パーキンソン病に限らず医療に関する領収書は必ず保管!勘違いが多い確定申告の常識!

パーキンソン病

パーキンソン病の自分の薬の管理は大切❗家族の健康や薬の管理も大切です薬局のレシートや領収書を保管する事は、確定申告のためだけではないのです

確定申告は3月に終わったばかり!と言われそうですが、2017年の医療費の申告を2018年にするのですから、もう半分近くが過ぎています。この5カ月間に捨てた領収書やレシートは無いですよね!

今回は
①医療費が10万円以上なくても『医療費控除』を受けることのできる大体のラインは?
②医療費控除の対象になるものは?について書いていきたいと思います。

《医療費控除》
その年の1月1日から12月31日までの間に自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合、一定の金額の所得控除を受けることができます。

ここで、私たちが勘違いしやすいのは医療費控除は10万円を超えないと受けられないという誤解です。

前の記事で「10万円」という数字を何度か出しましたがセルフメディケーション税制が中心の記事なのであえて通常の医療費控除はシンプルな説明にしました。

国税庁のHPにも「医療費控除の上限200万円」とはありますが、「10万円を超えると」という言葉は入っていません。

その代わり『総所得金額が200万円未満の場合は総所得金額の5%を超えた額が医療費控除の額となります。』という文言が入っています‼

簡単に計算式を書いてみます。医療費控除の金額(上限200万円)医療費(支払った医療費から健康保険・健康保険組合からの給付、保険金などで補填された金額を引いた費用)10万円または総所得額の5%となります!

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医療費が10万円以上なくても『医療費控除』が受けられる大体のラインは?

*給与収入が310万円以下。
*64歳以下の年金生活者の場合は年金収入が270万円未満。
*65歳以上の年金生活者の場合は年金収入が320万円未満。
*自営業の方の場合は売上ー必要経費ー青色申告特別控除が200万円未満

時々、使った医療費から10万円を引いた金額が還付されると勘違いされている方も!そんなに返ってきたら嬉しいですけど…。

医療費控除と言うのは『所得控除』です。所得によって税率が違います。もちろん所得が高ければ税率も高くなり還付される金額も高くなります。

医療費控除の対象になるものは?

◎病院を受診した際の診察料
◎病院から処方された薬代
◎通院にかかった交通費
これも医療費控除の対象になります。子どもの通院に親が付き添った場合は、どちらも控除対象です。電車やバスの場合は領収書が無いので、通院用のノートなどを作成しキチンと付けておけば問題なし

タクシー代は無理?
いえ、自家用車のガソリン代や駐車場代は対象外ですが、タクシー代は症状により認められることが多いと思います。

私のようにパーキンソン病など肢体障害がある場合公共交通機関がない場所にある病院に通院するにはタクシーを使わざるを得ません。ただし、領収書はキチンと保管しておきましょう。

◎保険がきかない治療費は対象外?
いえ、目的が『治療』であれば対象となります。歯列矯正は対象になりますが、美容目的の場合は対象外です。視力回復のためのレーシックは対象ですが、コンタクトレンズは対象外。

◎市販薬も治療目的の薬は対象
風邪薬、湿布薬などは控除対象となります。必ずレシートは保管しておきましょう。ドラッグストアなどで他の物と一緒に購入した場合は、できればレシートを分けてもらった方が確定申告の時に楽!店員さんは、慣れているので依頼すれば直ぐに応じてくれます。

◎夫婦共働きの場合は?同居していない家族の医療費は合算できない?
これって悩みませんか?結論から言うと分けなくても良いんです。夫の扶養に入っていない奥さんの医療費を合算しても問題はありません。

そして❝生計一❞は同居と言う意味ではなくて、別居しても生計が1つであれば合算できます。イメージ的には、単身赴任とか遠方の大学で家を出ている家族とかですね。

◎パーキンソン病の私も利用している介護サービス利用料の自己負担分は?
介護サービスの利用者負担額(自己負担額)で、医療系のサービス費用は、確定申告で所得税の医療費控除の対象となります。

介護老人福祉施設や地域密着型介護老人福祉施設のサービス費用については利用者負担額の2分の1が医療費控除の対象となります。

例:訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導、通所リハビリテーション、短期入所療養介護 などです。控除対象になるのか、キチンと確認しておきましょう!

※医療費控除の対象とならない介護サービス
福祉用具貸与、認知症対応型共同生活介護、特定施設入居者生活介護などがあります。これも事前に確認しておきましょう!

◎鍼灸などは控除対象となるのでしょうか?
私は、鍼灸院というのは保険がきかないもの!と決めつけていました。ところが…手順を守れば保険適応となるのです

鍼灸の同意書をもらう⇒医師に書いてもらう⇒鍼灸師の先生に同意書と保険証を渡す。という手順を踏めば鍼灸院でも保険適応で施術してもらえるそうです。

パーキンソン病の場合、鍼・マッサージなどを利用される方は多いと思います。これも医師が医療行為の一環であると認めれば対象となるわけですね!保険が適応されれば控除対象にも‼

私も来月から、2回の通所リハビリに加え『訪問リハビリ』を週に1回行なうことになり
ました。これも主治医に指示書を書いてもらえたので、介護保険ではなく医療保険で受けられるのです!ということは、月の上限の5,000円に組み込まれるわけです。ホントにありがたいですね❗

パーキンソン病にはリハビリが非常に大切という考えを主治医が持ってくれているからです。要支援の通所リハビリのメニューが今年の4月から削られてしまい、充分な体幹トレーニングができないことを心配しての指示書となりました。その事については、いずれ詳しく!

★確定申告で控除対象となるものは、意外と多い!ただ、領収書やレシートを無くしてしまってはお話しになりません。

キチンと整理して保管しておきましょう。交通費も通院した日にどんな交通手段を何時頃使用したかメモしておきましょう。

ハッキリ言って、税務署の人も一枚ずつレシートを確認している時間はありません。

要するに、チャンと医療費や交通費の管理ができているかを見るのです。私は、表紙のようなものを作成し、病院名、薬局名、交通手段などを箇条書きにしてレシートの❝束❞の上に付けます。

それだけで信用度がグンと上がります。チャグチャにして提出すれば信用もしてもらえません。
確定申告の直前になって慌てないように、毎月キチンと家族の医療費のレシートは整理して
おきましょう!


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コメント

  1. 小山 友弥(こやまゆみ) より:

    はじめまして。
    3年前から母がパーキンソン病と診断されて治療を受けています。 
    特定医療費(指定難病)受給者証と介護保険両方とも持っています。
    主治医もケアマネージャーさんも、こちらから質問がないと動いてくれない方なのですが、それに輪をかけて私(娘・次女)何無知なので日々手探り状態です。
    悩んでいた所、こちらのブログが目に止まりました。

    母は、パーキンソン病+要支援2ですが、最近意図せず突然転ぶ事が増えて来ています。
    先日はとうとう腕を骨折してしまいました。

    相談というか質問なのですが、整形外科の受診時、特定医療費(指定難病)受給者証を使って受診する事は不可能な事なのでしょうか?

    整形外科の医師に、何でもかんでもパーキンソン病と結びつけるな等、色々言われ、国保扱いとなりました。
    区役所の難病担当者・ケアマネージャー・知人の介護福祉士に相談をしに訪ね歩きましたが、調べてもどうしてもはっきりと分かりません。

    もし使えるなら、どの様な手順を踏めば良いのか、教えて頂きたくてコメントさせて頂きました。

    初対面(?)なのに、長文で申し訳ありません。
    お時間ある時で構いませんので、是非お返事頂けたらうれしいです。
    宜しくお願い致します。

    • コメントありがとうございます。今私も薬が合わないせいか転倒多いです。前後はどちらにも、左右は傾く方に。棒のように倒れるのでダメージ大きいですよね。主治医が動かないは、耳にしますがケアマネが動かないって…難病の受給者証は、事故(怪我)がPD(パーキンソン病)に起因しいる場合ですから。難しいかもしれません。お母様の、年齢、お薬も無いので何とも言えませんが、そもそも、日本は同時に複数の医師が、それも違う科の医師が患者の健康を考えません(診ません)。失礼ですがお母様は障害者手帳はお持ちでしょうか?それを使うというのも有りかな?と考えますね。骨折もなさっているようですし1種が支給されれば病院は全て一定の金額以下になります。歯医者さんもです。私は医師でもなんでもありません。もし許されるならお母様の年齢、お薬の名称など教えていただけると幸いです。

    • 何度もすみません。お母様はこんなに心配してくださる娘さんがいらして恵まれておられます。いきなり障害者手帳の話しをして驚かれたかもしれません。ただ、外科、内科、婦人科、耳鼻科の先生で神経疾患に詳しい方は少ないように思われます(私個人としてですが)。脳神経内科医自体が少ないですから。例えば、整形外科なら転倒が加齢によるものなのか、PDのすくみ足、突進歩行のが主な原因かを見極めるのは困難かもしれません。PDは気象病とも言われるほど自律神経のバランスが崩れやすく気圧が変わるとメマイがする方が多いです。私は耳鼻科で受診を断られました!難病患者は診れないそうです!!いろいろな方法が有ると思いますが私が助かっているのが障害者医療費受給者証です。何科を受診してもはらう金額は同じです。PD患者は自分が思うほど歯が上手く磨けていないケースが多く口腔内定期チェックは特に助かります。いろいろと模索しておられるようですね。パーキンソン病友の会もあります。今はオンラインで繋がることのできるPD患者と家族のためのコミュニティがたくさんあります。例:PDcafe、コントロールPDなど。私も複数参加してます。リハビリ一つとっても介護保険を使っての通所が、まず浮かびますよね。でも短時間集中で!と思えば医療保険を使った訪問リハビリもあります。私も勉強いたします。

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