パーキンソン病と診断がくだる数年前からの悩み…それは「痛み」。疼痛治療剤『タリージェ』の効き目やいかに?!


第一三共は15日、疼痛治療剤「タリージェ錠」(一般名=ミロガバリンベシル酸塩)を発売した。という記事が今年2019年4月に発表されました。

効能・効果は「末梢性神経障害性疼痛」。もうすぐ発売されるという記事が掲載された時、私は心の中で小さくガッツポーズ!私の悩み!それは“痛み”です。

当然、パーキンソン病の運動障害、非運動障害である「自律神経障害」にも悩まされてはいます。でもこの“痛み”という得体の知れない“怪物”は、時としてのたうち回るような苦しみを与えるのです!こんな足いらない!!と訳の分からないことを言っては家族を困らせる…。でも怪我もしていないのに、なぜ?どこが?どうしてこんなに痛いの?

私は、ただひたすら左足をさすりながら、その“怪物”が去っていくのを待つしかないのです。ロキソニンのような鎮痛剤はもちろん効きません。

5月連休明けの11日の土曜日は主治医診察の日。このところ頻発する“怪物との闘い”を心配した夫が主治医に相談すると『タリージェを使ってみませんか?』とのこと。ちょうど、記事を書こうと思っていたところでしたから“自分で人体実験”ができる!と考えたのですが…さて「タリージェ」効き目やいかに!

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その『タリージェ』とは、どのような薬なのでしょう?

末梢性神経障害性疼痛「タリージェ®錠」は、第一三共株式会社より2019年4月15日に発売されました。薬の形状はレポドパのスタレボを一回り小さくした感じ。とは言え“スタレボ”を服用していなければ???ですよね。

レンガ色?のような細長い形状です。2.5mg・5mg・10mg・15mgの4種類。タリージェは商品名で、一般名は「ミロガバリンベシル酸塩」です。

神経疼痛と聞いて、思い浮かぶのが“糖尿病性末梢神経障害性疼痛”や“帯状疱疹後神経痛”です。帯状疱疹は、免疫力が低下した時などに神経に沿って帯状に疱疹ができます。

私は顔面から頭部。必ず、身体の左右どちらか半分にできます。激しい痛みや痒みを伴うことが多くて、頭部にできた私は『寝てなさい!』と言われても枕に頭をつけることができませんでした。

多くの場合、良い飲み薬のおかげで、1週間目がピークで徐々に回復し、2週目には復活しています。顔面の場合は目や耳の神経に及ぶこともあるそうで、眼科、耳鼻科も併せて受診。幸いなことに、多くの症例通り、10日目位には普通に生活できてました。

そして、帯状疱疹(自分が体験したので、こちらに話しが偏ってます!)が治った後も長く神経疼痛(いわゆる神経痛)が残ってしまう場合があるのです。ピリピリ、ジンジンした痛みが続くのか…耐えられません。

そして、私たちパーキンソン病患者の中にも慢性疼痛に悩まされている方はたくさんおられるのではないでしょうか?診断される前から痛みを訴える方も多いと思います。整形外科や接骨院の“ハシゴ”を経験されませんでしたか?

パーキンソン病においては、 restless legs症候群(むずむず脚症候群)などで疼痛、慢性疼痛が高頻度に認められているそうです。私は、まさにこの状態!何と30~50%!!そんなに“痛み仲間”がいたんですね~!

痛む場所は 腰、 臀部(お尻)、 両下肢。 下半身に集中しているとのこと。私も左足全体がイタダルイ感じだったり、左足の第4、5指が糸で縛られるように痛かったり。

また、慢性疼痛には「 ジストニア」の症状をともなうことが多く、女性に多く出現する傾向にあるとのことです。

さて、話しを『タリージェ』に戻します。用法・用量は徐々に増やしていくタイプです。

◆通常、成人には、ミロガバリンとして初期用量1回5mgを1日2回経口投与し、その後1回用量として5mgずつ1週間以上の間隔をあけて漸増し、1回15mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により1回10mgから15mgの範囲で適宜増減し、1日2回投与する。

となっています。私も2週間は5mgを朝・夕2回という処方でした。最初の3日間ぐらいは軽い吐き気とフラツキ。車酔いのような状態。4日目からは少し体が薬に慣れてきてくれたのか、一人で近くまで買い物。

自分ではスッカリ慣れたつもりだったのに、訪問リハビリの際『少しフラツキがありますよ!』と担当の理学療法士が!実際に“片足立ち”をやってみると…課題の20秒どころか5秒もすればグラリ!

2週間後の受診で主治医にフラツキのことを伝えると『もう2週間タリージェを増やすのはやめましょう』ということになりました。ただ、相変わらず“痛み”は襲ってきます。けれど、攻撃の手を緩めたことは確かです。家族も『足、要らないんじゃなかったの?』と皮肉まじり。

『タリージェ』と『リリカ』はどう違うの?

神経の痛み止めで有名なのが『リリカ』やトラムセット。そして『抗うつ剤』です。私も痛み緩和で、抗うつ剤のリフレックスを服用していました。ただ、抗うつ剤はパーキンソン病の薬と相性が悪い場合もあり、思い切って断薬しました。ブログにも書いていますが、断薬は医師とキチンと話し合って進めていけば実現します。

また難しい専門用語が…リリカは「α2δリガンド」(アルファツーデルタリガンド)という種類の薬剤で、中枢神経系(脳や脊髄)の神経の興奮(いわゆる痛みの原因)を抑える「α2δサブユニット」に作用して、神経の痛みを鎮めるのだそうです。難しすぎて…。

タリージェもα2δリガンドに属するので、リリカとは同じ系統です。

じゃあ、抗うつ薬はなぜ痛みに効くのか?というと、うつが改善するから鎮痛するのではなく、下行性疼痛抑制系という痛みを抑える神経系を活性化させることで鎮痛作用があるのだそうです。

副作用は?と言うと販売されたところなので、正直まだハッキリとは分からない!いうのが現状ではないでしょうか。

タリージェもリリカも薬の説明書きに書かれている“主な副作用”は、傾眠、フワフワしたメマイ、浮腫(むくみ)、体重増加。※運転禁止。

以前(パーキンソン病の診断がくだる前)、薬をバンバン出す近くの整形外科でリリカを処方され結構な量を飲んでました。期間が短かったせいもあり止めるのは難しくなかったです。ただ、浮腫み、体重増加には驚きました!

ただ、結構な量(多分、最大容量の半分くらい)を飲んでいたので、痛みが驚くほど消えたのです。魔法の薬でした。でも、なぜ太るのでしょう?私は単純に痛みから解放されて食欲が出たんだ!と能天気に構えていました。本当にとめどもなく食べてました。

リリカやタリージェは知覚神経に存在するカルシウム受容体を阻害し、痛覚の伝導を遮断するそうです。ところが、そればかりでなく“意識や思考に関する神経”にも存在しています。満腹中枢もおかしくなっていたのでしょうか?

トラムセットは、あまりに酷い吐き気に断念。でも後から後から違う薬を『まぁ、飲んでみてください』と処方する整形外科医を信頼できなくなり、通院をやめました。

慢性疼痛に苦しむ患者にとって『タリージェ』がどういう薬か?リリカよりも優れているのか?よりも、ひとつでも選択肢を増やして欲しい!その願いだけのような気がします。

リリカもトラムセットも副作用ばかりが先行して続けられない…でも新薬は自分に合っているかもしれない。ひとつでも薬の選択肢を!そう思うのは、私たちパーキンソン病患者も同じです。

私も、7~8割の痛みがとれる状態で上々!としています。少し痛みが楽になったということで、それまで飲んでいた“ベンゾゼアゼピン系のランドセン”が半量になりました。

暫くは、最低用量の朝・夕5mg×2で頑張りたいと思います。

リリカとタリージェの違いは保険適応となる病気が違うんです!
リリカは効くか効かないかは別として「神経障害性疼痛全て」に保険が適応されます。
一方、タリージェは「末梢性」神経障害性疼痛のみが保険の適応症です。

まとめ、痛いということ

“痛い”と何も考えられなくなる。何にも集中できなくなる。何でもネガティブに考える。生きていたくなくなる。自分が“痛み”を経験して、痛くないことの素晴らしさを実感します。ただ、痛くなかった頃ってどんなだっけ?って思います。

パーキンソン病になって、痛みでのたうち回りながら、周りの人たちに支えられ、笑っている自分がいることに、ただただ感謝。

そして根治治療に繋がる新薬開発に希望を託し、明日も精一杯生きなければ。