パーキンソン病で介護認定から6年目。あえて健常者と一緒にカルチャースクールの体操を始めました。

パーキンソン病

週に2回の通所リハビリ+週に1度の訪問リハビリのペースでやってきたのですが、ここへきて、介護保険を使わないカルチャーの体操教室に通うことを選択しました。当然、他の方は“健常者”ばかりです。通所リハビリは私を立ち直らせてくれた大事な場所です。でも一度、巣立ってみようと決心しました。

2013年に6年近くにも及ぶドクターショッピングの末、ようやく「パーキンソン病」との確定診断が下ったのが、昨日のようであり、遠い昔のようでもあり…。今の動きや歩き方が“健常者”とは違うのだろう(間違いなく違うのですが…)と思いつつ、もはや私には“普通”がどうであったのか記憶の片隅にも残っていません。

パーキンソン病の診断後、介護保険の申請をし『要支援1』となったため通所リハビリに通うことになりました。最初の頃の戸惑い、どうして私はこの送迎の車に乗っているのだろう?とボンヤリと窓の外を眺めていた頃のことはブログでも何度も取り上げています。

仕事も辞めて、生き甲斐もなく、おまけに治療法がない進行性の難病に罹患してしまった!なんで、私が?そんな私を外へと向かわせてくれたのは通所リハビリで体を動かすことでした。そして、今、もう一歩進んでみようと思っています。

 

無い!無い!と言ってないで探してみることにしました。

 

私は、今まで「自分が住んでいる所には、障害者が自分のレベルや目標に合わせて運動する施設が無い」「施設利用料は、障害者手帳を見せると半額になるけれど、運動機能訓練士などのトレーナーがいない」など、“無い”ということにこだわっていました。

行政が悪い、市の障害者対策が悪い!文句ばかりでした。通所リハビリも私一人にかまってなどいられません。他の利用者さんたちの安全も見守らなければならないのです。

パーキンソン病は進行性です。徐々に歩行姿勢も気になりだし、急に後ろを振り向いたときなど、ドキッとすることも多くなってきました。ですから「シッカリと体幹を鍛えたい!」というのが、施設に対しての私の希望でした。

けれど、通所リハビリの同じ時間帯の利用者が、同じ目標というわけではありません。特に複数人数で行うメニューは大体真ん中辺りの難易度に合わせます。パーキンソン病は“オフ”の時は動かなくなりますが、ちょうどリハビリの時間帯の辺りは“オン”なので、いつ鍛えるの?今でしょ!(古い)って感じなんです。

少し物足りない…。そう思いながら通ってもモチベーションが上がってこないんです。一日でも長く自分の足で歩きたい!パーキンソン病と診断されてから、それだけは変わらぬ目標です。週に一度の訪問リハビリを受けるようになり、時間は短くても私に合わせたメニューで動くことができるようになると、ますます『動けるうちに、もっと動きたい!』という気持ちが揺るぎないものになりました。

そして、思い切ってカルチャースクールへ!

前々から気になっていた『リビング・カルチャー倶楽部』の「元気づくり体操」。持久力や筋力アップするための運動、バランス運動を繰り返し行うことで体の機能低下を予防します。と書いてあります!良いんじゃないですか!?

指導者は、チェアエクササイズインストラクター・高齢者体力づくり支援士!絶対に行ってみたい。月に2回で1回が1時間です。これなら、訪問リハビリを2回に増やして組み合わせても、何とか無理なく続けられそう!ただ、問題は“障害者、それもパーキンソン病という難病患者を受け入れてくれるかどうか?”です。

悩んでいても前には進めません。早速電話してみました。即、お断りかと思いきや、『とにかく一度体験に来てみてください』とのこと!ドキドキしながら体験に行きました。他の利用者さんには、私の病気のことは軽く話してあったようです。

1時間ですが、内容が濃いです。15分動いて10秒ぐらい水分補給の繰り返し。立って運動するのと、座って運動するのが半々ですから、久々に充実感を味わうことができました。でも、サッと椅子の後ろに移動するときなどは、気をつけないと転倒して迷惑をかけることになりかねません。

一応は、3ヶ月6回が1クールですが、皆さんズッと継続して来られている方ばかり。私も今月で1クール終了しましたが、継続して申し込みをしています。

どんなことをしているかというと!※トレーナーにもリビングカルチャーの方にも了解いただいて撮影しています。
①まずラジオ体操から始まります。これは立ってしますし、シッカリとしたラジオ体操。息が切れます。

②椅子や床を使ってヨガのポーズ。


③筋肉をシッカリと意識する。


※これが、結構きついのです!

④リズムに合わせて!

1時間、シッカリ動きます。送迎もありません。でも、ユックリと買い物をしながら帰ります。ダメだ!と思ったら、無理せずにタクシー使っちゃいます。

まとめ

思い切って健常者と一緒にカルチャーに通い始めて2ヶ月近く。自分が思うより周りは、私が障害者であることを意識していない様子です。障害者と健常者という壁を作っていたのは、私の方だったのかもしれません。気を遣ってくれているのかもしれませんが、和気あいあいと楽しくやっています。

今は、週に2回の訪問リハビリと、元気づくり体操で充実してます。また、病気の進行具合でどうなるか分かりませんが、それはその時に考えれば良いと思うようになりました。自分の体調や目標に合わせてもらうことも良いですが、自分が求めているものを自分で探してみる!そして、まずトライしてみる!時間は戻ってきません。

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