンソン病の「病態抑止治療」の成功に期待!名古屋大学の取り組み。


近年、さまざまな大学・大学病院でパーキンソン病などの神経疾患についての研究が進んでいます。患者にとっては嬉しい限りですが、現時点では治療法も進行を止める方法も見つかっていません。根治治療につなげるためにも、名古屋大学の『病態抑止治療』成功して欲しいです。

パーキンソン病はご存知の通り“進行性”です。徐々に「できなくなること」が増えてきます。それを自覚すると言い知れぬ不安に襲われますが、今のところなす術はありません。

この病気の治療の中心は薬物療法です。せめて、この治療法で進行を止めることだけでもできたら…と、思うのですが、現時点では症状を和らげることが限界です。それも、長期間服用していると効きが悪くなるので「手術」という選択肢を考えるときがくるかもしれません。

けれど、各大学・大学病院がパーキンソン病を含め、神経疾患の研究に力を注いでくださっているという記事を書いていると“希望は捨ててはいけない”と思います。

京都大学『ips』細胞の取り組みの記事はこちらです。⇒クリック
大阪大学の神経内科の取り組みの記事はこちらです。⇒クリック
自治医科大学の『遺伝子治療』の取り組みの記事はこちらです。⇒クリック
東京女子医科大学の外科治療の取り組みの記事はこちらです。⇒クリック

今回は、名古屋大学で精力的に研究が進められているパーキンソン病の『病態抑止治療』について調べていきたいと思います。

サイド上

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現時点のパーキンソン病の治療方法。


残念ですが、パーキンソン病では“成功”と言える病態抑止治療は、まだないようです。ですからエビデンス(この治療法がよいといえる証拠)を紹介できる段階ではない!とのことです。けれど、エビデンスを得るために名古屋大学では精力的な研究が行われているとのこと。期待したいです↗↗

ブログでも書いたことがありますが、パーキンソン病は“αシヌクレイン”というタンパク質が変性脳の中に蓄積します。その結果、神経細胞や神経回路を破綻してしまうことで発症すると考えられています。

そして、黒質線条体神経細胞の脱落と脳内のドーパミンの濃度が20%を下回ると、いわゆるパーキンソン病特有の動作緩慢や筋固縮といった症状が出現するのです。

今、私たちが受けている基本的な治療は、ドーパミンを補充するための「レポドパやドーパミンアゴニスト」を服用する薬物療法です。また、イストラデフェリン(商品名:ノウリアスト錠)などドーパミン受容体やドーパミン代謝酵素に作用しない「非ドパミン系の薬剤」を使用することがあります。※私も服用してます。非ドーパミン系の薬剤は間接的にドーパミンの働きを良い方向へと導く治療となるそうです。

一日も早い『病態抑止治療』開発の実現を期待します!


今、私たちが選択できる治療法は、不足しているドーパミンを補う「補充療法」。脳深部刺激法(DBS)などの「回路のバランスを整える治療」です。

当然ですが、それがなければパーキンソン病患者は、歩くことはもとより動くことすらできなくなってしまいます。主治医も少しでもQOL(生活の質)を上げるため、薬の調整には気を配ってくれていますが、進行は止まることはありません。

名古屋大学が“精力的”とまで言って進めている研究は、直接的にパーキンソン病の原因である“αシヌクレイン”の蓄積などを改善することによって進行(いわゆる病態)を抑制するものなのです‼

この『病態抑止治療』の研究が成功すれば、進行をくい止めることができる!私たちにとっては夢のような治療法です。

名古屋大学の取り組み

遺伝性神経・筋疾患における分子遺伝学的、分子生物学的研究、認知症や筋萎縮性側索硬化症やパーキンソン病をはじめとした神経難病の研究と治療法の開発に力を入れています。

名古屋大学神経内科では、基礎研究、臨床研究、橋渡し研究のいずれも日本のみならず、世界の最先端の研究を行っているとのこと。研究方法・研究分野により系統的にグループが構成され、各グループがそれぞれ活発に臨床および基礎研究を進めているそうです。

臨床班が、パーキンソン病、多系統萎縮症、筋萎縮性側索硬化症などを対象に、早期診断・バイオマーカー開発、難治性病態解明と治療法開発を研究をしているのだそうです。また新しいMRI撮像法を中心に、超早期診断やバイオマーカーを開発をしています。

また、脳深部刺激療法の最適化、構音障害や精神症状など難治性病態の解明と治療法開発を、脳神経外科、耳鼻咽喉科、放射線科など多様なメディカルスタッフや全国の施設と協力して推進しているとのこと❗頑張って欲しいです🌈

『病態抑止治療』開発のために必要なことは?


『病態抑止治療』開発のターゲットのひとつは、病的な“αシヌクレイン”の蓄積を止めることです。ということは、止めるのは早ければ早い方が良いわけですよね‼早期の方が効果も期待できます。それに、少しでも神経回路が良い状態で蓄積を止められれば、患者さんの将来も明るいと思います‼

そのためには、できるだけ早期に“パーキンソン病”である確かな診断をすることが重要になってきます。近年、研究のための超早期診断基準も提唱されています。これは、パーキンソニズムが出る前にREM睡眠異常や自律神経の不調などがあるか?と年齢などを組み合わせて、比較的精度の高い超早期診断ができるのでは…と期待されています。

最近、皮膚生検によって、異常な“αシヌクレイン”の沈着を確認できるという報告もあったようです。パーキンソン病でも、超早期診断、病態抑止治療が可能となる時代が来るかもしれません↗↗

まとめ

ドクターショッピングを繰り返し、診断に5年以上を費やした私にとっては、そんな時代が来るなんて夢のようです。けれど、あの苦しみを味わう人が1人でも少なくなる…素晴らしい研究です‼

ただ、問題は山積なようです。適切な臨床治験がパーキンソン病では難しいのです。10人のパーキンソン病患者がいれば、10通りの症状があるんです。私は、自律神経障害がツラいですが振戦はあまり出ません。それぞれが、症状も違い、進行の速さも違います。何を基準に比較すれば良いのかは難題でしょう‼

それでも、『病態抑止治療』の研究が進んでいることは確かなようです‼