久光製薬が開発中の経皮吸収型パーキンソン病治療剤。販売契約は協和発酵キリン!


昨年、久光が承認申請を提出中であることを記事に書きました。それがいよいよ販売段階が見えてきた…といったところでしょうか?「経皮吸収型パーキンソン治療剤」とは、いわゆる“貼り薬、パッチ”のことです。

大塚が初めてパーキンソン治療薬として経皮吸収型で発売したのが、今ではお馴染となってしまった“ニュープロパッチ”です。

2013年に、日本初の経皮吸収型ドーパミンアゴニスト製剤(レストレスレッグス症候群の適応症)として“ニュープロパッチ”は発売されました。私が長い長いドクターショッピングの末、パーキンソン病と診断がくだった年です。その後、この小さなパッチが私を苦しめるのですが…。

ニュープロパッチの販売が始まった頃のどこかの新聞?でしょうか。このように書かれています。1日1回貼るだけで、24時間安定した血中濃度を維持する『経皮吸収型ドーパミンアゴニスト製剤』。

パーキンソン病では、治療の満足度は未だ低く、早朝にかけて薬の効果が切れてしまい、目が覚めてもすぐに活動できないなど日常生活に支障が出てきている(私も当てはまります!充分に)患者さんは多いと考えられます。

そのツラさは、パーキンソン病になった人でないと分かりません。私が服薬を始めてから6年近くが経ちますが、劇的に効果が現れる、また進行をくい止めるといった治療や薬はありません。

それが叶わないなら、せめて…せめて1日を通して“少し痛いな”、“少しツラいな”くらいの薬が開発されればどれほど嬉しいでしょう!私たちパーキンソン病患者にとっては1日を安定して過ごせること!は夢のような事なのです。

大塚製薬から画期的な“貼り薬”が発売されて、一日中効いてるらしいよ!というのを耳にした時、あぁ!私は何てラッキーなんだろう。そんな薬ができてるんだったら大丈夫じゃないのか?このくらいの症状のまま生きていけるんじゃないかな?

何てことを考えていた時期もありました。そしてマドパーとミラペックスから始めたパーキンソン病の服薬も、ニュープロパッチに切り替えることになりました。期待でイッパイでした。ところが、そう上手くいかないのが私の人生。なんと4.5㎎から9㎎に増量した途端…首下がりと腰折れという、とんでもない副作用に苦しめられることになりました。

ただ、パーキンソン病の薬は私に副作用が出たからと言って、恐れることなどありません。逆に怖いのは“飲んでみないと分からない!”というところなんです。それも、増やした方が良いのか?減らした方が良いのか?判断が難しい場合はどうするか…『両方試す』しかないんです。

薬には「商品名」と成分を示す「一般名」があります。当然と言えば当然ですが、薬局とかで“私、そんな薬飲んでませんけど!”って言いたくなることないですか?例えばアマンタジン…これはシンメトレルです。今回「経皮吸収型パーキンソン治療剤」として注目を集めているロピニロールって?その辺り調べてみました?

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ロピニロール塩酸塩とは?

販売開始が見えてきたかと期待できる「経皮吸収型パーキンソン病治療剤ロピニロール塩酸塩」(開発コード:HP-3000)ですが、“レキップ”と言えば、な~んだ!って思われる方は多いのではないでしょうか?

簡単に言ってしまえば、今まで経口薬だったレキップに経皮吸収型、パッチタイプが出るということなんです。

レキップは、1日1回服用のパーキンソン病治療薬で、承認取得は2012年 グラクソ・スミスクライン株式会社がロピニロール塩酸塩の徐放性製剤「レキップ®CR錠2mg」、「レキップ®CR錠8mg」の製造販売承認を取得したものです。

「レキップ®CR錠」は、ロピニロール塩酸塩(非麦角系ドーパミンD2受容体系作動薬)の徐放性製剤です。私も服用はしていますが、主治医はあまり長期服用を勧めません。少しずつ減薬している状態ですね。私には合ってるんですけど…。

このレキップに関して困るのは、とにかく取り出しにくい!元々手先が危ういというのにかなりの力を入れないと錠剤を出せません。そしてデカい!嚥下能力が落ちているパーキンソン病患者にはツラい大きさ。そして、取り出したときレポドパの「スタレボ」に似てるんです!

ということは、貼り薬になると上記のことは一気に解決するわけです!それは良いかも。

経皮吸収型パーキンソン病治療剤ロピニロール塩酸塩の販売開始はいつ頃?

レキップは、効き目が高いドーパミン作動薬として広く用いられているようです。効果も安定していて、メリットとしては運動合併症状がおさえられる点。

早期の比較的軽い症状には、まずこの系統が処方されることが多いようですが、一方で早くからレポドパでしっかり治療した方が!など、なかなか一本化しませんね。

動作緩慢、運動能力改善という効果だけでなく、パーキンソン病にともなう気分障害(抑うつや意欲低下)にも有効との報告があるようです。一方、突発性睡眠が起こる可能性があるという報告も。

私は、レキップのせいかどうかは定かではありませんが、一度気が付いたら電車の座席から転がり落ちでいたことがありました。周りもビックリしたでしょうが、一番驚くのは、本人ですよね。おまけにウトウトしたような記憶がないんです。

そして「経皮吸収型パーキンソン病治療剤」は協和発酵キリンが久光製薬と国内での販売契約を結んだことが発表されました。

私たちパーキンソン病患者にとって、薬の選択肢が一つでも増えることは大切な、大切なことなんです。それだけ自分に合った薬を見つけられる可能性が高くなるからです。薬合わせは、想像以上に困難な時がありますから…。

販売開始までには、どうやらもう少しかかるようですね。2020年2月の承認を久光製薬は目標としていて、その後に協和発酵キリンが販売する!早くともまだ一年後か~!

経皮吸収型のメリットは?

皮下の血管から血液に取り込まれることで、皮膚やその近くの組織ではなく全身への作用を期待することができる。また、長時間にわたって血中濃度を一定に維持することができる。これは大きなメリットです。嚥下障害の患者さんにもニュープロに続く朗報ですね!

販売締結書によれば、本剤は、久光製薬の TDDS(Transdermal Drug Delivery System:経皮薬物送達システム)技術を用いて開発した全身性の経皮吸収型製剤であり、安定した血中薬物濃度を維持し効果を持続させることで、パーキンソン病治療剤の新たな選択肢となることを期待しているとのこと!本当に期待してます。

まとめ

貼り薬で心配なのは、やはり“かぶれ”ですよね!私はかぶれやすいので心配です。いくつになっても変色した腕とかは見せたくないと思ってしまいます。

久光製薬は、2016年度科学技術分野の文部科学大臣表彰で、「皮膚吸収性に優れた消炎鎮痛貼付剤を開発した」として、科学技術賞を受賞したと発表しました。

久光の経皮吸収消炎鎮痛薬モーラステープが、製剤から高い薬物放出性と皮膚への高い吸収性を有すること、関節部位にも密着貼付できるにもかかわらず皮膚かぶれが低減されるといったことからだそうです。

こちらも期待“大”ですね!!