パーキンソン病の薬を飲み始めて9年目。コロナウイルスに翻弄された1年。ワクチン接種間近?!ついに収束なるか?!

前回書いたように、人類の長い長い歴史の中で“ワクチン”が発明されたのが220年くらい前。“天然痘”に対するワクチンです。それまでは、襲い来るウイルスに人類は、なす術はなかったのでしょう…。

今よりも栄養状態が悪い人たちが多かったでしょうから、ただただウイルスの勢力が治まるか、数年かけて抗体を持つ人が多くなるのを待つしかなかったと思われます。
※そして、この頃の日本には“伝染病や感染症と言いうものへの知識は無かったと思われます。
 
人類のウイルスとの闘いに一つの突破口を開けたと言っても過言ではない功績を残したのが「エドワード・ジェンナー」。彼は、よくジョセフ・リスター、ロベルト・コッホ、ルイ・パスツールといった方たちと名前をを連ねることが多いかもしれません。私

少しだけここに挙がっている研究者の方にも触れておきます。有名な方たちばかりです。ルイ・パスツールは1800年代のフランスの生化学者、細菌学者。ロベルト・コッホと共に「近代細菌学の開祖」と言われているそうです。彼は 微生物は動物や人間の身体にも感染するという結論に達し、スコットランドの外科医ジョゼフ・リスターが、外科手術における消毒法を開発するのを助けました。

そんなことから少しずつ、少しずつ解明されて“今の医療”があるんですね❣❣感謝です。

さて、肝心の天然痘のワクチンを発明した「エドワード・ジェンナー」ですが、学校の教科書とかにも取り上げられていたような?偉人伝か何かで読んだことがあるような…。

彼は、1749年イギリスのバークレイという小さな村で生まれました。その一帯は、乳牛の放牧がさかんな酪農地帯です。1761年、12歳になったジェンナーはソドバリーの開業医の元で9年間医学の勉強をしました。

ここからは有名なお話しですよね!その勉強中に後の研究に繋がる話しを耳にします。診察に来た農村の女の人が“私は前に牛痘にかかったので、天然痘にかかることはありません” と言ったのです。このときから、この言葉がジェンナーの心にとどまって離れることはありませんでした。

乳牛の乳房に多数の痘疱ができ、乳搾りの人の手がこの痘疱にふれると、手の傷から牛痘にかかり(感染するのですね!)ます。でも2~3週間後には瘡蓋となって治ってしまうのだそうです。※ほとんどの乳搾りの人は牛痘にかかったことがあるので、天然痘にはかからなくてすむようになったのでは?抗体ができているということ?これこそが“ワクチン”の始まりだったのです。

この発明が狂犬病を研究したパスツール、結核菌のコッホらに受け継がれます。ただ、最初時からワクチンはスムーズに受けいらられたわけではないようです。
ワクチン接種の効果が疑われたからです。原因の1つとして、接種法の不徹底がありました。最終的には彼の成果は認められることになり、世界を一変した世紀の発見となったのです。

なんと!ジェンナーは、種痘法の特許をとることはしませんでした。なぜなら、特許をとるとワクチンが高価なものになり、多くの人々に行き届かないと考えたからです。素晴らしいですね。今、多額の開発費が必要なのに薬価が安いという理由で、日本では発売されていない“徐放性のレポドパ”があり、全国パーキンソン病の友の会頑張って動いています。

★いつかはパーキンソン病も原因が分かり、治療方法が見つかる日がくるのでしょうか?私たちパーキンソン病患者は苦しんでいます。10人いたら10通りのパーキンソン病があるように、当事者間でも驚かされることもシバシバです。

パーキンソン病のツラさは『進行性』だということ、一日中心身ともに痛み、歩きづらさ等々様々な症状が徐々に強くなり襲い続けます。

連日『ワクチン』という単語が飛び交う中、失礼いたします!『ワクチン』です。

前にも書きましたが、“ワクチン”と聞いて思い浮かべるのは、私は“予防接種”です。子どもの頃、本当に注射嫌でした~。腕まくりか、肩の服をずらして『いよいよ!その時を待つ』みたいな…。ドンドン自分順番が迫ってきて、早く済ませたい気持ちと、こないで~!っていう気持ちが行ったり来たり。大人になっても嫌ですけどね。

《予防接種はヤッパリ凄い!》

(目的)
ワクチンを接種し人が病気にかかることを予防したり、人に感染させてしまうことで社会に病気がまん延してしまうのを防ぐ。

(方法)
病気に対する免疫をつけたり、免疫を強くするために、 ワクチンを接種する。
※身近なものではインフルエンザワクチンは打ったからと言って100%感染を防ぐことはできないと思います。

我が家では、接種したにも関わらず家族全滅の年がありました!ただ、接種していれば多少なりとも軽く回復したと記憶しています。あくまでも主観です。
 

『ワクチン』と一言で言っても…。

ワクチンって1種類だと、というか種類があることすらコロナ禍がなければ知らないままだったのかもしれません。
既に皆さんご存知のことと思いますが、ワクチンは『生ワクチン』『不活性化ワクチン』そして『トキソイド』(不活性ワクチンに含まれる)が代表的。

今まで自分も自分の家族がワクチンを接種するとき、そのワクチンの種類なんて考えた事もなかったです。それって、皆さんはどうなんでしょう?接種前に調べておられましたか?きっとワクチン接種の注意書きとかには明記してあったのでしょう、チャンと読んでませんでした。お恥ずかしい…。

◎生ワクチンとは
❖病原体は生きているのですが、その病原体のウイルスや細菌が持っている病原性を弱めたものだそうです。いわゆる(私の中ですが)パッと思いつくワクチンです。
これを接種することで、その病気に感染した状態と(ほぼ?)同じになるわけですよね。といことは罹患せずに免疫力がつくわけです!
※弱くしているとはいえ接種後1~3週間後くらいの間に、感染したような軽い症状が出ることがあるようです。接種後は、次の接種まで4週間(中27日)あけます。

注射の生ワクチンの場合、先に受けた注射の生ワクチンの免疫を獲得するまでに時間がかかります。4週間をあけずに次に違う種類の注射の生ワクチンを接種しても十分な効果が得られないためです。

❖はしか、風疹、水ぼうそう、おたふくかぜ、BCGなどでお馴染みのあるものですね!

◎不活性ワクチンとは
❖こちらは、病原性を無くした細菌やウイルスの一部を使用します。そのため生ワクチンと比較すると免疫力がつきにくいので、数回に分けて接種します。

❖DPT-IPV四種混合(D:ジフテリア・P:百日せき・T:破傷風・IPV:不活化ポリオ)、DT二種混合(D:ジフテリア・T:破傷風)、日本脳炎、インフルエンザ、A型肝炎、肺炎球菌など。

※トキソイドは、細菌の産生する毒素(トキシン)を取り出し、毒性だけを無くしたのも。不活化ワクチンに含まれることがあります。ジフテリア、破傷風のワクチンは、トキソイドです。

世界では、不活化ワクチンであれば当日でも翌日でも、期間の制限なく他の種類のワクチンを接種が可能です。日本でも2020年10月からは、不活化ワクチンや飲むタイプの生ワクチンの接種間隔が見直され、前後のワクチンとの接種間隔に制限がなくなりました。

ここまで、ワクチンについて色々と書いてきました。あまりにも基本的なことばかりだったかと思います。ただ、何度も書いているように今回のコロナ禍がなければ、私はワクチンについて調べることも無かったかもしれません。

次回、今回日本で使用されるワクチン、パーキンソン病との関係など分かる範囲ですが調べていきたいと思います。

 

コメント

  1. 佐宗久治 より:

    お手数をおかけして申し訳ありません。教えて頂けないでしょうか。
    妻が(65歳)がパーキンソン病と診断され1年5ケ月くらい経ちます。現在、手の震えが出ている状態で他には別段、症状は出ていませんが以下の薬を飲んでおります。
    ハルロピテープ8mg、
    ドバコール配合錠L100、
    アーテン2mg・トリヘキシフェニジル塩酸塩
    コロナワクチンの接種は大丈夫でしょうか?
    本日、予約券が届きましたが主治医が本日、お休みなものでお聞きします。
    よろしくお願いいたします。

    • コメントありがとうございます。奥様のコロナワクチン接種についてですが、パーキンソン病に罹患している…ということだけからですとワクチン接種に問題は無いと思われます。あくまでも、私は医師ではありませんから、主観を述べている形となりますが。私も来週から予約開始なので、一回目の予約を取る予定です。副反応に関してもパーキンソン病に罹患しているからリスクが高いとは言われていないように理解しています。逆に、100%でないとはいえワクチンにコロナウイルスに対する有効性があるならば「打つリスク」より「打たないリスク」の方が高いのではないかと思われます。私たちは薬なしでは大変なことになります。コロナにもし感染した場合もパーキンソン病の治療は続けなければなりません。できるだけ、感染を予防できる環境を作って差し上げた方が良いのではないかと思います。奥様想いの優しいご主人で羨ましいです。

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