パーキンソン病の迅速な診断は患者にとって大切です!そのためにも『総合的な診療』が必要です!②

パーキンソン病

パーキンソン病の診断に数年を要するまで、日本の医療は世界の最先端だと思ってました。でも、ドクターショッピングを繰り返し『日本の医療は遅れてるかも』と感じました。チームとして一人の患者を違う角度から診る!という総合診療は難しいようです。

研究や手術の技術ではなく『病院のあり方』『医師の考え方』が、旧態依然としている様に思えます😔※当然ですが、誠心誠意患者のために頑張っておられる先生もおられます。

今回は
①日本の医療保険は世界の中でも凄い。
②今の日本の医療の問題点は?について書いていきたいと思います。

 

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日本の医療保険は世界の中でも凄いのです!


私たちが、なかば❝当たり前❞のように感じている『公的医療保険制度』は、2000年に世界保健機関(WHO)から世界最高との評価を受けているのです。そしてその充実度は経済協力開発機構(OECD)の加盟国中でもトップレベル‼だそうです。ドップリと日本にいると、そのありがたみが分からなくなっているのでしょうか?

❖医療制度は国によってどう違うのでしょう?では、日本の医療制度と世界の医療制度がどのように違うのか?を見てみましょう。医療制度を紹介します。

《国営医療モデル》
公的な機関が中心となって医療サービスを行います。⇒財源:税金
イギリス、カナダ、スウェーデンなど

《社会保険モデル》
公的な機関と民間機関の両方が医療サービスを行います。⇒財源:社会保険
日本、ドイツ、フランス、オランダなど

《市場モデル》
民間機関が中心となって医療サービスを行います。⇒財源:民間保険
アメリカ

◇あくまでも、もしかしたら…という段階ですが、近年は医療制度改革の一環として医療機関の機能分化が進められているそうです。

今、私たちは自由に診療所や病院を自分で選ぶことができますよね。沖縄に住んでいる人が北海道の大学病院を受診してはいけないなんて決まりはありません。これを『フリーアクセス』と言います。

ところが、日本は今後医療制度改革によって、大学病院などの総合病院は緊急性や重篤性の高い医療を、診療所は風邪や腰痛といった体調不良のみを診るという❝機能分化❞を進める動きが強まっているそうです。その目的は、医療全体の効率化を図るためとのことです‼そこで考えられる問題点は、もしどうしても自分が希望する医療機関で受診したい場合は公的な保険が使えなくなる可能性がでてくるかもしれないということ😱

これは❝将来、もしかしたら❞の段階のようですが、公的医療保険だけではなく、自分に合った民間医療保険を掛けておくことも若い時から考えておかないといけませんね~(私は保険会社の回し者ではありませんが…)。

日本が世界最高レベルの医療保険制度といわれているのは、国民皆保険制度がシッカリと確立しているからなんです‼※先進国でも裕福でなければ治療が受けられない国もあります。

では、今の日本の医療の問題点は?


日本の医療に問題がないとは言えないけれど、メディアで発展途上国や内戦が絶えない国の様子を観れば、清潔な環境で保険診療を受けられることに感謝せざるをえません。けれど、その医療の進歩こそが医療の分化の原因となっているような気がするのです😔

医師全員が「心臓の手術ができなければダメ」、「脳外科の手術ができなければダメ」としてしまえば、実際に医師になるのは、何年かかって、何人が医師になれるでしょう⁉確かに前述の基準には無理があります。そして医師の診察範囲はドンドン狭く、深くなっていったのです(まだ、深めている医師はマシですよね)。

近頃では、待合室に○○専門医という額を誇らしげに掲げている病院もあります。自分は、その分野においてスペシャリストであることの証なのでしょう‼

日本の医療は、決して劣っているとは言えないにも関わらず、国民は今の日本の医療に満足していないという声も聞かれるそうです。深刻な医師不足に悩む地区、救急外来で受診を断られ❝たらい回し❞、多くの患者が待つ待合室の向こうの診察室には疲れた医師、そりゃ、一人一人の患者の話なんて聞いていられませんわ😡

私は市民病院の主治医と意思の疎通が旨く取れなくなり転院しましたが、今思えば先生も疲れきっていたのかも…🤔日本の医師の数は年々増加傾向にあるにも関わらず、都心部から離れると本当に深刻な医師不足。村役場では医師のために家も建てTVを通じて呼びかけても応募者は❝ゼロ❞という結果に終わった番組がありました。あの村はどうなったんだろう⁉

なぜ、医師は過疎地に行きたがらないのか?これは私の想像だけですが、昔のお医者さんにならなければならないから❗ではないでしょうか?島にたった一人の医師。皆に頼りにされドラマの主人公のようですが、現実はドラマとは違います。

小児科から高齢者、時には妊婦まで。眼科も耳鼻科も高血圧もドンと来い😤っていう精神力と体力、そしてこれは自分の手に負えないと思った時に、大病院に応援を要請する判断力がないと無理ですね‼まさに『ひとり総合診療科』。そんな医師が今の日本には必要です。

以前、ドクターGがパーキンソン病か症候群かを取り上げていたことがありましたよね。くどいですが、次回も総合診療③です。

 

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