いつかパーキンソン病が血液検査で確定診断できる日が来るかもしれません!そして、完治する病気になる日が来るかもしれません!その日が、一日でも早く来ることを祈ります。
今は、類似した病気と誤診しないためにも、パーキンソン病であることを確認するためにも必ずと言って良いほど検査を受けるようです。そして、検査方法も進歩し続けています!
目まぐるしく進歩するの医療の世界で、検査方法も変わってきています。もちろん問診や触診は大切です。基本ですから!
今回は、その辺りを書いていきます。
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パーキンソン病の確定診断のためにもキチンと検査は受けましょう!
私が、パーキンソン病の診断を受けた当時の4年前は医師が患者の腕をグルグル回してパーキンソン病特有のガクガクと歯車のような抵抗があるかどうか、患者を軽く前から押して反射が悪いか、と問診‼それでパーキンソン病の診断を下していました。
私は、たまたま循環器系の病院で当然のように『心筋シンチグラフィ』を受けるように言われたので全員が受けていると思っていました。
※検査費用は3万円位。半日がかりだったような…
❖ここで、チョッとMIBG『心筋シンチグラフィ』のおさらいです❗
*「MIBG(メタヨードベンジルグアニジン)」という物質を心臓の筋肉(心筋)に取り込ませて、心臓の交感神経の働きを見るものです。
心臓の交感神経の機能が正常であれば、MIBGが心臓に蓄積しますが、パーキンソン病では心臓の交感神経の働きが低下していることが多いので、MIBGの集積が低下します。
この特徴を利用して診断する検査方法で、初診時には非常に有効な検査です。このMIBG心筋シンチグラフィは、2012年3月に保険審査上、使用が可能になりました。パーキンソン病とパーキンソン症候群との識別にも有効です。
★心筋シンチグラフィの記事はこちらです。⇒クリック
❖新しい画像診断SPECT(スペクト)検査が実施できるようになりました❗
*ドパミン神経の状態を見るSPECT検査(ドパミントランスポーターシンチグラフィ)とは?
※医師が患者に問診をする→患者の腕や足を動かし筋固縮や姿勢反射など、パーキンソン病の特徴的な症状があるか調べるのは基本中の基本です。
どんなに検査方法が進歩しても、しっかりとした問診は欠かすことはできません。医師と患者との長い付き合いの入口なのです。
ここまでの診察でパーキンソン病が疑われる場合にMRIやSPECT(スペクト)の画像検査で脳を詳しく調べます。2014年1月からは、新しいSPECT検査が保険診療で実施できるようになりました❗
パーキンソン病の厄介なところは、MRIやCTなど脳の形を見る画像検査では、健康な人との区別がほとんどつきません。私の場合、診断までに4年以上もかかってしまったのです!
もちろん血液検査でも分かりません。 SPECT検査はパーキンソン病の原因となるドパミン神経の減少が目で見てわかるので、早期診断、早期からの治療開始に役立つのです。
ただ、いかに早く『神経内科』にたどり着くか!が問題なんですが…。 手足の震えなど、パーキンソン病に似た症状があらわれる別の病気もあります。
これらの病気とパーキンソン病では治療内容が違うので区別することが大切です!鑑別診断にもSPECT検査が用いられます。
SPECTとはどんな検査?
脳内の黒質から線条体に向かう神経経路(ドパミン神経)に存在するドパミントランスポーターを画像化して、ドパミン神経の変性・脱落の程度を評価する検査。
脳に薬が集まるまで3~6時間待ちます。それ以降、仰向けに寝て、カメラで頭を撮影します。放射線を出すラジオアイソトープ(RI)で印をつけた脳に集まる性質のある薬(放射性医薬品)を注射し、それから出る放射線を特別なカメラで撮影します。
※ドパミン神経が変性・脱落している部位は取込みが低く写ります。
※放射線の危険性は?
放射線を出す薬を使用しますが、ごく微量であり心配ありません。検査で受ける放射線の量は、胃のX線検査とほぼ同じ程度です。また、体内の放射線は短時間で少なくなり排泄されてなくなります。
早期からの薬物治療の有効性が確認されました!
ELLDOPA study(イーエルドパ試験、2004年)初期のパーキンソン病の患者さんを、L-ドパを服用するグループと、プラセボ(いわゆる偽薬)を服用するグループとに分けて症状を比較しました。
服用中だけでなく服用中止後も、L-ドパグループのほうがプラセボグループよりも良好な状態が維持されたのです。
これは、初期からのL-ドパ投与により、病気の進行が抑制された可能性があり、早期診断・早期治療の有効性が示されたといえるのではないでしょうか‼
検査方法や服薬方法も日進月歩です。あまり期待し過ぎるのもダメなのでしょうが『いつかは完治する病気』になってもらいたいですね。
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