ここのところ、何だか難しい話しが多くなってました。パーキンソン病がメインのテーマですからしょうがないと言えばそれまでなのですが、今回は“とにかく楽しむこと”、“心が落ち着くこと”をとりあげてみたいと思います。
パーキンソン病になるまで、趣味がなかった…というより、何もできない自分から“仕事”に逃げていた!と言うのが正しいですね。
当然、パーキンソン病になると『した方が良いこと』というのがたくさんあります。薬の服用は医師の処方通りに、規則正しい生活を心がける、適度な運動や散歩、リハビリなどなど!それが心から“楽しい”と思えれば一番良いのですが、もっと楽しめるものがあるなら、思いっきり楽しみましょう。※私にとって通所リハビリは、かなり楽しい時間です。
楽しい時って脳の中はどうなっているの?
これは、よくメディアでも取り上げられていますよね!“あらためて”という感じですが、まとめてみました。そして、これもパーキンソン患者なら誰でもと言って良いほど知っていること!『パーキン病になる原因は?』について、最初に触れておきます。
本来なら私たちが体を動かそうと考えます。⇒脳の「大脳皮質」から筋肉に“運動の指示”が伝わるはずなのです!この時に運動の司令塔となっているのが、かの有名な神経伝達物質『ドーパミン』です。
ドーパミンは、脳の「黒質」にある「ド-パミン神経」でつくられるのですがパーキンソン病になると、このドーパミン神経が減少し、ドーパミンが十分(20%以下になると発症すると言われています)につくられなくなり、結果として、運動調節機能の低下、体の動きの障害があらわれるのです。
なんと、私たちが「喜び」を感じた時、脳のどの部分が働いているのか!MRIで血流の変化を観察することにより分かるそうです。大脳基底核(大脳皮質と視床・脳幹を結びつけている神経核の集まり)の一部である“線条体”に、喜びや楽しみを感じると血流が増えるとのこと!
『趣味』が難しければ、『心地良い環境』『居心地の良さを感じる場所』でも良いと思います!
さぁ!、楽しいと感じてドーパミンを増やそう!とか、筋力低下を防ぐためウォーキングするぞ!とか、確かに素晴らしいのですが、本当にその行動を『楽しみ』に感じなければ、楽しくないですよね。趣味はアクティブでなければ、ポジティブでなければなんてことはないと思います。
私が、手織りを始めてことはブログで何度か書いてます。腕は上がったか?と言われれば、「…」ですね。でも、いろいろ考えるのが楽しいんです。買い物に行って食材を買うのは足が重いのに、手芸コーナーでは時間が経つのを忘れます。『ほんとに勝手な病気だよね!』と主人に呆れられてます。
先日、千鳥格子に挑戦しようと思ったのですが、私は通信講座で決まった作品を何点か作っただけ。千鳥格子は初めてです。本を読みあさっても、ネットで検索しても『簡単に、この動作を繰り返せば良いのです』と書いてあるだけ…だからこの動作って、どの動作?
失敗に失敗を繰り返し、何度も織り機から糸を外し、やっとできるはずだったマフラーの1/4くらいのが完成しました。
①グレーと白なんですが、何とか「千鳥格子」に見えますか?大人には使えないけど、捨てちゃうのも苦労したのに嫌だな~と思って、作ったのが“子供用”のマフラー。
②知り合いの女の子がもう直ぐ1歳。房は口に入れないように中に折り込みました。マフラーが首に巻きつかないように“ヘアゴム”を縫い付けて反対側を入れるようにしてみました。
③チョッと下にレースを付けて、毛糸のボンボンを付けてみました。このボンボンはフォークに巻き付けると丁度真ん中をくくることができます。試してみてね!
④完成です。ほとんどの材料が100均で揃うので便利!いろいろと考えてる間も楽しいです。
❖そして本来の目的だった大人用に挑戦!
今日、やっと織り上がり、縮絨し、軽くアイロンをかけました。この投稿には間に合わなかったけれど、でき上がり次第、画像貼り付けます。これは一体、何のブログでしょう?
①千鳥格子は2本のシャトルを同時に使います。
②織り上がりです(1.6m)。この後、縮絨(しゅくじゅう)をし、アイロンで形を整えます。
③今回は4本ずつくくってから、1本ずつ折り上げていきます。
④こんな感じ!
⑤余分な糸をカットします。
⑥表から見ると、結構可愛い!
⑦本当に淡い感じです!
使う本人が選んだのが淡い色だったので、ほとんど千鳥格子かどうか画像では分からなくなってしまいました。本来は反対色の方がクッキリするのですが…。でも“優しい色”というリクエストだったので…。でき上がってみると、これはこれで“あり”かも!
まとめ
確かに、脳が「楽しい」とか「心地良い」と感じるとβーエンドルフィンが分泌され、脳が活発化する。「怖い」とか「不安」を感じると、ノルアドレナリンが分泌される、というような知識も大切です。
そして、脳には約20種類の脳内物質が分泌されているそうですが、その中で重要なのが「楽しい」と感じさせるドーパミンなのです。そう私たちパーキンソン病患者が「喉から手が出る」ほど欲しいドーパミン!
ただ、パーキンソン病と診断されて5年。不調を感じて10年。段々と理屈や知識よりも“自然体”で生きていこうと思うようになりました。
どうしようもなく落ち込む日もあります。今でも、なぜ私が?と思う日もあります…というか毎日思います。進行して家族に迷惑かけるだろうな~って。だからこそ、私が自然体でいることが家族や私を支えてくれるリハビリ施設のスタッフ、友人に対しても大切なことかもしれないと思い始めています。
できるだけ穏やかに過ごすことが理屈を超えて、パーキンソン病の治療にもプラスになるような気がするのです。さて、次は何を作りましょう
コメント
はじめまして、パーキンソン病歴10年の、クーと申します。還暦すぎたとこのおばちゃん(見た目おばあちゃん?)です。若い時から妙に貧ボウくじをよく引くことがあり
この病気になったのが最大の貧乏くじと嘆きながらも、今日まで生きてきました。
このホームページにめぐり合わせてもらえて、苦しい時、、困ったときの聖書をいただいた思いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。そうなんですよね~、私も体調崩し始めてから10年以上…。今までに、当たったものと言えば“鳥のフン”と“パーキンソン病”!
同じく、何とか生きてきました。これからもよろしくお願いいたします。