パーキンソン病患者にとって『ビタミンD』は救世主となるのでしょうか?

パーキンソン病

何年前からでしょう?『終活 』という言葉の認知度が急に上がってきたのは…。『就活』では、スッカリ定着した“しゅうかつ”という単語!時代を超え新しい言葉と被ってしまいした。けれど、どちらも一人の人間の人生にとって大切なものではないでしょうか!

パーキンソン病は、完治はおろか進行を止めることもできません。でも“死”に直結する原因となる病気ではなくなりました。

だからと言って、ドンドン新薬ができ、新しいデバイス治療方法が開発されるはずもありません。私たちパーキンソン患者の死因の第一位は、病気そのものではなく(ある意味、病気の症状とも言えますが)、飲み込みにくさなどからくる『誤嚥性肺炎』によるものなのです。

ですから、今意識がハッキリしているうちに、呼吸器などを装着しなければならなくなったとき、医師からこのまま装置を動かし続けても回復は見込めませんと言われたら、初めから絶対につけないように家族には伝えてあります。

すみません。ものすごく話が逸れました。たまたま、メディアで取り上げられていたのと、私事ですが先日、母が『終活宣言』を貫いて他界いたしました。腹水で膨れ上がったお腹で寝返りもうてず苦しみましたが、緩和ケアのおかげで他の痛みはなく、人生を全ういたしました。

私たちは産まれたからには必ず最期があります。人生で“必ず”がつくのは唯一このことだけです。終末活動…うまく言ったものです。

いろいろ考えさせられることがあり、本文と関係の無い前書きになってしまいました。けれど、自分の身体がままならないことを痛感するのは、こういう時ですね!母のために重いものも運んでやれない。それどころか2人もろともに転倒する可能性だってあるわけですから…。

難病に罹患したからと言って、神様も仏さまも容赦はしてくれません。周囲も歳をとります。私のめんどうどころではなくなるかもしれません。子どもたちは、遠くで仕事をしています。老々介護が目前に迫りつつあるのです!

今回は、パーキンソン病にはビタミンDが良いということをチョクチョク耳にします。実際に『ビタミンD』がどのようにパーキンソン病に作用するのかなど調べてみたいと思います。

 

ビタミンDとは?

 

ビタミンは身体に良い!くらいで、ひとつひとつを詳しく調べたことがありませんでした。ビタミンDは、油脂に溶ける脂溶性ビタミン。食事からの摂取と、日光を浴びることによって、私たちの体内でもある程度作ることができるビタミンなのです。

ビタミンDの主な働きには、「小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する」、「それによって血液中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨をつくる」というものがあります。

ビタミンDを豊富に含む食品はあまり多くはないようです。魚介類、卵類、きのこ類など!
特に多く含まれているものは“塩サケ”、“しらす干し”だそうです。

ビタミンDが不足すると小腸や腎臓からのカルシウム吸収が不十分となります。そのため骨や歯といった大切な部分が弱くなってしまうのです。丈夫な骨のために経口摂取することと、日光(紫外線)に当たることで皮膚から合成される『ビタミンD』は私たちにとって欠かせません。

とは言えビタミンDの過度な摂取は、高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化など過剰症をまねくおそれがあります。食事から過剰症になることは、ほぼ考えられないそうですが、サプリメントや薬などからの大量摂取には注意が必要です。

またまた、余談です。冒頭で“終活”の話しをしましたが、今度は“妊活”です。ビタミンDは“妊活”にも役立つとのことです。

でも、日光の量によって皮膚から合成されるビタミンDの量が違ってくるとしたら、季節や住んでいる場所によっても短時間で充分な場所と不足しがちな場所が存在するわけですね。そのためには、医師に相談をして個人に合ったビタミンD不足解消方法を考えなければならないのかもしれません。

ビタミンDは、不足しがちなビタミンとされているそうです。実際10,000人近くの日本人の血中ビタミンDを測定した結果、ビタミンDが足りていた人はわずか1割にも満たなかったとのこと!

また、ビタミンDには、肝臓がん、肺がん、乳がん、前立腺がんなど、さまざまな“がん”に対する予防効果があるのでは?とも言われているそうです。

ビタミンDは6種類、体に必要なのは「ビタミンD2」と「ビタミンD3」!ところが、ビタミンD3を多く含む食品である魚離れが進んでいること。必要以上に紫外線を避ける傾向にある現代社会では、ビタミンD不足による弊害が危惧されているようです。※紫外線対策は必要です!極端なケースを取り上げています。

 

ビタミンDはパーキンソン病の症状を安定化させるのか?

 

近頃、私はめっきり素直に物事を捉えることができなくなっています。iPS細胞?まだまだ先の話し!ビタミン飲んで、この厄介な病気が治るなら、治してみてよ!みたいな…可愛くないオバサンになってます。

あまりにも難しい文章だの記号だのが並んでいても読む気にもなりません。凄まじく難しい言葉や記号を抜いて(抜きすぎ)、ビタミンDが不足すると、日常の活動にどのような支障が出てくるのか?から始めていきたいと思います。

◆ビタミンDの不足が高齢者に与える影響は?
高齢者の場合、ビタミンDが不足すると着替えや歩行など日常生活に困難を感じるようになる可能性があるとのこと。それも欠乏とまでなると徐々に新たな身体的制限が発生するそうです。

◆ビタミンDはアルツハイマー病にも関係が?
アルツハイマー群とそうでないコントロール群に分け、ビタミンDの摂取が認知機能や認知症発症に与える影響をメタアナリシス(偶然の影響を最小限にするための解析方法)により検討した結果、アルツハイマー病群ではコントロール群と比較するとビタミンD濃度が低かったことが報告されているとのことです。

また、うつ病においてはビタミンDを投与したところ有用性が認められたと報告されています。骨折に関してもリスクの提言を示唆しています。ビタミンD恐るべし!

◆ビタミンDの摂取がパーキンソン病の症状を安定化させる!
東京慈恵会医科大学では、ビタミンD受容体遺伝子多型のうちFokI T/T型またはFokI C/T型を持つ患者が、ビタミンD3を摂取した場合、高カルシウム血症を引き起こすことなく、短期的にパーキンソン病の症状を安定化させる可能性を示唆しているとのこと。これは2013年のことですから、その後研究はどうなっているのでしょう。

パーキンソン病でも、ビタミンDサプリメントの服用で、一部の患者(具体的な数が欲しいですね!)では進行抑制効果があると証明されている。⇐ 断言できる段階なのでしょうか?

東京慈恵医大葛飾医療センター神経内科では、パーキンソン病の進行抑制効果があるのではと期待されているのが、ビタミンDだそうです。

国内外の研究で、パーキンソン病患者は健常の人に比べて血中のビタミンD濃度が低下傾向にあり、しかもビタミンD濃度が低いほど重症度が高まることもわかってきたとのこと。受診された患者の協力の元、ビタミンDのサプリメントと偽薬を比較する臨床研究を実施。

パーキンソン病の進行を抑制する効果が、日本人のエビデンス(その治療法がよいとされる証拠)として初めて示されそうです。今後に期待ですね。

まとめ

 

どうでしょう?私たち患者からすると、何でも良いから楽になる方法を教えて!進行を止めて!と言いたい気分です。

また、アルコール類はなるべく避ける(ほどほどに)、カフェインを多く含む飲み物(緑茶、紅茶、コーヒーなど)もほどほどに。

牛乳やジュースやスポーツ飲料、硬度の高い水、特に、グレープフルーツジュースは、薬の代謝酵素の働きを弱める有機化合物(フラノクマリン)を含むので、薬の代謝に時間がかかってしまい、効果を増強させることに!危うきに近寄らず…で、薬は水かぬるま湯で飲むのが無難ですね。

パーキンソン病は、一度発症してしまうと生涯付き合っていかなければなりません。少しでも快適に過ごせるように頑張りましょう!実は、私すでに通販でビタミンD3を買っちゃいました!

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