パーキンソン病に『腹式呼吸』は効果があるの?


私は要支援2でパーキンソン病の「特定医療費(指定難病)受給者証」を持っているので、週に2回の通所リハビリと医療費枠で週に1回“訪問リハビリ”を受けています。訪問リハビリの時に担当PTがリハビリメニューに欠かさないのが『腹式呼吸』なんです。

他のメニューは、その日のバイタルチェック(血圧・脈拍などの測定)や筋肉の状態で変わってきますが、『腹式呼吸』は必ず、それも時間をかけて行います。※40分間の中で5分以上は腹式呼吸に時間を割いていると思います。

腹式呼吸が健康に良い!というのは耳にする機会は多いですよね。それでは、パーキンソン病にとって『腹式呼吸』はどのような効果をもたらすのでしょうか?そのあたり調べてみました。

 

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『腹式呼吸』と『胸式呼吸』

『腹式呼吸』と一口で言っても色々なやり方があるので驚きました。息を吐くときに“お腹をへこませる”か“お腹をへこませないか”の違いもありました。ここでは、あくまでも私が一般的かな?と思われる方法を紹介していきたいと思います。

他にも大きな勘違いが私は『腹式呼吸』が“良い呼吸法”で『胸式呼吸』は“身体にとって、あまり良くない呼吸法”だなんて、あまり深く考えもせず思い込んでました。けれど、私たちが普段の生活で行っているのは『胸式呼吸』です。それがもし身体に良くないなら、大変ですよね…全く情けなくなってしまいます。

❖胸式呼吸とは?

胸式呼吸は、胸郭(背骨・肋骨・胸骨で構成されています)を広げながら鼻から息を吸います。そして吸った息を鼻から自然に出す呼吸法です。通常、私たちは『胸式呼吸』で生活していますよね。

胸式呼吸では自律神経の交感神経が優位になります。それは別に悪いことではなく、交感神経が優位になることで頭がスッキリとして、身体に適度な緊張感を与えることができるそうです。これは胸式呼吸のメリットと言えるのではないでしょうか?

 

❖腹式呼吸とは?

体の中の横隔膜という筋肉を上下に動かすことにより、鼻から息を吸いながらお腹を膨らませ、口からユックリと長~く息を吐き出してお腹をへこませる呼吸法と言われています。

胸式呼吸とは対照的に、このように深い呼吸を行うことで副交感神経が優位となります。そのためリラックス効果が得られるといわれています。

眠っている時は、誰でも自然と『腹式呼吸』ができているそうです。ところが、日中は肺呼吸になってしまっているため(ならざるを得ませんよね!)、息を吸うと肺を守る肋骨が広がり、肺も横に広がります。この時に、首・肩に余計な“力”が入り、緊張のため硬くなってしまうそうです。

『腹式呼吸』をやってみましょう!

 

まず、『腹式呼吸』のイメージをつかむことが大切だそうです。緊張で固まったままで、腹式呼吸をしても上手くできないとのこと!体を緩(ゆる)めることから始めましょう

●横になっての腹式呼吸

そして、緊張がほぐれてきたら、両手をおへそで三角形(よくツボで“丹田”と言われている辺りでしょうか?)を作るように軽く置いて、鼻から吸った息をゆっくりとお腹にためます。手でお腹が膨らむのを感じたら、今度はゆっくりと鼻から息を吐きます。そして、お腹が徐々に凹んでいくのを感じましょう!

吸う時の倍ぐらいの時間をかけて、ゆっくり吐き切りましょう。この動きを何度か繰り返した後(10~20回くらい、体が温まってきます)、普通の呼吸に戻していきましょう。

●座ってする時の姿勢は?

体がリラックスしても姿勢が悪かったり(例えば“猫背”)すると、横隔膜が充分に動くことができません。では、良い呼吸をするための良い座り方とはどういうものなのでしょう?

姿勢の要となるのは骨盤の中心にある“仙骨”だそうです。上半身の土台であり、下半身の中心に位置し、姿勢や体のバランスなどに深く関係している“まさに要”ですね。

良い姿勢の仙骨は、座った面に対して、垂直に立っています。デスクワークなどで仙骨が前に傾くと腰が丸くなり、猫背状態に!そうなると体が縮んだ状態なので深く大きな呼吸ができません。

かと言ってシャキ~ンと背筋を伸ばし過ぎるのもダメなんです。頑張りすぎると“反り腰”や“肩が上がってしまう”という緊張姿勢になる場合があります。せっかく仙骨が立っているのに緊張で呼吸は浅くなってしまうそうです。

理想は、体に無駄な力が入っていない座り方。その状態で腹式呼吸をすると、腹横筋が締まって、大きく吐いてシッカリ吸うという動作がスムーズにできるようになる…はずですが難しそうですね!

パーキンソン病のリハビリに『腹式呼吸』はどのように取り入れられているのでしょう?


パーキンソン病が進行してくると、ろれつが回らなくなったり、小声になったりします。そんな時に、正しい呼吸運動の練習が大切なのです。腹式の大きな呼吸をすると、声が出やすくなります。また、胸の筋肉が

硬くなると、呼吸が浅くなり、肺の中での空気の入れ換えが不十分になりがち!風邪をひくと肺炎になりやすいというリスクも高いので『腹式呼吸』のマスターは大切ですね。

【リハビリとしての取り組みの例】

●あおむけに寝て、枕や本などをお腹の上に置きます。⇒鼻から息を吸って、口から息を吐きます。⇒枕が上下に動くようにお腹で呼吸するコツをつかみます。

●PTや介護スタッフがいる場合は、あおむけになり胸に手をあててもらい深呼吸しましょう。正しい呼吸ができていると、呼吸のたびに胸がふくらんだり、しぼんだりします。これを確認してもらいましょう。

嚥下障害が悪化した場合にも『腹式呼吸』のトレーニングは有効です。
『腹式呼吸』によって深い呼吸を心がけ、呼吸機能を高めることで、気管に食べ物が入った場合でも排出しやすくなるそうです。食べ物がのどに詰まったり、むせたりするのは、食べ始めの時に起こりやすいので、食事の前に腹式呼吸をしてから落ち着いて食べるようにしましょう。

まとめ


『腹式呼吸』、あなどれません!私の場合は、マットに仰向けに寝て、PTが背中に手を入れます。その手の場所を“押す感じ”で腹式呼吸をします。最初は、どうしたら良いのか分かりませんでしたが、ようやく3ヶ月目くらいから「良い感じです。」と言ってもらえるようになりました。

このトレーニングは胸郭の可動域調整、呼吸筋に対する筋力トレーニングなどに役立つようです。背中が丸くなりがちなパーキンソン病患者の「胸を開く」という動きにもつながっていくようです。5分もすると、本当にポカポカしてきます。

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コメント

  1. チビタ より:

    嚥下にも効果が期待できるのは大きな励みです。

    滅多に語られないですが、呼吸と腹筋こそが肝と僕も思います。
    僕も書かれているとおり構音障害が強く、
    腹に力をこめないと何を言ってるのかわかりません。

    うちは19歳になるジジイの猫がいるのですが(人間だと95歳くらい?)
    お腹をぺっこぺこに凹ませて大声で吼えます。
    それを見て、「何ごとも腹筋だし呼吸だよな」と思い、
    鼻詰まりの酷い僕は、耳鼻科で鼻の粘膜を電気メスで焼き、鼻呼吸しやすいよう手術しました。
    呼気でお腹を大きく膨らませ、換気でお腹を凹むまで吐き切る。
    とても大事やと思います。

  2. HARETOKIDOKIKUMORI より:

    訪問リハビリのPTのメニューは、かなりシッカリしています。腹式呼吸の訓練も独特で最初は全くできませんでした。

    V字バランスをしたまま、キャッチボールとか半端なく大変ですが、若いのに引き出しが沢山ある頼りになるPTです。