パーキンソン病患者にとって『薬』は命綱!ならば、できるだけ効果が出るように正しく服用しましょう!


パーキンソン病には“薬(完治させたり、進行を止めるものではありません)”は、有りますが、自分に合うか、合わないか?で症状の出方、副作用の強さが個々で違う病気は少ないかもしれません。私は、一度“ニュープロパッチで”腰折れ”、“首下がり”の副作用の経験者です。

それ以来、あの前が全く見えない不便さ、お化粧するときすら鏡を膝の上に置かなければできませんでした。薬の“飲み合わせ”も抗パーキンソン病薬は複雑です。そして正しい服薬方法を守ることも大切な課題です。

今回は、薬の飲み方という基本中の基本に戻ってみたいと思います。だんだん、病歴が長くなると薬の飲み方も「マッ、これでも良いか!」みたいになっている自分に気づくことがあります。そして、まだまだ知らなかったこともたくさんありました。
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何となく飲んでいる“胃薬”はありませんか?


胃薬って、まぁ飲まないより、飲んでおいた方が胃のためには良いんじゃないの?って思いがちですよね。けれど、必要のない薬を薬局で買って何となく飲んでいると返ってパーキンソン病からくる“ムカムカ”を見落としてしまうかもしれません。

パーキンソン病の治療薬から“ムカムカ”しているのなら、胃酸の分泌を抑えたり、中和したりすることが目的の「胃薬」は効果が期待できないそうです。

とにかく、アレッ!おかしいと思ったら、自分の症状に必要な薬かどうかを主治医に訊いておくことは必要だと思います!そして、何となく飲んでいた胃薬を一旦休薬し、本当に自分にとって必要な薬かどうかを自己判断でなく主治医と見直してみてはどうでしょう?

抗パーキンソン病薬からくる“ムカムカ”には、ドンペリドン(ナウゼリン®⇐有名ですよね!痛み止めのロキソニンが処方される時ペアのように処方されます)が選択されることが多いようです。

ナウゼリンの効果が高くなる飲み方は、レポドパなどを服用する約30分前くらいに飲むのが良いそうです。ナウゼリン®はドーパミン阻害剤じゃないの?…ところが、ナウゼリンは脳内には入りにくいのでパーキンソン病患者が服用しても、症状悪化の危険性は少ないとのこと。

もう1種類、胃薬として処方されることの多いメトクロプライド(プリンペラン®)は、脳内でもドーパミンを阻害してしまいます。ということは、パーキンソン病症状を悪化させる危険性があります。

まず、病院で処方する場合医師がそんな組み合わせをするとは考えにくいですね。また、お薬手帳などに記載があれば、薬剤師が気づき医師に薬の変更を依頼してくれるはずです。

気をつけなければならないのが「飲み残した薬」!冷蔵庫の中に胃薬や痛み止め程度なら入っていませんか?パーキンソン病になる前、私は処方された日にち、効能などを書いたメモと錠剤やカプセルをジッパー付きの袋に入れて冷蔵庫で保管してました。今考えると恐ろしいことなんですが“自己流置き薬”です。

これは誰もチェックしてくれません。絶対に自己判断で薬を服用することはやめましょう!

基本的な薬の正しい飲み方!

パーキンソン病の薬の中にも結構大きな錠剤ってありますよね。かみ砕いて(すりつぶして)服用しても、その薬が全部体内に入ったのですから効果は同じじゃないの?またカプセルも喉にくっつきそうだし、横に入るとゴックンする時、喉に違和感を感じることってありますよね!じゃあ、カプセルから出して飲んでも薬はチャンと収まってるから大丈夫?

そんなバカなことするわけないじゃない!って思っているかもしれませんが、間違った飲み方をされている方は少なくないようです。間違った飲み方をすると効果がキチンと出ないだけでなく、副作用が起こることがあるそうです!

ご存知の方の方が多いと思いますが、薬の形や大きさは、胃、小腸のどこで溶けるかを計算して成型されているのです。何層にもコーティングされた錠剤は、そのコーティングで有効成分が吸収されるタイミングを調整しています。

また、薬によっては胃酸に弱いため、小腸で溶けるように成型されているものもあります。もし、それをかみ砕いてしまったら…すりつぶしてしまったら、小腸で有効な血中濃度になる筈だったのが台無しになるかもしれません。

最近多くなっている“徐放剤(徐々に吸収されるので効き目が長い)”は、すりつぶして服用すると、一気に溶け出してしまうため、薬の作用が強く出すぎることがあるそうです。自己判断をせず、飲みにくいな!と思ったら医師に相談してみましょう。効果が同じで薬の成型が違うものがあるかもしれません。

《錠剤の種類》
◆口腔内崩壊錠(こうくうないほうかいじょう:OD錠)
だ液や少量の水で溶けるように作られた錠剤で、OD錠とも呼ばれます。飲み込みが悪くなった患者さんでも飲みやすいですね。

◆チュアブル錠
かみ砕いて、だ液で溶かして飲む錠剤。私はパーキンソン病の薬でこの形のものは知りません。

◆舌下錠(ぜっかじょう)
舌の下に薬を入れて、急速に有効成分を口腔粘膜から吸収させる錠剤。飲み込んだり、かみ砕いたりせず、だ液で自然に溶かします。

◆バッカル錠⇐ 初めて聞きました!
舌下錠と似ていますが、有効成分を口腔粘膜からゆっくり吸収させる錠剤で、薬を歯と歯ぐきの間にはさみ、飲み込んだり、かみ砕いたりせず、だ液で自然に溶かして服用します。

『血中濃度』という言葉は、しばしば出てきます。血液中にくすりの有効成分がどの程度含まれているかを表しています。全ての薬は、どの程度の血中濃度で主作用が最大限に発揮するか、どの程度の血中濃度になれば副作用が起こるのかが確認され、飲み方(用法)、飲む量(用量)が決められています。

ですから、薬の用法・用量を自己判断で増やしたり、減らしたりすることは絶対にやめましょう。薬が毒に変わるかもしれません。また、こういうことを調べていると薬の開発の難しさが、ひしひしと感じられます。

《L-ドパ(レポドパ)製剤の飲み方の注意点は?》
レポドパは酸性の水に溶けるそうです。ですから、胃の中が充分に酸性に維持されていることが必要なんですね。胃の機能が低下していると胃酸が充分に分泌されず、胃の中に少量の食物が入っただけでも酸が中和され、レポドパの吸収が悪くなることがあるのです。

また、レポドパはアミノ酸の一種で、体内に吸収される際にアミノ酸の通路を通ります。そして食物の中の蛋白質もアミノ酸に分解されて、同じ通路から体内に吸収されます。服用時に消化管内に蛋白質があると、レポドパの吸収を邪魔してしまう可能性があることは容易に理解できます。

レポドパは、食後少し(半時間程度)時間を開けて服用した方が効率的に吸収されると考えられます。主治医と相談した上で、食後にこだわらず食前や食間に飲むのも良い方法かもしれません。

不足した胃酸を補う意味では、レポドパを飲む時にレモン水などを併用したりする方法も、吸収を高める良い方法だそうです。

私は朝起きる時が一番大変!起床時は前日に内服した薬の効果が切れる時間帯で、最も身体の動きが悪くなっています。着替えにどのくらい時間を費やすか…情けなくなってきます。

一度主治医に相談をしてみようと思っているのですが。就寝前に枕元にレポドパ半錠と倒れても大丈夫なようにペットボトル(夏は水筒ですね!)を用意して、起きたら直ぐにレポドパを飲んで、しばらくして体が動くようになってから起き出せばどうか?

でも、そうするためには結局半時間以上は、早起きしなければいけないわけですから支度に時間がかかるのは同じですけれど。二度寝の恐怖もありますね!目覚ましを2パターンセットしておかねば。

まとめ


“薬を飲む”それ自体、何らかのリスクを背負っているのではないでしょうか?特に私たちパーキンソン病のように、治療法が確立していない難病は“薬は命綱”。飲まなければ動けません。

そんな医療の現実の中、せっかく薬を飲むのですから、その効果を最大まで引き出したいものですね!それには、正しい服薬方法を守らなければいけません。今回は、本当に基本に戻りました。

実は食事のこと、摂取した方が良いと言われているビタミンの事まで書く予定でしたが、例のごとく長々とした記事になってしまいました。続きは次回で!