パーキンソン病と診断され8年目。新型コロナウイルスの猛威に恐れを感じる日々。コロナウイルスの肺炎とパーキンソン病の誤嚥性肺炎はどう違うの?Part1

パーキンソン病

『新型コロナウイルス』、感染者数、症状、急激な症状の悪化、死者数、100年に1度のパンデミックなどコロナウイルスの名前を聞かない日は3月半ば頃からありません!

その中でも気になるのが“コロナウイルスに感染した時に発症する肺炎とはどのような肺炎なのか?”、“どうしてコロナウイルスによる肺炎は重症化するのか?”ですよね?

そして、もう一つ私たちパーキンソン病患者にとってコロナウイルスに感染するということはリスクが有るのか?誤嚥性肺炎とはどう違うのか?

このリスクに関しては前の記事の動画で詳しく説明しています。⇒こちらです!

そして誤嚥性肺炎に関しては次の記事で紹介する予定です。

緊急事態宣言も延長され、日本経済を考え直さなければいけないほどの猛威を振るう『新型コロナウイルス』。ようやくここへ来て1週間新しい感染者が東京で2桁をキープしています。できれば経済活動を再開したいのは分かります。私だって、ゆっくりとお店で夏物など見てみたい!

ただ、一足先に観光地を解放した中国の映像を観て愕然としました。ドッと観光客が押し寄せています。列もギュウギュウに押さないと

コロナウイルスの恐ろしさは沈静化するどころか日々増すばかり…と言ったところでしょうか!収束はまだまだのようです。最初言われていたような“季節性インフルエンザに毛の生えたもの”の様な楽観視は、遥か彼方へ飛んでいき、その後はもう出るわ出るわ“新型コロナウイルスの驚異の力”!!

まず第一の驚異の力は、このウイルス暑い地域だろうが、寒い地域だろうが勢力を拡大し続けているという点。

★重症化の症状がが突然現れる。病院に運ばれてきたときには肺の炎症は手の施しようがないほどに悪化していることが多いそうです。

★陽性反応が出て、入院治療を受けて一度陰性になったにも関わらず、再び陽性反応が!

★日本には症例は無いようですが海外では、感染した子供たちにみられる発疹を伴う「川崎病」のような症状。それらの多くは、血管炎が原因と考えられている。

何よりもコロナウイルスで恐れられているのが『肺炎』。一気に重症化するという…。タレントの志村けんさんが亡くなったというニュースには愕然となりました。

今回は、今までよく使ってきた“肺炎”という病名。詳しい方もおられるでしょうし、罹患経験がある方もおられることと思います。ただ、もしこのコロナの第一波を切り抜けたとしても第二波、第三波が来るかもしれません。それが季節性肺炎と同時期であれば…肺炎のこと、あらためて調べてみました。

『肺炎』って皆同じじゃないの?一体何が違うのでしょう?

❖肺炎に種類はあるの?ウイルスと細菌の違いは?
新型コロナウイルスに感染したことにより発症する肺炎、まだ完全には究明できてはいないのかもしれませんが、できるだけ詳しく調べてみました。

私たちが生きていく上で、というより生きている証とも言える“呼吸”。俗にいう“息をしている”状態。それを支えているのが“肺”という臓器であることは誰もが知っていることですよね。今まで肺の構造って?と考えることもなく暮らしてこられたのは幸せだったのでしょう。

肺は、気管、気管支につながる臓器で“肺胞”という3億もの袋が集まってできているそうです。そしてその袋と袋の間に、血管やリンパ管があります。それらを支える組織が“間質(これは聞いたことありますよね)”。

◎呼吸をする。⇒空気中の酸素が気管、気管支を通じ“肺胞”へ。⇒この酸素が「間質」の中にある血管から吸収される。⇒心臓に集まり全身へ!

コロナの場合は「ウイルス性」肺炎ということになります。自分の身体の免疫が暴走することによって起きる炎症もあるのだそうです。これは「サイトカインストーム」というもので“間質や間質の血管”に炎症を起こし致命傷を負わせるとのこと。

なんだか難しくなってきました。サイトカイン?そこに戻ります。サイトカインは悪者なのでしょうか?

《サイトカインとは》
細胞からでるタンパク質であるサイトカインの役割は、他の細胞に命令を伝達すること。サイトカインの種類の中で、例えばインターフェロンという名前なら聞いたことがありませんか?

そのサイトカインが血液中に分泌されると、発熱や倦怠感、頭痛、凝固異常などが起こります。これは身体に異常がありますよ!ということを知らせるためで、私たちを守るためのものなのです!アレッ?!サイトカインって良い奴?

そうなんです。良い奴は良い奴なんですが…豹変するようです。新型コロナウイルス感染が肺に起こり細胞に炎症が起こります。そうするとサイトカインが「肺に炎症が起きたぞ!」と知らせるために分泌されます。それは他でもない他の細胞に炎症を抑えるように指示を出すためなんです。

ここまでは、良いのですが、炎症が進みサイトカインの放出が大量になった場合に起こるのが『サイトカインストーム』と呼ばれている状態だそうです。ストームは暴走、医療的には免疫暴走を意味するようですね。サイトカインの稲妻とも言われています。

“暴走”するわけですから、このサイトカインの影響が過剰なほど私たちの身体に起こるわけです。発熱や倦怠感、凝固異常が過剰に起こるということですね。⇒全身状態が悪化、血栓ができる。と、繋がっていくようです。

※血栓(けっせん)は読んで字の如し。血液の栓。血管内に形成される凝血塊。普通は血液の凝固の促進は体内で調節されていて、出血時に血栓を形成して止血されます。血栓は、通常必要なんです。でないと血が止まらない!!

ところが、それが正常でなくなったら…血栓が大きくなり過ぎて血管を塞いでしまうことになるわけです。

血管が太くなるとどうなるのか 袋状の肺胞は、これまた太くなった血管でキズが付き固くなった間質に邪魔されて膨らみにくくなります。そして、空気が入りづらくなります。

他の要因もプラスされ結果として血中の酸素が不足し、呼吸不全の状態になってしまう…。

普段テレビを観ない私ですが、緊急事態宣言で自宅出勤とか自宅勤務とかという名の“おこもり状態”の主人が見ているテレビの音が否応なしに耳に入ってきます。

その中でCT画像で細菌性肺炎とコロナのウイルス性肺炎の見え方が違うというフレーズが聴こえ、慌てて(対して素早くないのですが…)画面の前に。

アレッ!!確かに違う。細菌性肺炎の影は割合ハッキリと影と分かります。けれどコロナによる肺炎の影は薄いというか広がりがないというか、けれど両者の差は歴然としていました。

では、疑わしい患者さんの場合キットで検査して長い時間待つよりもCT画像を撮ってしまえば短時間で判定できるんじゃないの?と思いましたが、私程度が考えられることです。専門科の医師たちだって分かり切ったこと!何か決め手に欠けるのでしょうね。

でも、正しくて短時間で済む判定基準や医療従事者が危険にさらされない“検査キット”は一日も早く承認・定着してもらいたいです。

まとめ

本当は、誤嚥性肺炎についても書きたかったし、コロナの検査キットなどについても書きたかったのです。

ところが、私が『新型コロナウイルス』についてあまりに無知だったため、必死で調べていくと長くなってしまいました。これでも、縮めて縮めて端折って書いているのですが。私たち人類は、これからこの大変なウイルスと付き合っていかなければなりません。

サイトカインストーム…結構ショックでした。恐らく、毎日メディアから流れている言葉なのでしょうが、自分の言葉で書き直してみると、あらためてそのチカラの大きさと、人類の弱さ、また強さに驚かされます。

今は、今年は災害の少ない年でありますように!大勢の人が避難所生活などしなくて良い年でありますようにと祈るばかりです。

次回Part2で細菌性肺炎、誤嚥性肺炎、日々変わるコロナとの闘いはどうなっているのかなど続いて調べていきたいと思います。

ちなみに5月15日現在では、新型コロナに重点的に対応する「特定警戒都道府県」に指定していた茨城、石川、岐阜、愛知、福岡の5県と、特定警戒ではなかった34県を宣言の対象から外した状態です。ここ兵庫はまだですね。

取りあえず経済もたてなおさないと…ただ、私たちもできるだけ自粛!を心がけましょう。第2波、第3波が来るのが遅ければ遅いほど、コロナウイルスに対するワクチンの開発、治療薬の特定、ガイドラインの作成などが進むはずです。

コメント

  1. H.O より:

    はじめまして、ネットでパーキンソン病を調べていたらこのプログにたどり着き、最初から読ませていただいているところです。
    自分は今年50歳になる男です。
    パーキンソン病と判明したのは今年2月でした、進行が早く右足が動かなくなり歩けなくなってしまい、また服薬ではオフ時にすごい倦怠感が出て動けなくらるので現在はデュオドーパにしています。
    どうしてこんなことに??
    と思っていました、ここにたどり着き同じ病気でも頑張っている人がいてこうしておられることを知り心強く思っております、つたない文章ですがこれからも参考にさせていただきたく思いますので更新楽しみにしております。

    • コメントありがとうございます。服薬を始められたばかりなのですね!ハネムーン期と言って、レポドパ(マドパーやドパコールなど)で5年ほどとても良い状態を保たれる方もおられます。ただ、私は医師ではないですからいい加減なことを文字にしたりしてはいけないのですが、波はあります。もしかしたら、体がパーキンソン病治療薬(対症療法ですが)に慣れてくれば、少し楽になるかもしれません。デュオドーパへの切り替え、早い決断ですね!設備の整った病院があったというのも理由のひとつかもしれません。この病気は本当に波があります。ひとつ波が去れば、また次の波が。波が来たら逆らわず身を伏せて波が去るのを待つしかないのですが。ただ、主治医との信頼関係でその波も少しは小さく感じられるかもしれません。頑張っていると感じてもらって嬉しいです。なかなかこの病気一筋縄では…。後ろ向きに全力疾走する時だって、絶望感で鏡を覗き込む時だって一日に何度あるでしょう。この返信をしながら、また一つ勇気をもらっています。ありがとうございます。

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