久しぶりのお薬合わせです。武田薬品からでた『アジレクト』を追加で服用することになりました。今まで何度も書いてきましたが、私はニュープロパッチで『腰折れ・首下がり』という副作用が出てから、新しい薬を飲み始めることが怖くなってしまっています。ついつい、効能書きを詳しく読んでしまうんです。
そして、薬には必ずと言って良いほど記載してある“副作用”の欄を必要以上に読んでしまいます。それで、チョッとでもそういう兆候が現れたら、服用を中止しなきゃ!って思いこんでしまう傾向があるようです。
でも、病気の進行とともに自分に合った薬を加えたり、変更したりしていかなければ動きは悪くなるばかりです。今回の新薬追加は上手くいくのでしょうか?
武田薬品工業が、イスラエルのTeva社が開発したパーキンソン病治療剤「アジレクトⓇ錠」(一般名:ラサギリンメシル酸塩)の日本での開発・販売に関する契約を結んだのが2014年3月。
その後、早期及び進行期のパーキンソン病治療剤として臨床試験のデータに基づき厚生労働省からアジレクト錠の製造販売承認を取得したのが2018年3月23日でした。
その辺りは、以前の記事で詳しく取り上げています。
ラサギリンメシル酸塩に関する記事はこちらです。
記事①⇒クリック
記事②⇒クリック
チョッとおさらい。ラサギリンメシル酸塩とは?
ラサギリンメシル酸塩は、お馴染みのセレギリン(エフピー)に次ぐMAO-B阻害薬です。MAO-B阻害薬はドーパミンやセロトニンを分解していまうMAO-Bという酵素を阻害することによって、ドーパミンの濃度を上昇させるというお薬です。
MAO-B阻害薬の服用により、進行期パーキンソン病患者の「wearing-offの改善」や、レポドパの平均作用時間の延長効果に効果があるとされています。
セレギリンとラサギリンとの一番の違いは、ラサギリンはセレギリンと異なりアンフェタミン骨格構造を有しないこと!そのため、アンフェタミン骨格による不眠症、悪夢、心臓障害や神経障害のリスクが少ないと言われています。
そして、アンフェタミン骨格を有しないということは「覚せい剤原料」の規制の対象にならない!エフピーの管理の大変さは以前の記事で詳しく書いています。※エフピー専用の保管金庫が必要です。
ラサギリン(商品名:アジレクト)も併用禁忌のお薬がドッサリ!まず、他のMAO阻害薬(セレギリン塩酸塩)を投与中の患者がアジレクトに変更する場合は、14日間は間隔をあけなければいけません。
そして、挙げたらキリがなくなります。全部の抗うつ剤との併用も禁忌です。そのため以前「エフピー(セレギリン)」を服用するため、リフレックスの断薬に踏み切ったのです。こちらも断薬後14日間の間隔をあけなければいけません。※脳内ノルアドレナリン、セロトニンの神経伝達が増強⇒脳内のモノアミン総量が増加…という恐れがあるためです。
『アジレクト1㎎』服用開始です!
6月16日に『アジレクト1㎎』の服用を開始した時、飲んでいた薬の種類と量です。
スタレボ100㎎×3、ノウリアスト2錠/1日、トレリーフ2錠/1日、シンメトレル2錠/1日、眠前にレキップ8㎎+2㎎+2㎎ でした。そこにアジレクト1㎎が増量されました。
副作用のことは気にしないと思いつつ、やっぱりドキドキです。前のエフピーの時は、口の周りが“モゴモゴ”と動く感じが取れず、喋りにくくなりました。食事も摂りにくくなり、シンメトレルを増量してみると、今度は驚くほどの足の浮腫み…。精神的にも不安感が増したことから服用を断念しました。
パーキンソン病のお薬に限らず、他の病気でも効能が同じでも飲む患者によって合う合わないはありますよね!パーキンソン病薬の場合は、チョッと合わないかな~という程度ではない場合があります。それも私には何でもない薬が、他の人には耐え難いものだったり…それだけ“お薬を合わせる”ということは、難しいのです。
そして、アジレクトを飲み始めて2週間後の診察日。この時点では、全くと言って良いほど副作用のようなものは感じられませんでした。主治医と良かったですね、続けていきましょう!と2週間後に予約をとりました。今度は絶好調!と思っていたのですが…。
診察日の次の日の昼頃からです。明らかに体が揺れます。エッ!今度も…と思いつつ服用を続けました。服用から2週間と2日が経過し、訪問リハビリの日。PT(理学療法士)が、私を見たとたんに分かるほど体がクネクネと動き始めました。
パソコンのキーも打ちにくく、スマホはあらぬところを押さえるため操作ができません。常に体が動いているせいか足の筋肉が痛いのか、むずむず脚症候群が悪化したのか分からない状態でした。
あまりにツラいので、主治医に電話で相談してみることに。このあたり個人クリニックに転院して良かったな!と感じます。総合病院ではありえませんから。とりあえず、今の状況を伝えておくと看護師が電話で主治医からの指示を伝えてくれます。当然、電話でダメな時は来院するように言われますが。
この時は、レキップを2㎎減らしてくださいとのことでした。次の日、また昼頃から“おはし”が持てないほどのジスキネジアがやってきました。※私は、普段ジスキネジアはほとんど出現しません。固縮の方がツラいです。
再度、クリニックに電話。レキップをもう2㎎減らしましょうとのことでした。12㎎から8㎎まで減量です。看護師から体に、しばらくはレキップが残っているから、焦らないように。それから、自分の判断で絶対に薬の量を変えたりしないように!と強く釘をさされました。でも、ありがたいです。
この4㎎の減量の効果は大きく、次の日からはジスキネジアの出現は激減しました。服用から約3週間が経過して、やや落ち着いてきた感じがします。ただ、この異常気象で4日間ほど雨が降り続いたせいなのか、別の原因からか、ふらつきと突進が見られるようになりました。
まとめ
今週末が診察日です。主治医とシッカリ相談をするつもりです。総合病院には総合病院の良さが、そして個人クリニックにはクリニックの良さがあります。
でも、今回のようなときは個別に即対応してもらえるので、とても助かります。受付の人や看護師さんも声を聴いただけで「体調が優れませんか?」と声掛けをしてくださったりもします。チョッとしたことですが、不安なときは嬉しいですね。
補足です。このお薬のせいかどうかは分かりませんが、少し朝方はお腹が緩いような気がします。かといって、マグミット(便秘薬)を中止すると、とたんに便秘になるし…。ヤレヤレ。
コメント
インテリジェントですね!見事なブログ!敬服。
コメントありがとうございます。まだまだ稚拙とも言える、このようなブログに身に余るお言葉いただき恐縮しております。勉強不足な点が多々ございます。もし、また読んでいただける機会がありましたら、お気付きの点などご指導ください。