パーキンソン病に『ムクナ豆』は効果があるの?

承認されていない薬やサプリ

いろいろなサイトやチョットした広告でも『パーキンソン病にムクナ豆が効く!』というフレーズをよく見かけます。これは、自分がパーキンソン病だから、この○○はパーキンソンに効果が実証!なんて見出しに目が行くんですけどね😅

ただ、ムクナ豆が他のサプリメントと謳い文句が違うのが「天然のLドーパ」が含まれているというところ‼

今回は、ムクナ豆について書いていきます。

①ムクナ豆って?
②なぜ『ムクナ豆』がパーキンソン病に効くの?
③パーキンソン病の薬との併用はできるの?飲む量の目安は?
④『ムクナ豆』を豆から調理する美味しい食べ方は?

 

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その『ムクナ豆』って、どんな豆?

ムクナ豆は日本では『ハッショウマメ』と呼ばれているようです。名前の由来は、豊作で八升取れるから、という説や八丈島から渡来したため、など諸説あるみたいですね。

強健で多収性の作物なので、種実の収量は1アール(10m四方だったかな)あたり100リットルに達するそうです。ただ、高温生で短日型なので日本では、どこでも栽培できるわけではないようですね。

ムクナは、他感作用(アレロパシー)があることでもよく知られているそうです。アレロパシーって初めて聞く言葉なのですが、その植物から発せられる化学物質が、他の植物や微生物、昆虫などに対して何らかの(阻害的あるいは促進的)作用を及ぼすこと、となっています。

実際にムクナの栽培地跡には雑草が生えなかったり、逆にトウモロコシの株間にムクナを植えたところ、収穫量が増えたそうです。休耕地にムクナを植えることでその土地が元気を取り戻すことも分かって来ているようです。なんだか凄い植物‼

なぜ『ムクナ豆』がパーキンソン病に効くの?

私たちは、たんぱく質を含む❝食物❞を食べてそれを分解して❝アミノ酸❞を合成します。また、体内で合成できない❝必須アミノ酸❞は食物から直接取り出し、体内で一度「L-ドーパ」に変化し、血流に乗って脳内に行き、脳の黒質細胞でドーパミンに生成されます。

このシステムが上手く働くなってしまった病気がパーキンソン病。パーキンソン病は、神経伝達物質であるドーパミンの生成量が減少するために脳からの指令が充分に筋肉に届かず運動機能に障害が発生します。

ドーパミンの生成量が減少する理由は、脳の中でドーパミンを作る黒質細胞が減少するためですが、今のパーキンソン病の治療の中心は薬物療法です。L-ドーパ製剤を服用することで、ドーパミンの原材料であるL-ドーパを補っているのです。

そして、この『ムクナ豆』には天然成分としてL-ドーパが含まれているというのです‼パーキンソン病患者もドーパミンを全く作れないか⁉というと、答えはNO!でそれを作る脳の黒質細胞の量が減少したためにドーパミンを作る力が弱くなっているのです。

そこで、ドーパミンの素となるL-ドーパの含有量が多い『ムクナ豆』を食べることで、私たちパーキンソン病患者も体内にドーパミンを供給できる。⇒パーキンソン病に効く!となるわけですね🌈

パーキンソン病の薬と併用はできるの?飲む量の目安は?

本当にL-ドーパを含んでいるとしたら、病院で処方してもらっている薬+ムクナ豆となります。当然ですが…。これってレポドパを勝手に増量した状態ですよね❓私がもし『ムクナ豆』を摂りたいと主治医に相談したら…ウ~ン!その反応は微妙でしょうね。

主治医自体が『ムクナ豆』に詳しいわけではないでしょうから、『ムクナ豆』をどれだけ摂るから、レポドパをどれだけ減量しましょう‼ってアドバイスはもらえそうにないですね。

あくまで自己責任になってしまいそうです。「併用でジスキネジアや低血圧、幻覚が出る場合があります」と記載されているサイトもありますが、そうなった場合、どの薬が原因なのかが分かりにくくなってしまいそうです。かといって、レポドパは『ムクナ豆』でお願いします!って言って了承してくれる病院はあるのでしょうか⁉

ただ、ジスキネジアが出る!ということは、レポドパを増量するのと同じ効果があるってことですよね‼サプリメントとは違って、摂取すると薬並みの効果が期待できるだけに、返ってためらってしまいます。

ムクナ豆1日の摂取量ですが、いろいろ調べてみると❝豆そのまま❞でも❝粉末状❞でも3~4gくらいを3回のところが多いようです。あまり多くはないですね❗1ヶ月分で、4,000~5,000円くらいでしょうか。もう少し高いかも…。

『ムクナ豆』の調理方法や注意点は?

まず気をつけるのは、ムクナ豆は絶対に生で食べてはダメだということです。ムクナ豆は「あく」が強いうえ「フィゾチグミン(鬱傾向、アルツハイマー予防に効果的)」という物質が含まれています。これらは、生で食べると吐き気や下痢を引き起こす原因にもなります。ムクナ豆は、必ずあく抜きをして加熱調理して適量を食べましょう‼

①ムクナ豆を一昼夜水に浸します。ムクナ豆はとても固いので、調理にはに圧力鍋がお勧めだそうです。圧力鍋で約15分煮ると柔らかく仕上がります。豆を浸した水や調理に使った水にはL-ドーパが溶け出しているので有効利用しましょう。味付けはお好みで。

②生の豆をフライパンで、表面に焦げ目がついて皮が破れて香ばしくなる程度まで炒めます。炒めすぎると焦げ臭くなる、時間が短すぎると半生状態!仕上がり状態を見ながら一時間程度を目安にしてひと粒、ひと粒見ながら調理しないとダメみたいです。

どちらにしても、くれぐれも食べ過ぎには注意が必要です!ムクナ豆はパーキンソン病だけではなく、うつ病やむずむず脚症候群にも効果があるそうです。私の症状にはピッタリです。チョッと試してみたい気もしますが…。

ただ、上記にもあるようにパーキンソン病でレポドパを服用している人、妊婦さん、乳幼児、透析を受けている人、向精神薬を服用している人は自己判断せず、必ず医師に相談しましょう‼


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コメント

  1. hisao より:

    7月からムクナ豆をサプリメントとして飲んでいます
    日によって違いますがドパコールより効果がいい日があります
    病院ではロビニロールとアジレクト、ドパコールをもらって飲んでいましたが
    減薬して今はムクナ豆とドパコールで何とかやってます。

    • コメントありがとうございます。ムクナ豆は私の中では妙に位置づけが難しい存在なんです。とても“有名”なんですよ。でも、それだけの効果があるならば、キチンと摂取量と効果が臨床で証明されて承認がおりても良さそうなものなのに…。ムクナ豆を積極的に摂取すると費用がどの程度かかるかは分かりませんが、ムクナ豆を処方している研究所(クリニック?)もあったような?hisao様の様にサプリメントとして減薬のキッカケに使われるのが理想的かもしれませんね。また、是非効果などコメントで教えてください。お待ちしております。

      • hisao より:

        効果についてはまだ飲み始めたばかりなので、何とも言えませんが
        ドパコール、ロビニロール、アジレクトを飲んでいた時を80点としたら

        ムクナ豆は90点というかんじです・・・ただ、効果が2時間半くらいなので
        薬のほうが安定してると思います

        でも副作用の事を考えると薬は最小限にしたいですね

        良い結果が出ればまた報告します

        • 早速、ありがとうございます。勉強になります。ヤッパリ本当に服用しておられる方の意見は、こちらにも分かりやすいです。効果はやや高いけれど、持続性はやや低いのですね。ムクナ豆はジスキネジアは出現することはないのですか?では、また気づいたこと、しばらくの期間飲んだ感想などをお聞かせいただければ幸いです。

  2. Y子 より:

    こんにちは。ムクナ豆興味があります。パーキンソンの診断を受けて一年目に私も少し試しに飲んでいました。その頃病院の薬があまり信用出来ずにが、主治医に無断で勝手に減薬し、終いにはムクナだけ…
    と今思うと何て恐ろしい事をとしていたのかと思いますが。案の定いっきに症状は悪化し、治療開始時以下の状態になってしまいました。幸い薬を再開する事で元の状態に戻りましたが。ですが、今でもちゃんとした量のムクナを病院の薬と併用する事で、この先も薬だけで現状維持出来るなら!という望みでもあります。今後の効果、私も参考にさせていただきたいです。
    『空元気』でもブログに晴れ時々曇りさんのコメントが復活(!?)されていることを嬉しく思います。本当に大変な状況の中で逆に励まされる思いです。遠くから応援する事しかできませんが…

    • いつもいつも嬉しいコメントありがとうございます。主人は、決して楽観視できる状態ではありません。それでも家族揃って私が先か?主人が先か?訪れる難局に踏ん張り通すしか道はありません。最近では兵庫県支部のHPでも薬学名誉教授の支部長の元で記事を更新してい茄子。www.jpda28.jpも時々訪問してください。待っています。人生、終盤にさしかかると、本当にいろいろなことがあって、人の繋がりの大切さが身にしみます。ありがとうございます。

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