パーキンソン病は多くの薬が開発され、今や患者は日常生活に困らない?間違いとは言えませんが、お薬合わせは大変です!


これは、私の体験談というか、つぶやきです。新薬開発の記事を書きたかったのですが久しぶりにブツブツ言ってみたいと思います。
12年ほど前になるでしょうか?私は、縁あって(?)日々進行していくパーキンソン病という厄介な、どうにも得体の知れない病気と出会ってしまいました。

その出会いは“突然”やってきました。でも、このブログを書き始めてから気づいたことがあります。パーキンソン病と診断がくだり投薬治療が始まったのが6年前。体調を崩してから6年くらい「ドクターショッピング」を繰り返していました。あらゆる科の診察を受けましたが異常なし!徐々に自分の精神が異常なのかも…と追い詰められていきました。

そして、ブログを書き始めて気づいたこと!というのは体調の悪さをハッキリと自覚する前からヒタヒタと、この病気は近づいていたような気がします。ジワジワ、ヒタヒタと忍び寄ってきた後は、攻撃の手を緩めてはくれません。

今回、2018年6月に武田薬品から販売が開始された『アジレクト(ラサギリンメシル酸塩)』を服用した結果と、エフピー(セレギリン塩酸塩錠)に再トライした顛末をまとめていきたいと思います。

 

サイド上

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パーキンソン病治療薬の種類

これも何度も取り上げてきましたが、あらためて見直しましょう!
❖パーキンソン病は『ドーパミン作動性ニューロンが20%を下回った時に発症します。
だったらドーパミンを脳内に注入すれば良いんじゃないの?って単純に考えてしまうんですが、それができたら難病にはならず、治療すれば完治、もしくは緩解(寛解:かんかい 完治とまではいきませんが、症状が穏やかになることです)するでしょう。

ところが、その方法は強敵「パーキンソン病」には通用しない。通用したらとっくの昔に病院に行きさえすれば、医師から『あぁ、パーキンソンですね。点滴打っておきましょう』とまではいかなくても『では、ドーパミンを補充できる限り補充しておきましょう。キレたらまた来てくださいね!』なんて夢のような話しになっているはず…。

現実は、皆さんご存じの通り“厳しい!”の一言。今、こうやっていても左足の第4、5の2本の指の痛みはハンパなく襲ってきています。お行儀が悪いなんて言っていられません!片足を椅子の上にあげて、時々マッサージしながら打ってます。

そもそもドーパミンは“血液脳関門”を通過できません。ですから、抹消に投与したところで脳内まではたどり着けないのです。そこで、登場したのがドーパミンの前駆物質レポドパ(L‐dopa)です。

今、レポドパ製剤が治療の中心になっているパーキンソン病患者は(私も含め)多い、というか大多数だと思います。このレポドパは血液脳関門を通過→脳内でDOPA脱炭酸酵素のおかげでドーパミンとなるのです。

通常の薬と同様にレポドパも服用後は小腸から吸収されて血中に入ります(血中濃度という言葉を聞いたことはないですか?)。このまま全部が脳までたどり着いてくれれば良いのですが、血管内で代謝されてしまうため、脳まで無事に到着するのは3%にも満たないそうです。

これでは、大量にレポドパを服用しなければいけなくなります。そこで、今私たちが日頃お世話になっている『配合錠』が誕生しました。レポドパ単剤よりも配合錠(合剤)の場合レポドパの投与量は最大10分の1まで減量できる場合もあるようです。※前にも触れましたがビタミンB6はドーパミンを代謝してしまうため多量のビタミンB6の摂取は避けるべきでしょうね。

❖単剤(これはレポドパ単剤です)…ドーパミン前駆物質
●ドパゾール
●ドパストン(カプセル)
●ドパール錠…これは、平成22年に販売中止となっています。単剤ではなくあらたに新薬を開発したためと思われます。

❖一般にDCI配合剤:末梢性ドーパ(DOPA)脱炭素酵素阻害と呼ばれる薬剤です。
作用としてはレポドパ単剤の時よりも作用している時間を延ばしたり、良く効くようになりました。

ただ、作用があれば副作用がもれなく付いてきます!長期服用での副作用としては、幻覚、妄想、Wearing-Off、ジスキネジアと呼ばれる不随意運動、突発性睡眠 などが挙げられますが、全員に副作用が現れるわけではありません。   

同じパーキンソン病患者でも、このレポドパの配合錠(だけではないですが)はそれぞれ処方される薬が違います。主治医と手探りで、少しでも楽に暮らせるよう行きつ戻りつといった感じですね。この病気は、罹患前の体調を100とすると服薬で70~80%くらいを保てれば上出来です!

《レボドパ + カルビドパ》

●メネシット
●ネオドパストン
●レプリントン

《レボドパ+ ベンセラジド 》
●メネシット⇐ 私は、エフピー、アジレクト共に合わず、困り果てた末に“頓服”として朝・昼・夕に一錠ずつ飲んでいます。
●ネオドパストン
●イーシー・ドパール
●マドパー⇐レポドパと言えば“マドパー”くらいよく処方されているのではないでしょうか!私も5~6年は、まだマドパーのままの治療計画だったのですが…。

《レボドパ + カルピドパ + エンダカポ配合薬》
●スタレボ50㎎・100㎎: 末梢性ド-パ脱炭素酵素阻害、カテコールOメチル基転移酵素COMT 阻害⇐私が、今メインで服用しているレポドパです。

ニュープロパッチで“首下がり・腰折れ”という副作用に襲われマドパーを止め、合剤の多いスタレボを服用しています。幸いなことに「スタレボ」との相性は良かったようです。特に副作用もなく、まずは難しいと言われていた首・腰の前傾姿勢も1年後ぐらいには、ほぼ分からないくらいに!

ドーパミンが分解されるのを阻害し、レポドパの作用を強めたり作用時間を延ばす。

モノアミン酸化酵素阻害薬(英語: Monoamine oxidase inhibitor:MAOI)は、モノアミン酸化酵素の働きを阻害することによって、ドーパミン、セロトニン、アドレナリンのような物質の分解を止めようとするお薬。貯金の仕方に“働いてドンドン貯める”というのと“節約する”のがあるように、これは使わない!節約型のタイプ。

●エフピー
●アジレクト⇐2018年6月から販売
この「エフピー」と「アジレクト」には、大きな特徴があります。ただ、全員に当てはまることではなく、大変なのは“抗うつ剤”服用している“パーキンソン病患者”にとって!なのです。

私自身が体験したことですが、この2種類(作用は、ほぼ同じ)の薬には振り回されました。パーキンソン病が確定し直ぐに服薬を始めたのがマドパーとミラペックス(これは同じ薬です。

ドーパミン受容体作動薬ビ・シフロール錠の徐放錠(ゆっくり溶ける)がミラペックスLA錠なんです。こちらは徐放剤なので1日1回。ここがややこしくてミラペックスの方は適応はパーキンソン病だけで、私が悩まされている“むずむず脚症候群(レストレスレッグズ)”には使えません。

お薬が全部、自分に合えば少しは楽でしょう!

薬の種類は、まだまだあります。私自身上記以外の薬もたくさん飲んでいます。ここでチョッと話を無理矢理に題名に戻します。薬の説明の続きは次回。

ちょうど、私が首下がりと腰折れが出た薬の説明が次回になります。“転倒しやすくなった!”に関する記事も以前書いたことがあるのですが。その原因となったのが(あくまでも私の場合に限って!としてですよ)、このMAO‐B阻害薬!

このMAO‐B阻害薬との相性はトコトン合わないようです。最初の主治医が「エフピー大好き!」パーキンソン病の治療薬を服薬して1年半くらいで、エフピーを勧められました。当時、私は足の痛み軽減のため抗うつ剤の「リフレックス」を一日1錠、精神科から処方されていました。

上記に書いたエフピーとアジレクトの特徴とは、全てと言っても過言ではないほど抗うつ剤との併用は禁忌です。セロトニンの再取り込みを阻害する多くの抗うつ薬とでは、セロトニン症候群を起こす可能性がゼロではないからです。

一度目のトライは当時の主治医が「笑顔でいられるんだたら“うつ”じゃないから、今日から2週間リフレックスを止めて、その後エフピーを服用。その2週間後、今日から4週間後に」とだけ。

突然数年間服用してきた抗うつ剤を一気に断薬!リフレックスは効き目も穏やかで、長く10日間くらいは身体に薬が残っていたせいか変化はなく、2週間目からエフピーを飲み始めました。飲み始めた時には、既にリフレックスを突然断薬した影響が出ていました。

耐えがたい足の痛みと不安感。死んでしまうんじゃないかという恐怖。救急外来で何とかその日の医師に診察してもらい、そんな無茶なことをと言われました。エフピーを服用してしまっている以上はまた2週間待たないとリフレックスは飲めません。

まぁ、3日間だから直ぐに元に戻しても問題はないと思うけれど、万が一ということがあるから1週間頑張って!リフレックス再開したらすぐに楽になるからとのこと…帰宅後すぐにカレンダーにグルグルに○印を入れました。

その1週間の長かったこと!1週間後に服薬を再開し3日ほどで落ち着きました。その後主治医は、スッカリ機嫌を悪くし、まともに話も聞いてくれなくなりました。そして、もう打つ手は無いよ!エフピーも飲めないんだから、DBSもできないよ抗うつ剤飲んでるからね。この薬がダメ。あの薬がダメって厄介な!って即、家に帰って転院先を探しました。

それが今の主治医です。事情を話すと紹介状なんていらないから、お薬手帳だけ持っていらっしゃいとのことでバタバタと転院。お薬の整理から始まりました。

そして1年後、再度エフピーを試してみることに!というよりリフレックスの断薬が主な目的。やはり、将来的に考えても抗うつ剤はできることなら断薬しておいた方が良いということで、精神科に相談。院長は、前に聞いたときは自殺行為かと思ったけど減薬からなら問題無いよ!

エッ!そうなの?まず1日の量を減らしても、なかなかやめられないこと。飲むスパンを長くすることで無理なくやめられるから、と言われました。まず、次の予約の4週間後まで2日に1錠に⇐問題なくクリア!

次の診察で、次の4週間後まで3日に1回にして⇐クリア!次の…この頃にはカレンダーに印も入れず、飲んだかどうかも分からなくなっていました。2ヶ月チョッとで苦しむことなく断薬。前は何だったんだろう?

 

では、お薬合わせはスムーズだった?


そこまでして頑張ったのですが、エフピーを服用するとジスキネジアが!私の場合、口の周りが気持ち悪くなるんです。いつの間にか上唇を巻込んで噛んでいる。口の周りがモゴモゴするんです。本当に不快です。あえなく断念。

そして2018年6月に待望のアジレクトの販売が武田製薬から始まりました。1錠でエフピー4錠分という作用の強さ。一応50㎎も作られましたが、一般に処方されるのは100㎎の方。

これが、ダメでした。立ち上がるとフラッとなるどころか数秒間ですが目の前真っ暗。血圧の変動が1日の間に数回ある。そして転倒が始まりました。突然です!少し動いただけでバランスが取れません。いろんな所に身体をぶつける。右への傾斜が酷く、電車のシートから転がり落ちる。

とりあえず、アジレクトはストップ。そして、主治医が再度エフピー1錠からの服用を提案。パーキンソン病の薬は飲んでみなくちゃ分からない!再々トライ!

結局、増やすごとにバランスが悪くなりアジレクトも含めると6月から2月までの9か月近くのMAO‐B阻害薬との闘いは“惨敗”という結果に終わりました。

パーキンソン病の投薬治療には、ハッキリとした“こういう症状にはこの薬が効果有り”といったガイドラインが作れません。同じ薬でも患者によって効き方が大きく違うことが多々あります。というか10人の患者には10通りの処方が必要です。

とにかく飲んでみる!ダメなら足してみる。次は減らしてみる。神経内科の医師って、職人芸みたい!って思ったりして。ドンドン増やすとどの薬が良い作用をしているのか?どの薬の副作用なのか分からなくなります。

前にも書きましたが、下痢っぽかったので下痢止めを飲んだと主治医に話して、それはしてはいけません!ときっぱり言われました。そんな時は、電話でナースに伝えてください。直近で増やした薬が有れば休薬、または減薬してみましょう。下痢止めで止めてしまえば原因が分からなくなります!とのこと。

 

まとめ

薬が増えたといっても、新しい作用をもたらしてくれる薬が出てくることは記事を書きながら“無いな~!”と思います。同じ作用の薬の進化系。徐放剤に変わった。貼り薬に変わった、等々。それも嬉しいことですが…。

パーキンソン病の実態をもっと知って欲しい!何度も何度も書いていますが、もはや難病ではない…なんてことはありません。患者は日々病気の進行に怯え、悩み、それでも明日は新薬が、新しい治療法が発表されるかも、という希望を支えに生きています。