パーキンソン病に効くという『グルタチオン点滴』。なぜ保険が使えないの?

承認されていない薬やサプリ

『グルタチオン』で調べて、内容を読んでみると夢のような治療法…というイメージです。グルタチオンは、パーキンソン病、抗がん剤による神経障害、閉塞性動脈硬化症、その上デトックスなどにも有効とされています。

免疫システムにも働きかけアレルギーや喘息、弱った肝臓にも効果があり、❝アンチエイジング効果❞まで‼まるで魔法の薬ですね❗

パーキンソン病患者なら「この治療法は効く!」と言われれば、藁にもすがる思いで、その治療法を試してみたいと思います。私もその1人です。

今回は、グルタチオン点滴の❝グルタチオン❞とはどういうものなのか。それほど効果があるのに、なぜ保険が適応されないのか、など書いていきたいと思います。

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グルタチオン点滴の『グルタチオン』って何?

グルタチオンとは、人間の体内に広く分布するアミノ酸が3つ結合したペプチドという化合物で、脳にとって最も重要な抗酸化物質のひとつ。脳を様々な有害物質から守る役割を担っているそうです。

強い抗酸化作用があるので、活性酸素を消去する抗酸化物質としての作用と薬物や毒物を排出するデトックス作用の2つの働きをします。一般に加齢と共に減少していきます。

『グルタチオン』で調べると、肝臓の保険医薬品として発売されています。こちらは点滴ではなく❝錠剤❞です。

《効能》
肝臓には、栄養素の分解・再合成、胆汁の排出といった機能のほかに、体内に入ってきたり、体内でできた有害物質を無害なものに変えて胆汁や尿といっしょに排泄する解毒機能もあります。なんらかの障害によって肝臓の解毒機能が低下すると、中毒症状がおこります。グルタチオンには、肝臓の機能の中でも、とくに解毒機能を高める作用があります。

とありますから、グルタチオンにデトックス作用がある事は随分前から実証済みの様です

その『グルタチオン』が、なぜパーキンソン病に効くの?

パーキンソン病患者の脳内には、この『グルタチオン』という物質が少なくなっている、というところまでは分かっているようです。パーキンソン病はドーパミンが不足して発症する病気です。

脳内の『グルタチオン』が少ないと、大切なドーパミンが作られる時に活性酸素が溜まってしまい、黒質の細胞が障害を受けます。その結果、ドーパミンが作られなくなくなる❗ということですね☝

ならば、パーキンソン病患者に少なくなったグルタチオンを補給すれば活性酸素はなくなり、再び黒質からドーパミンが作り出せるようになるのでは‼という理屈は納得できるような気がします。

グルタチオンは、元々私たちの体の中にある物質なので、それを入れたからといって副作用が出る確率は非常に少ない…というのも納得できてしまいます。

イタリアのSassari大学のチームが実際にパーキンソン病患者に グルタチオンを点滴投与したところ症状に大きな改善が見られたとのこと!現在米国の南フロリダ大学において臨床研究が行なわれているそうですが、日本ではどうなんでしょう⁉

それほど危険を伴う治験・臨床ではなさそうですが、未だに保険適応となる動きはなさそうですよね。なにかしらの理由があるのでしょうか?ひとつの仮説ですが、グルタチオンは錠剤で既にあった薬で特許が切れているため、製薬メーカーが儲からないため臨床に力を入れないのでは?とも言われています。

『グルタチオン点滴』の実際の効果はどうなんでしょう?

チョッと気になるのが、「劇的に効果があるケースからまったく無効である場合もあります。」や「自分で食事も摂れなかった患者が点滴療法を受けて6週間後、自分で食事ができるようになり、自分で歩けるようになった。その後、パーキンソン病の薬は必要なくなった」というような夢のようなコメント🤔

それが本当なら、パーキンソン病患者の何割かは『グルタチオン点滴』で要介護生活から自立した生活になれるってことですよね‼介護や医療費が激減する治療法を国が認めない、保険適応にしない、というのが不思議なんです。

特に劇的に効果がある場合と全く効果が無い場合がある…これって、効果が無かった場合には都合の良いフレーズのように思えるのですが🙄どうでしょうか?

保険が適応外となると『グルタチオン点滴』の料金は?

●自由診療なので病院によって違います。
例①:1 回 600mg~1,600mg を点滴投与。まずは週に 2~3 回を約 3 か月間行ない、その後は維持プログラムとして週に 1~2 回のペース。1 回の点滴時間は約 30 分。料金は2,000~5,000円。

例②点滴の量によって決まります。
グルタチオン点滴200mg⇒ 2,500円からグルタチオン点滴(高濃度)2,000mg⇒ 13,000円まで200㎎刻みで高くなっていきます!

3,000㎎で20,000円という病院も!多いのは1回4,000~5,000円ですが週に1~2回を維持していくには週に10,000円+交通費。月に50,000円くらいの出費です。それで、完治するわけではありませんから…。

この値段を妥当だと思うか、高いと思うかは人によって全く違うでしょうね。経済的に余裕があって『グルタチオン点滴療法』を受けてみたいという方は、決して危険な薬ではないので、試してみる価値ありかもしれません☺

私は経済的にも不可能ですし、サプリメントひとつでも主治医に報告してます。何が、パーキンソン病の薬に影響するか分からないからです。『グルタチオン点滴』を受けたいとか言おうものなら…「承認されてからにしましょう!」と笑顔でキッパリと返されるでしょう❗

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コメント

  1. […] ★グルタチオン点滴についての記事はこちらです。⇒クリック ★CBDオイルについての記事はこちらです。⇒クリック ★クルミについての記事はこちらです。⇒クリック […]

  2. 伊藤 より:

    こんにちは。毎回、更新楽しみにしています。
    御無事でおすごしでしょうか?
    以前、「痛み」についてコメントさせていただいた者です。

    先日、グルタチオン点滴に行き、点滴前・点滴後の動画を
    撮影しましたのでよろしければご覧ください。

    私は病歴14年目、要介護2です。
    効果は短いですが、点滴後は「まだ、生きていていいんだ・・」
    と実感できます。高額ですが、「生きる希望」をくれています。
    薬に汚された身体を浄化してくれているような。。。

    グルタチオン点滴が保険適用されますように!

    動画 → https://youtu.be/BEDWwxc5ftU

    • すごいですね!その一言です。私は、グルタチオン試しましたが、こんなに劇的に変化しませんでした。ただ、病院によって使用しているグルタチオンの“質”が違うというのを見たことがあります。保険適用されるには“医薬品”としての承認が下りなければダメだと思うのですが。当然、パーキンソン病にであれば受給者証が使えます。せめて薬として認められれば、今のように全額自己負担だったり、質が均一でなかったりは無くなるでしょう。なかなか難しそうですね。さて、私はこの2ケ月間くらいの間いろんなことに悩み、答えが出せず(出るはずはないのですが…)3記事ほど8割がた書いては下書き保存しています。今まで、データなどは調べて書きますが、なるべく自分の言葉で伝えていこうと、私なり(あまり好きな言葉じゃない)に書き進めてきたのですが。オーバーですが、自分に迷いがあると書いている文章が「空々しい」感じがしてくるのです。初めての製薬会社のこと、新薬のこと!調べるのが楽しくて。それを、つぶやきのように書きとめてきたのが、このブログでした。書けなくってひと月余り。レキップからハルロピへの移行が上手くいかず、左足の激痛と今までそれほど気にしていなかった症状も強く出て、元気に書けなかったのです。いつも薬合わせが上手くいかない…。元気に書く必要はないでしょうが迷いだらけだったんです。そして、先日思い切って集束超音波治療の治験説明を受けに行っていました。そこで得たものはとても多く、後日記事にします。けれど治療の難しさも実感し、またパソコンの前でボー然としている所に「友の会」から会報が。患者力という言葉に驚くほど反応してしまいました。私には全く患者力が無かったのかも。だから薬が効かなかったり、点滴を受けても効果が無かったりしたのかもしれません。患者力でやっと重い腰が上がり、記事の更新を目指して作成中です。とはいうものの、ネットで開いている和装小物のお店がそこそこの繁盛ぶり。オンの時に作るので、アッと言う間に1日が過ぎていきます。ゴメンなさい長々と。ようやく記事が書けると吹っ切れた瞬間の動画付きのコメントでテンションが物凄く上がってます。感謝です!!!

      • 伊藤 より:

        前向きに過ごされているようでホッとしました。

        グルタチオンは経験されていたのですね!
        私も初回はそれほど効きませんでした。
        800mg→1200mg→1600mg→2000mg→2400mgと増やす中で
        4回目の帰り道「風が心地いい」「空が青い」と感じて
        そんな当たり前のことさえ気が付けないほど
        数多くの痛みや不快や絶望に押しつぶされていたんだと。

        日本では、グルタチオンの1アンプルが200㎎だそうです。
        肝臓の薬としては、適量がそのあたりだからです。
        だから、日本製のグルタチオンを点滴する場合
        2400mg点滴しようとすると、12アンプルを注入することになります。
        医師によっては、4000mgが適量と言っています。

        20アンプルですね。各アンプルには品質保持の為、防腐剤が入っています。
        一回の点滴で20アンプルの注入をすると、防腐剤も20倍体内に回ることになります。

        いろんな病院に問い合わせましたが、日本製を使用しているところが多く
        実は今、私が通っているクリニックも日本製のグルタチオンです。

        アイスランドから1アンプル2000㎎(防腐剤が1/10)のものを輸入する方法もありますが、日本製と比べて品質がどうなのか、また輸送の際の温度管理は大丈夫かなど、不安も大きいですし、関税が高いため日本製の1万円増しの料金になるのだとか。。

        色々考えながら、現在は日本製 5アンプル→1000㎎に抑えています。
        現在のグルタチオン大容量点滴にはそんな危険もあるようです。

        集束超音波・・・今、私が自分自身に対して一番期待している施術です。
        記事を楽しみに待たせていただきます。

        「晴れ時々くもり」さんのブログは、私にとっては価値あるビッグデータのひとつです。
        個々人が、このレベルまで分析して、一つの人工知能に15万人全員のデータを放り込めば今の人工知能であれば、ちょっとした医師より、確かなアドバイス・薬の調整方法などを教えてくれそうな気がします。

        「ビッグデータを集める基地局たる存在があればいいなあ」と思いますが、ブログを書く本人や医師もやがて年老い、風化してしまったブログも多いですね。

        私も、ホームページかブログを始めようかと思い始めたところです。

        同病の方たちが参考になったり、頑張ろうと思えるような記事を書いていきたいですね。それが風化せず、積み重なったらいいなあ。。。

        また、コメントさせていただきます。

        • グルタチオン一つとっても色々な量、質、問題点があるのですね。私は、2ヶ月くらいエクフィナ、ハルロピと新薬への移行に苦しみました。前向きどころか『後ろ向き全力疾走(これだけは速い)』状態!突進だけが前向きでしたが…。今日の主治医診察でハルロピを元のレキップに戻してもらいました。これで体調が戻らなければ、進行と受け止めてハルロピの量を増やすことが条件(オーバーな)。数か月前に後戻りです。今の主治医は何かあると“仕切り直し”がいつものパターンです。正直なところ、効きそうなもの(もちろん安全性だけは調べて欲しいですが)は承認して、私たちに選択肢を増やしてもらいたいです。コメントありがとうございます。

  3. 2525Bird より:

    グルタチオンは、パーキンソン病の人に対しては確かに光明なのだと思います。
    が、どのように作られているものか、具体的に知りたいところです。原物質ですと副作用は微小ながらもあると思います。患者会はおよそバックに製薬メーカーさんがおられるので、情報の偏りがあります。化学合成薬とはどういうものなのか? 私たち、特に日本人が考えている医療はどのようなものなのか?(諸外国との比較やその歴史)、学んでいく姿勢が、とても大切だと感じています。日本は製薬メーカーの草刈り場に成り下がっている悲しい現状があります。諸外国で訴訟が起き、製薬メーカーが敗訴したり、効果がないと判断し、政府認証薬から外された薬も未だに処方され続けています。許可されている食品添加物の数も、諸外国の10倍以上であったりします。利権も渦巻き、癌利権の存在は有名です。癌はアメリカでは減少している病気です。売られているほとんどの野菜の種も種が実らないF1になってしまっています。なぜ、そのような病気があるのか?増えているのか?医原病、食原病、環境病(除草剤、合成洗剤や入浴剤などの経費毒、電磁波……)の存在がある現状も学ぶ姿勢が実に大切です。
    ZENホメオパシーのホメオパシー・ジャパンさんで「サポート・グルタチオン」が発売されたので、我が家では、とりあえず、それを試してみようと思います。近く、相談会にも連れていきます。
    この場をお借りし、ありがとうございました。

    • ありがとうございます。ムクナ豆やグルタチオンに関してだけでなく、なかなか今の日本の製薬会社で莫大なお金をかけて臨床にまで進められる企業があるでしょうか(国内承認限定です)?進められるかもしれないけれど、それだけの利益が見込まれるか…想像でしかないですが企業間、国同士の“しがらみ”のようなものは無いのでしょうか?新薬が開発されても前からある薬の“成分違い”や“貼布剤”などが多いように思われます。愚痴になってしまいました。製薬会社も国も『患者ありき』の目線ではなく『患者不在』のような気がして、進行性難病患者の不安は増すばかりです。「サポートグルタチオン」の効果など教えてください。

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