パーキンソン病治療薬『トレリーフ』は、「てんかん」「レビー小体型認知症」と守備範囲広いです!

パーキンソン病

ゾニサミドは元々、抗てんかん薬として使われていました。偶然痙攣を起こしたパーキンソン病患者にこのゾニサミド(抗てんかん薬としての商品名:エクセグラン)を投与すると効果が見られたそうです。

パーキンソン病治療薬『トレリーフ(ゾニサミド)』として、2009年から使われるようになりました。私も服用しています。そして、次はレビー小体型認知症からくるパーキンソニズムの改善薬として3足のワラジを履くことになったようです。

私の場合は、別の薬が合わず“腰折れ”、“首下がり”という副作用が出現した際に初めて、このトレリーフが処方されました。

今までもブログの記事で何回か取り上げています。最初に驚くのは、薬価の高さですね!トレリーフに関する記事はこちらです。⇒クリック

私は今、OD錠25㎎を2錠/1日服用しています。先日も記事で取り上げましたが新たに50㎎が承認され、少しですが薬価は下がる見込みです。トレリーフ®OD錠50mg: 1,673円90銭、トレリーフ®OD錠25mg: 1,115円90銭となっています。

一度に50㎎服用する場合、今までは1,115.9×2で2,231.8円だったのが、1,673.9円で済むわけですから、何と557.9円/1日の差です。これが一ヶ月だと16,737円、1年だと200,844円の差額が出ます。これは、10割での計算ですから、私たちパーキンソン病患者が負担する額は、もっと低くなります。

けれど、医療費が少しでも安くなることは国にとっての利益になり、パーキンソン病の特定疾患外しなどという非常事態を避ける大切なポイントにはならないでしょうか?

今回は、トレリーフ(一般名:ゾニサミド)のパーキンソン病への効能と3大認知症のひとつと言われる「レビー小体型認知症」のおさらいを書いていきたいと思います。

 

『トレリーフ(一般名:ゾニサミド)』とは?

 

 

パーキンソン病の治療薬…とは言え、治すどころか進行を止めることすらできないのが現状ですが、やはり私たちパーキンソン病患者にとって、いつも書いているように“薬”は命綱!

たしかにパーキンソン病には、他の神経変性疾患と比べると症状を和らげてくれる数種類の薬が、世界各国で承認・使用されています。そのほとんどがド-パミン又はその作用を助けるものなのです。

そして、レボドパ(L-3,4-dihydroxyphenylalanine、L-DOPA)は天然のドーパミン前駆物質!1968年に臨床効果が報告されてから、ずっと最も有効な抗パーキンソン病薬と考えられているのではないでしょうか。

レボドパが効き続けてくれれば、パーキンソン病は“難病”から外されたことでしょう。ところが、このレポドパは長期間服用すると効果が弱くなったり、作用持続時間が短縮(ウェアリング・オフ現象)したりするようになってしまうんです。

また、ジスキネジア(クネクネと動く不随意運動)や幻覚・妄想などの症状が出現する可能性も抱えています。徐々に、パーキンソン病症状のコントロールが困難になってくるわけですね。※これは、パーキンソン病患者で数年経過したら、ほとんどの方が経験されているのではないでしょうか?

そこで、レポドパを助けるため加えて処方される薬の一つに『トレリーフ®(ゾニサミド)』があるのです。以前も紹介したように、元々トレリーフは同じゾニサミドを有効成分とする抗てんかん薬エクセグランです。抗てんかん薬として使用する場合は成人で200~600㎎/1日。

2000年に、けいれん発作をおこしたパーキンソン病患者に「
エクセグラン」を処方したところ、けいれん発作のみならずパーキンソン病症状やウェアリング・オフ現象が改善をしたそうです。その後、臨床試験を経て、抗パーキンソン治療薬『トレリーフ』が誕生しました。

 

レビー小体型認知症とは?『トレリーフ』は、どんな症状に効果があるの?

 

認知症の中でもパーキンソン病と関係が深いためレビー小体型認知症に触れた記事があります。⇒クリック

レビー小体病はアルツハイマー病、血管性認知症に次いで3番目に多い認知症。認知症患者の約20%ではないかと言われています。

レビー小体というのは、異常なたんぱく質が脳の神経細胞内にたまったものです。主に脳幹に現れるとパーキンソン病に、さらに大脳皮質にまで拡大すると、レビー小体型認知症(DLB:Dementia with Lewy bodies)になるそうです。未だ、原因は十分にわかっていないとのこと…。※レビーというのは発見者の名前をとっているそうです。

認知障害の一種「レビー小体病」の特徴としては、初期に幻覚(特に幻視)や妄想が出ること。また“運動障害”の出現が挙げられます。体が硬くなる、動作が遅くなる、小またで歩くなど、パーキンソン病に似た運動障害が出てきます。いわゆる“パーキンソニズム”ですね!

このレビー小体病で大切なのは“早期発見”なのです。幻覚、幻視、妄想の後、物忘れなどが出現し、次いで運動障害が現れるそうです。※体が硬くなる。動作緩慢。小股歩行など。

現在、レビー小体病患者の物忘れは、アセチルコリンの低下が関与しているため、アセチルコリンを増加させる治療が有効とされているようです。

そして、大日本住友製薬の『トレリーフ』は?というと、レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムの効能・効果の追加の承認を取得したそうです。

この承認取得によって『トレリーフ』は、レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズムの効能・効果を有する世界初の治療薬となったと発表されました!日本発の薬が“世界初”やっぱり気持ちが良いです。

まとめ

今回は、直接パーキンソン病の薬の改善や拡大、開発ではありませんでした。けれど、数え切れないほどの薬の中には、他の病気にも効果があるものが隠れているかもしれません。

もし、何かのきっかけで発見されたら…開発費用も開発期間も、少なくて短く済むはずです。偶然を待つのではなく、それぞれの薬の成分を分析し可能性を追及してもらいたいものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました